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ご自由にお取り下さい

 
言葉というものには不思議な力があります。
言葉により幸せをつかむことも、言葉によりチャンスを逃してしまうことも多々あります。
そんな不思議な言葉の中でもかなり不思議な言葉がそう
『ご自由にお取り下さい』です。
これは主に、スーパーの小袋や書店の栞などなど、「無料ですよ」ということを表現している言葉です。
この言葉があると人間という生物は、冷静で入られなくなり半狂乱になった結果、
それが自分にとって必要のない物であっても、とりあえず手に取ってしまうのです。
そんな魅惑の言葉『ご自由にお取り下さい』の効力を試すため今回、ある実験をしてみたいと思います。
  
題して、『ご自由だけどそれはどうなの?実験』です。
 
この実験では、「有料ならいらないけど無料ならちょっと欲しい物」を道端に置きまして、
そこに『ご自由にお取りください』の紙をそえます。
そして、それを見た道行く人々が、言葉の魅力によりその品物を拾ってしまうのかを見るという実験です。
そしてそして! 今回道に設置する、「有料ならいらないけど無料ならちょっと欲しい物」はこちら!
 
 
 

「便座カバー」です。
言われて見ればなるほど納得、「無料ならちょっと欲しいかな」の代表格だと僕は思っています。
そして、これを道端にセットし、貼紙も設置。

これを道の端に置き、通行人の反応を見ます。
 
と、いうことで早速近くの公園の横の道に設置しました。

風で紙が飛ばされそうだったので近くにあったビンを重しにしています。
僕はというと、その道の横の公園の中からこっそり便座カバーを見守ります。
頑張る
では、さっそく実験スタートです!
 
 
張り込んで10分・・・ついに第一通行人の方が現れました。
おじさん
おじさんは、さっそく便座カバーを見つめ笑顔になっていました。
ニコニコ
これはかなりいい感じです。 拾ってしまうのでしょうか! 便座カバーを拾ってしまうのでしょうか!
 
てくてく
が、残念。 おじさんはそのまま歩いていってしまいました。
でもまだ1人目の歩行者の方ですからね! 逆に拾われちゃったりしたらちょっと正直困ってましたよ!
1人目のおじさんが通り過ぎてさらに10分・・・・
サッカー少年
公園に子供達がやってきてサッカーをし出した頃、やっと2人目の通行人さんがやってきました。
 
犬さん
2人目の通行人さんは、犬を散歩させているおばさんでした。
犬がすごい
おばさんは便座カバーを見て見ぬフリをしていましたが、犬が物凄く便座カバーに反応していました。

犬 「クンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクン」
おばさん「ほら! 行くよ!!」
犬 「クンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクン」
おばさん「ちょっと! ほら!!!!」
犬 「クンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクンクン・・・・ガフッ」
犬頑張る
犬さんがとても便座カバーを気に入ってしまったようです。 犬にも『ご自由にお取り下さい』の魔力が通用するのでしょうか。
 
しなかった。
しませんでした。
 
そして二人目の通行人が便座カバーの前を通り過ぎた頃から急に通行人が一向に現れなくなりました。
こねー
外は寒く僕の体力を奪う上に、僕が見るものといえば便座カバーだけ・・・暇過ぎて死にそうです。
一人しりとりをしたり、近くに止まっていた鳥をずっと眺めていたりしていました。
 
救世主。
そして2人目の通行人が通ってついに45分。 僕はなんのためにここにいるのかがわからなくなってきました。

 
ですが待つこと50分! ついに3人目の通行人が!!
シャァァァ


さよなら
通り過ぎました。 時間にして1秒もありませんでした。 はえーよ。
50分も待って粘った結果が1秒持たないって・・・あほか!! あほか!!!
あほか!
俺  「あほかーーーーーーーーーーーーーー!!」
サッカー少年「!?」
!?
悔しかったんです。
 
その後も張り込みを続けたのですが、
おじさんだ!
えっ
違うんだおじさん。 俺じゃないんだ。 向こう側の便座カバーを見て欲しいんだ。
ちょっ・・・
 
自転車だ!
えっ
だから違うんだって、俺じゃないんだって。 便座カバー! 便座カバー!!!
便座カバー!
俺  「便座カバーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
サッカー少年「!!!?」

  
 
結局3時間粘って、誰も便座カバーを拾う人はいませんでした。 こんな世の中どうかしてます。
・・・
俺 「これが本当のベンザブ・・・ああ・・・」
『これが本当のベンザブロックだな』という気力さえも残っていませんでした。
今回の実験結果は、
 
 
『ご自由でも取りたくないものはある』
 
と、いうことになりました。
ですが、もし皆さんが道を歩いていた時に道に落ちている便座カバーを発見したら是非拾ってあげてください。
もしかしたら3時間もその場にじっとしている人がいるかもしれませんからね!
では! 今日はこのへんで!
ではまた!