家から学校に行く途中の出来事を小説風に

AM 7:50
朝の日差しが部屋を明るくしてずいぶんと時間の経ったころ。僕は母の声で目を覚ました。
「起きろっつってんだろ!!目に目玉焼きとわさびを乗せんぞ!」
朝からうるさい声だ。起こすならわさびだけでいいじゃないか、目玉焼きて(笑)
僕はまだ閉じたがる目をこじ開け、携帯電話を開く。
時刻は7時50分だった。
「うおッ!なんで起こしてくれなかったんだよ!普通にこれ遅刻じゃん!!」
僕が母に向かって言うと。
「朝からうるさい声だね。」
と、言われた。目玉焼き乗せるぞこの野郎。
母との口喧嘩をしている間にも時間が刻一刻と過ぎていることに気がついた僕は、急いで洗面所に向かった。
学校は8時40分にホームルームが始まる。それまでに教室に入らないと遅刻になってしまう。
遅刻になるのだけではまだいい。問題は「遅刻カード」だ。
「遅刻カード」とはその人が「私は遅刻をしましたよ、びっくり」ということを紙に自ら書く紙だ。
この紙には、自分の名前と遅刻した理由を書き、学年主任の教師に提出しなくてはならない。
その時に学年主任からされる説教が厄介なのだ。
僕はそれを一回くらい、とてもへこんだ時があった。
それからというもの、僕は1回も遅刻していない。あ、先週1回した。
僕は歯を磨いていた。
「ああ、このはみがき粉が洗顔石鹸だったら、口のついでに顔も洗えるのに」
我ながら朝からなかなかヘビーなことを言うなぁ。と思った。
そして、歯、顔、髪などを簡単に整えて、僕はリビングへ急いだ。時間は8時8分。
僕の通っている高校は、僕の家から自転車で20分かかる場所にある。
と、いうことは、8時40分までに学校に行くには、8時20分までに家をでる必要がある。
が、学校の自転車置き場から、教室までは5分、
途中の信号、踏み切りなどの時間を入れると8時10分までに家を出る必要があるのだ。
8時8分の現段階で、僕の格好は、まだ寝起きのまま、朝食も食べていない。これはかなり致命的だ。
僕は、2階へ走る。すると階段で愛猫のココさんとすれ違った。
「飼い主よりも遅く起きてんじゃねぇよ(笑)」
僕がそう言った瞬間、ココさんがこっちへやって来て、僕のふくらはぎを噛んできた。
俺「オブチッ!」
あまりに痛く、つい9年前の総理大臣の名前を叫んでしまった。
政治について少し考えた後は、僕は自分の部屋に行き、着替えをすることに。
「見てるんだろ?わかってるんだよ。」
僕は部屋に隠しカメラが仕掛けてあってもいいように、いつも部屋に入るとこう言うことにしている。
そして、僕は着替え始めた。
もし着替えている途中に家族が部屋に入ってきたら、
「いやん、まいっちんぐ!」
と、言うつもりで半ケツのまま30秒程待っていたが、誰も来なかった。悲しい。
そしてTシャツ、Yシャツ、パーカー、学ラン、ももひき、ズボン、靴下という重装備をした僕はどたどたと階段を下りて1階のリビングへ。
その他の用意も済ませ、ついに家を出る。時刻は8時20分、絶望的。
僕は自転車にまたがり、ウォークマンを耳に付け、出発した。
僕は音楽を聴くと、より速く自転車をこげるという特殊能力がある。
しかも歌を歌いながらこぐと、スピードは1.2倍だ。
「がちゃwwwwwがちゃwwwwぎゅーっとwwwwwwwふぃぎゅ@メイトwwwwwww」
歌いながら自転車をこいでいたら、後ろからおじさんに抜かされた。これは恥ずかしい。
何か悔しかったので僕はおじさんを追い抜かした。
すると、おじさんはまた僕を追い抜かし、薄ら笑いをしてきた。これはどうみても挑発だ。
僕はその勝負を受けることにした。そしておじさんをもう一度追い抜かした。
それにしても、このおじさんは速かった。僕は立ちこぎだと言うのに、おじさんは座りながらこいでいる。
それなのに、この僕と同じスピード。こいつッ・・・できる!
そして激戦のすえ、僕が勝利。
「いい勝負でした。」
僕がそういうとおじさんは僕を無視してどこかへ行ってしまった。この恥ずかしがり屋さんめ!
気がつくと、僕は学校の前に居ました。時計を見ると時間は8時35分。
きっとあのおじさんは、僕の幻だったにだろう。
そう、きっとそうだ、だって顔が僕の親戚のおじさんだったもの。
僕の親戚のおじさんの幻が僕を助けてくれたのだった。感動。
そして僕は、急ぎに急いで、教室に向かった。
これでもし教室に行き送れたら僕の苦労は水の泡だ。おじさんの苦労も水の泡だろう。
僕は急ぐ、人ごみを掻き分け、生徒をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、急いだ。
・・・と、いうことはしていなく、途中で会った友達と話しながら教室に向かっていた。
そして、ついに教室の目の前に来た。
今まで頑張ってやっとついた。死ぬ程頑張った。幻も見た。もう汗だくだ。
せめて教室に入る前に頑張った自分へ一本締めをしようと思い、そうすることにした。
「いよぉー・・・・パン!!」
瞬間。チャイムが鳴った。死ぬ。
 
 
その後、僕は遅刻カードを書き、主任の先生から説教をくらっていた。
ふと、説教をしている先生の顔を見ると親戚のおじさんに似ていた。吹いた。
「なんで笑ってるんだ。」
「先生って。僕の親戚のおじさんに似てますね。」
ぶん殴られた。
 
〜完〜
 
 
 
はい、どうでしたか?
何か最後にオチが欲しかったので、少しフィクションを入れました。
一本締めからは、フィクションです、結局遅刻しませんでしたしw
家から学校までで、ここまで文章が書けるとは思っていませんでした。なんだこれ。
最後まで読んでくださったみなさん、ありがとうございました!
ではまた!