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突然かまくらを作ろう!

こんにちは、ARuFaです。
1月14日。この日、関東地方では初雪を観測しました。
それは僕の住んでいる千葉県北西部でも例外では無く、僕自身も初雪を体験することができました。
 

しかもこの雪はただの雪ではなく、巨大な爆弾低気圧がもたらしたものだそうな。
見慣れた景色はすぐに白銀の世界になり、興奮した僕はかき氷シロップ片手にそこら辺の雪を食い、腹を壊しました。
 

さて、そんな初雪が降る1月14日も深夜になり、日付も変わった0時過ぎ・・・
突然、僕の後輩であるビット君からメールが届きました。
 

ビット:「寒い・・・
 
メール文はこれだけ。意図がわかりません。
確かに雪が降っていたので寒いのはわかります。しかし何故僕にそれを言うのか。
どう返信すれば良いのかがわからなかったので、僕はとりあえず今やりたいことを返信しました。
 

俺 :「お前の家の前でオシッコしてもいい?
 
良いわけがありません。さすがにこれは僕にでもわかりました。
これでは散歩中の犬と変わりませんからね。 友達の家にマーキングをしたらさすがに怒られます。
このメールに対するビット君からの返信も、何ともピンとこないものでした。
・・・そこで僕は考えました。
ビット君は「寒い」と言っており、外には大量の雪があるこの状況下で出来ることは何か・・・と。
 
数分後、散々考えて出た結論がこちらのメールの返信です。
 

俺: 「かまくら作るか。 今から。
 
そう、いつか見たテレビで、かまくらに入ったレポーターが「意外と暖かいですね」と言っていたのを思い出したのです。
これならばビット君の寒さの克服にもなりますし、雪を有効活用することもできますからね。
そんなメールを返信した僕は、道具を用意して家の前に仁王立ちで待機しました。
そう、僕等は生まれて初めてかまくら作りに挑戦することになったのです。
 
 
【0時40分】 気温:-1℃
 
後悔
早速ですが、あまりの外の寒さに自分の行動を激しく後悔しております。
そもそも、こんな深夜に氷点下の気温の中で雪をいじくり回すなんてアホ丸出しです。
ただでさえ風邪をひいているというのに、これで僕が死んだら何に怒りをぶつければ良いんですかもう。
しかも、かまくらの作り方を一つも調べずに挑戦するのですからケッサクですよね。無理なんじゃないの。
そんな感じで家の前で泣きながら後悔していると、諸悪の根源、ビット君が来ました。
 
ビット
 

サンダルで来た。
馬鹿なんじゃないですか。南の島のビーチにでも行くつもりなのでしょうか。
後悔しながらも、ちゃんと長靴や軍手を用意しちゃったこっちが恥ずかしくなります。
 
俺  「例えお前がサンダルでも、長靴を履いている俺と全く同じ仕事量だからな。」
ビット「気合い入ってますね。」
俺  「ふざけんな!! こちとらやりたくねぇんだよーーーーー!!!!
うわあああ
さあ、『今すぐコタツで寝たい男』と『サンダルの糞ガキ』。はたしてこの2人でかまくらが作れるのでしょうか。
 
ちなみに今回、かまくらを制作する場所はこちらです。

道の脇にあるちょっとした広場です。かまくらを建てる立地条件としては最高でしょう。
俺  「この場所はもう、新宿西口駅の前って感じの土地だから。」
ビット「なるほど。」
それでは、早速かまくら作りをスタートしましょう!
 
 
【かまくら作り スタート】
さあ、かまくらの作り方なんて知りませんが手さぐりで頑張っていきましょう。
とりあえず何事も土台が大事なので、地面の雪を踏み固めることにしました。
 
イエイイエイ
俺 「ウッホイ! ウッホイ! ウホウッホイ!!」
見てくださいこの笑顔。先程までムッスリしていたのに、雪に触れた途端にこれです。
関東地方に住んでいる者としては、雪を見るとどうしてもはしゃぎたくなってしまうのです。
 
俺  「何事も土台が大事だからな!」
ビット「はい!」
俺  「人生みたいだね。」
ビット「そうですね。」 
まさか、かまくら作りが僕たちの人生と関係しているだなんて驚きです。 
 
さあ、地面を固めたら、スコップで雪を積んでみることにしました。
 

かまくらの壁部分をどんどん高くして完成を目指す作戦です。
 
こんな感じに
これで上手くアレすれば、なんやかんやで完成しそうだと思っていたからです。
しかし、後から調べたらこの作り方は正規の作り方とは全然違う方法らしいですね。
正規の作り方は雪を積み上げ、そこに入り口の穴を掘って作るとか。
 
こんな感じで
しかし、間違った作り方だとつゆ知らず。僕等は何故か余裕をこいてヘラヘラと雪の壁を作っていきます。
 
ビット「なんか、1時間くらいで完成しそうですね!」
俺  「そうだな! いっぱい作って集落でも作るか!なんつって!」
この作り方のせいで後に大きな問題に直面することなど、この時の僕等には知るよしもありませんでした。
 
 
〜20分後〜
さあ、早速20分後に問題発生です。
・・・いくら雪を積んでも、一向に壁に高さが出ないのです。
 
20分でこれ
見てください。何ですかこれ、ただのおふざけ状態です。
 
ビット「・・・全然高くなりませんね。」
俺  「何でだろう。そして我が輩はもうめっちゃ疲れたナリよ。」
ビット「これで完成にしちゃいますか?」
俺  「でもこれだと、ただの大きな便座みたいだからな・・・」
そう、僕等は大きな便座を作っている訳ではありません。かまくらを作っているのです。
そのためにも、もう少し頑張ってみました。
 
 
〜45分経過〜
試行錯誤を繰り返し、何とかこのくらいまで積みあげました。
 

先程よりも、より便座に近付いた気もしますが気のせいでしょう。
そして、僕の表情を見て頂いてもわかると思いますが、もう嫌になってきました。
 
この顔
寒空の下での雪の運搬・成形により、手の感覚は無くなり、鼻水も止まりません。
もう少し頑張ってみますが、何か画期的な方法でも見つけない限り、僕等は道端に大きな便座を残して家に帰ることでしょう。
 
 
〜1時間後〜
1時間経ちました。 体力は限界近くまで来ています。
しかし、試行錯誤の末あって僕等はかまくらを作るコツを覚え、効率が少し上がりました。
 

見てください。結構な高さまで壁を積むことができました。
その秘密は仕事の『完全分担』。
今まで2人で一緒にかまくらを作っていたものを、仕事別に分担してみたのです。
ビット君が「運搬係」として雪を僕に届け、僕が「成形係」としてかまくらを作ります。
結果、作業を分担することにより各個人の仕事がスキルアップし、効率が上がりました。
そう、かまくら作りは企業経営にも精通しているのです。もはや頭が上がりません。
 
 
〜1時間20分後〜

さらに大きくなりました。
また、この辺から僕等は「雪の声」が聞こえるようになりました。
かまくらのどの部分に配置してほしいのか、どんな形が良いのか、それを雪が教えてくれるのです。
 
俺 「・・・・そうか、ここがいいのか! よーしよし!!」
僕等は独り言のように雪と会話しながら、着々とかまくら作りをしていきます。
今思えば、あれは完全に幻聴でしたね。
  
・・・
しかし、雪の声に応援された僕等はここまで壁を高くすることができました。
 
・・・
そして、色々と限界です。
 
 
〜2時間後〜
かまくらを作り始めて2時間後、難題にブチ当たりました。
 

かまくらの天井が作れないのです。
思えば、かまくらの天井は完全に重力を無視しています。どうしろというのでしょう。
いくら雪を重ねても、自らの重みで崩れてしまうのです。
そして天井が崩れそうになるたびに、僕が雪に抱きついてそれを防ぎます。
 

俺  「大丈夫! お前ならやれるぞ! 立派な天井になるんだろう!?」
例によって雪の声が聞こえているため、僕等は雪を励ましつつ試行錯誤を繰り返します。
 
試行錯誤
俺  「・・・パネル雪は片面しか使えないから、天井にはサラ雪を使おう。」
ビット「ビチャ雪も使えそうですね。」
俺  「じゃあ、ブレンドしてみるか。そんでサンドイッチ法で。」
 
ついに会話にはお互いにしか通じない専門用語が飛び交い、技術はどんどん進化していきました。
もはやこれはプロの「かまリスト(かまくらを作る人)」と言っても過言ではありません。これで食って行けそうです。
 
 
〜2時間30分後〜
そして、かまくら作りをスタートしてから2時間30分後・・・
ついに、僕等はかまくらを完成させることができました。
長かった・・・あきらめなくて良かったです。
それではご覧いただきましょう! こちらになります!
 
 

かまくら完成!
 
この完璧なフォルム・・・そしてこの重量感!!
手さぐりにしては、完成度の高いかまくらなのではないでしょうか。
手足の感覚は無くなり、鼻水を吹き出し、幻聴まで聞いて作ったかいがありました。
体力は限界ですが、完成してよかったです。
 
記念撮影
生まれたてのかまくらを前に、気付けば僕も生まれたままの姿になっていました。
 
 
・・・さて、かまくらを作ったからには入らなくてはいけません。
しかし、当のビット君は体が大きくて中に入れませんでした。
そのため、ビット君より小さい僕が、かまくらの中に入ることになりました。
 
 
死ぬ
生まれて初めてかまくらに入った感想は、「死ぬほど寒い」です。
テレビでは「意外と暖かい」と言っていましたが、あれはウソなのかもしれません。
 
死ぬ
俺  「あばぼばばばあばぱおあばおあああーーーーースァッ!!」
まともに喋ることすらできません。 寒いというか、痛みすら感じます。
しかし、「かまくらを完成させた」という達成感は素晴らしく、僕はとても満足することができました。
これは、大成功といえるのではないでしょうか。
 

かまくら作り 大成功!!
最高の思い出をありがとう!
 
イエーイ!
 

 
ドドドド
 
ピョンッ
 
ズアッ
 
バゴーッ
 
ズボボーッ
 
・・・
 
・・・
 
 
 
放心
 
そうです。遊んだ後はしっかりと後始末もしましょう。
 
そして僕はもう一生かまくらに入れなくなりました。 トラウマです。