本日の悲劇

僕は今日のお昼に、長女(高2)と次女(小6)と一緒に昼食を食べに「すき家」に行きました。
すき家とは全国チェーンで有名な牛丼屋。「安い・早い・美味い」の三拍子のお店です。
 
すき家に行くことになった理由は、母が朝からでかけており、昼食を作れる者が家に誰一人としておらず、
夕方から学校がある僕と、午前中で学校が終わった長女と次女の3人がお昼時に家にいたためです。
母からは昼食代として1000円の軍資金が事前に用意されておりました。
 

つまり僕等はこの1000円以内で昼食を食べることになり、
ならば安上がりな方がいいだろうとのことで、すき家に行くことにしたのです。
 
小雨の降る中をカッパも着ずに叫びながら自転車で爆走し、
道の脇にある変な溝に落ちたりしながらも到着した僕等は、早速注文を取ります。
店員 「ご注文はお決まりでしょァアッカ?」
俺  「よし!今日は節約していくぞ! 高い物頼んだ奴はトイレに沈めるからな!」
次女 「御意!」
俺  「じゃあ、うな重の特盛りで。」
長女 「ふざけんなよ!!! 3人で1000円以内だろボケ!!」
俺  「・・・すみませんでした。キムチ牛丼の大盛りで。」
次女 「牛丼の並をください。」
長女 「私も牛丼の並のつゆだくで。」
店員 「かっこまりまスィたァ〜ッスァ」(裏声
 
しばらくすると、注文した料理がテーブルに運ばれてきました。
店員 「お待たせいたしました〜。」
俺  「ありがとうございます。あ、そこにゴキブリ死んでますよ。」
店員 「今すぐに片付けます!!」
長女 「・・・直接的過ぎるでしょ。 オブラートに包みなよ。」
俺  「だって死んでるんだもん。じゃあ何て言うの。」
長女 「漆黒のヌラヌラが床でチーン
俺  「馬鹿丸出しだな。」
それはともかく、僕等は牛丼を食べました。
 
ダブルブス
左が長女、右が次女です。このコンビを僕の家族ではダブルブスと呼んでいます。
 
長女
長女 「久しぶりに食べると美味しいもんだね牛丼も!」
 
次女
次女 「美味しすぎて口をヤケドしたわ。」
 
目の前で可愛い妹達が喜んでいるとこちらまで嬉しくなりますね。
そんな感じで牛丼に舌鼓を打っていると、長女がある提案をしました。
 

長女 「後でコンビニに行って、お釣りでアイス買わない!?
 
そう、釣銭の有効活用です。
1000円を昼食代として母から手渡されたということは、すなわち1000円を自由に使う権利も手渡されたということです。
つまりは、牛丼のお釣りをどう使おうと僕等の自由な訳で、アイスを買おうと良い、ということです。
さすがは腹が4Bの鉛筆並に黒い長女。考えることがワル過ぎます。
俺  「イエーイ! 賛成賛成ーーー!」
次女 「ほいほいほーーーい!!」
長女の提案に乗っかった僕等はテンションが馬鹿みたい上がりました。
 
俺  「アイスはどんなの買うの!?」
長女 「まあ、多分一人ガリガリ君一本くらいじゃない?!」
次女 「それでも嬉しいね!」
俺  「もしかしたら、スーパーカップくらいは買えるんじゃない?」
長女 「そうしたら、色んな味のやつを買って、皆で食べ合おう!」
次女 「イエア!!!」
 
牛丼を食べて、デザートにアイスを食べる・・・なんと幸せなことでしょう。
僕等は、未来に待ちうける幸せな時間を思い浮かべながら牛丼をもぐもぐたべました。
 

 
そして30分後、牛丼を食べ終えた僕等はお会計を済ますことに。
レジに行きながらも、妹達ははアイスの事を話しています。
次女 「やっぱりアイスはガリガリ君の梨味にする!」
長女 「ああ、あれ美味しいよね。」
本当にアイスのことしか頭に無いようですね。ふふ、まだまだ子供というか何と言うか。
かくいう僕ももう食べるアイスは決めているんですけどね。ガリガリ君のソーダ味です。
 
俺  「すみませーん。会計お願いしまーす!」
店員 「はーい! 少々お待ち下さーい」
しかし、とりあえずは会計を済ませてしまいましょう。アイスはそれからです。
 
店員 「牛丼が二点、キムチ牛丼の大盛りが一点でよろしかったでしょうか?」
俺  「はい!」
長女 「アイス! アイス!」
次女 「アイス! アイス!」
 
店員 「以上で合計1020円になります。」

 

 
俺  「えっ、あの、もう一度お願いします・・・」
 
店員 「お会計、1020円になります。」

 

 
俺  「間違いではありませんか・・・?」
店員 「・・・いえ、1020円になりますが。」
 

 

 
俺  「1000円でお釣りは・・・?」
店員 「ありません。」
俺  「・・・ちょっとメニューを貸していただけますか?」
店員 「どうぞ。」
 
俺  「・・・お前ら。」
長女 「何だ。」
俺  「お前らの中で一番高い物を食った奴を処刑するから、食った物を言え。」
次女 「私は、牛丼の並。」
俺  「・・・280円。」
長女 「同じく牛丼、並。」
俺  「・・・280円。」
長女 「あなたは?」
俺  「キムチ牛丼、大盛り。」
長女 「・・・460円。」