バイトの思い出

こんちは!
気付けば5時間昼寝していたARuFaです。
誰だよ
直後の顔がこれです。触った物が全てゲロ臭くなるという悪夢を見ました。
さて、僕がこんなにも長い時間昼寝をしてしまったのは、アルバイトが原因です。
僕は、「自転車でお中元を配達する」という短期の宅急便バイトをしており、今日がその最終日でした。
このバイトでは短期にして色々なことが起きましたので、今日はそんな思い出のなかでも印象的だったお話を書かせていただきます。
それでは、どうぞ!
 
 
『宅急便』
それは、バイトを初めて2日目の頃でした。
まだバイト内容にも慣れておらず、色々と覚えることもあった時期の出来事です。
その日の天気は灼熱の太陽が照りつける快晴。
あまりにも暑いため、僕は「テキヤキバーガーになるわ」とブツブツ言いながら荷物を運んでいました。
 
荷物を相手に届ける際の手順はこんな感じです。
1.家の表札と住所を確認。
2.インターフォンを押す。
3.「宅急便でーす!」という。
4.ハンコをもらい、荷物を渡す。
この4ステップで相手に荷物を手渡します。簡単ですよね。寝ててもできます。
 
この日の僕は、少し昔の事を思い出しながら荷物を運んでいました。
それは、中学校・高校と所属していた「卓球部」のことです。
炎天下の中で汗を流しながら荷物を運んでいたもんですから、同じように汗を流した部活動の様子とカブってしまったのでしょう。
あの爽やかな汗を流した6年間、卓球台の前で何度「サー!」と叫んだことか。
一緒に練習した仲間は今、元気でやっているのでしょうか。試合の時に「サー!」ではなく、
「ヨッシラッキモイッポォ〜」とか叫んでいたタク君は、今は何をしているのでしょうか。
 
・・・そんな事を思いながら自転車をこいでいた僕は、次の配達先のお宅を発見。
先ほど書いた手順通りに表札を確認し、インターフォンを押しました。
「懐かしき卓球部の日々の思い出はここまで、ここからはバイトに頭を切り替えよう」
そう思いながらインターフォンを押した僕は、手順通り「宅急便でーす」と叫ぶことに。
しかし、思い出が邪魔をしたのか、僕は・・・
 
 
ピンポーン
 
 
「卓球部で〜す!」
 
と、叫んでしまいました。
思えば「宅急便」と「卓球部」はかなり似ており、頭の中でゴッチャになってしまったのでしょう。
出てきた家の人は「えっ、卓球部? 何で?」みたいな顔をしていました。当然です。
何がどうして自分の家に突然卓球部が訪ねて来るのか、僕だったら怖くて通報します。何のアピールだよみたいな。
そうして怪しみながら出てきた家の人は、開口一番に
家 「卓球部・・・?」
と聞いてきましたが、僕は「え、宅急便ですけど」みたいな態度で接客してその場をやり過ごしました。
 
一連のやりとりが終わった後、僕は猛反省。
それはまず、自分の個人的な思い出で、バイトと言えど職務に支障をきたしてしまったこと。
そして、家の方に「卓球部・・・?」みたいな不安を抱えさせてしまったこと。
そして何よりその失敗を「え、宅急便ですけど」みたいなシレっとした態度でごまかしてしまったことに対しての反省です。
 
落ち込んでいた僕ですが、くしくもこの家の隣が次の配達先の家でした。
これは挽回のチャンスです。
「この家はいつもより慎重にいこう」と心の中で決心し、手順を一つずつ確認しながら作業を進めることに。
まずは自転車の荷台に積んだその家の荷物を降ろします。
「よし」
次に住所を確認、確かにこの家に届ける荷物です。
「よし!!」
次にインターフォンを探し出し、それをゆっくりと押しました。
「よーし・・・」
 
 
ピンポーン
 
 
「卓球部で〜す!!」
 
馬鹿じゃねーの。
やってしまいました。
案の定この家の方も「えっ・・・卓球部・・・?」みたいな顔でドアを開けたのですが、
それに対して僕は「え、宅急便ですけど。」みたいな対応で接客。デジャヴもいいとこです。
何ですかこれは。もはや宅急便が何なのかすらわからなくなってきました。
そんでもって、何故僕は見ず知らずの二人に卓球部アピールする必要があったのでしょう。
もう訳がわかりません。こんな事なら宅急便部という部活に入っていれば良かったです。
あと全然関係ないですが、この日の夜に下痢をしました。
 
他にも、インターフォンを押した瞬間にボタンが埋め込まれ、高橋名人並の連打音がずっとなってしまったり、
庭の中に放飼いにされている大型犬にガチで襲われたり(泣いた)、
ドアが開いた瞬間に中から大量の犬が飛びだしてきたり(泣いた)、
運送トラックに携帯電話をひかれたり(笑った)、
あとは、自転車に潰されたり、カラスに襲われたり、子供に金玉蹴られたりもしました。
 
・・・しかし、そんなバイトも今日で終わり。
いやぁ〜! 約二週間程このバイトをしてきましたが、こうして思い返してみると、
何と言うか・・・うん。
 
ろくな思い出がねぇな!!