千葉県一周の旅! 〜1日目(前半)〜

【行動】[こうどう](名)
実際に体を動かして、あることを行うこと。実行。おこない。(大辞林より)
 
・・・人間は行動する生物です。
人は行動することにより繁栄し、物を発明し、歴史を生みだしてきました。
しかし、最近の僕はと言えばコタツに入って鼻クソをほじるだけ・・・。
そう、だらけてばかりで、何一つ行動などしてこなかったのです。
そんな現状を打破すべく、急遽僕が作ったのがこちらの「行動ダーツ」でした。
 

現在の自分が出来るギリギリの命令を書き、矢の刺さった箇所の命令を行う、それが「行動ダーツ」です。
そしてそれを投げた結果・・・
 

ッダン!
 

僕は、自分の暮らす千葉県を一周することになったのです。
 

 
 
3月1日
朝7時00分
おはようございます。僕ことARuFaです。21歳です。
ピチピチの大学生である僕はこれから、自分の暮らす千葉県を一周します。
顔がどことなくムスっとしているのは、突然の旅の決定に徹夜で荷物を準備したからです。
死にそうです。
しかし! あれもこれも、もう決まったこと! 逃げられないのです!
死にそうな僕は置いておいて、早速ですが今回の旅の説明を致します!
 
『千葉県一周の旅』企画説明

3月1日〜3月3日の3日間で、自分の暮らす千葉県をレンタカーで一周する企画。
僕の住んでいる船橋市から、反時計回りで千葉県を一周します。
そして、今回の相手となる千葉県は、外周約582km南関東最大の面積を誇る土地。
突然の旅のため、宿泊施設の手配などの準備はゼロ。下手すれば野垂れ死にもあるでしょう。
うふふ。
そしてそして、今回の野垂れ死にの道連れとしたのは、友人のビット君クワばぁ君(以下クワ君)です。
 

写真左がクワ君、右がビット君です。今回の旅の人物紹介と致しましては、
ビット君  → 何も考えずに行動して失敗するタイプの馬鹿。
クワ君   → 絵が上手く、ガハガハと笑う友人。近距離パワー型。
ARuFa(僕)→ この企画の発案者。調子に乗ってすぐお腹を壊す。 
・・・このメンバーで千葉県を一周します。
ちなみに3人ともハンマーで殴られると死にます。
〜企画説明終わり〜
 

さあ! そんなこんなで、千葉県一周の旅のスタート地点である東船橋駅に到着しました。
突然呼びだされたにも関わらず、ビット君とクワ君は馬鹿みたいに笑顔です。
 
俺  「いやぁー! 今日から3日間よろしくね! みんなで協力して一周しよう!」
ビット「レンタカーで回るらしいですけど、僕以外に免許を持ってる人っているんですか?」
クワ 「俺持ってない。」
俺  「俺も持ってない。
ビット「僕に3日間ぶっ続けで運転しろと・・・?」
俺  「爆笑ですね。」
そう、この3人の中で運転免許を持っているのはビット君のみ。
その上、ビット君は運転免許を取得して1年未満。酷な話過ぎて笑えますね。
 
そんなこんなで、ブーブー言い続けるビット君を説得しながらレンタカーショップへ歩く僕等。
歩いて10分程し、ビット君が僕等の説得に応じてくれた(殴りました)と同時にショップに到着しました。
 
ビット「・・・ここら辺じゃないですかね?」
俺  「え、本当に? 『数の子わさび』とか書いてあるけど。」
数の子わさび
俺  「何なの? 俺たち、数の子に乗って千葉県を一周するの?」
クワ 「あ、でも車は数台置いてあるよ。」
ビット「えっ」
 

最初は全然気付けなかったのですが、「数の子わさび」の看板を掲げるお店の横がレンタカーショップでした。
そこは細々と経営しているレンタカーショップらしく、初見ではまず見過ごしてしまうでしょう。
僕等が口を馬鹿みたいに開けて驚いていると、店の中から店員さんがやってきて、店内に案内されました。
 
説明を受けるビット
店員さんからの説明を受けるのは、唯一の免許取得者であるビット君。
店員さんが言うには、車体に重大な傷を付けたら5万円を払ってもらうのだそうです。
出費を極限まで抑えたい僕等にとって、5万円の修理費は痛過ぎます。ビット君には安全運転をしてほしいですね。
 
スタート
そんなこんなで僕等は車に乗り込み、レンタカーショップの店員さんに送り出されました。
いよいよ、「千葉県一周の旅」のスタートです!
現在地
 
俺  「うぎゃっほぉぉおおおおおおおい!!!!」
ビット「イヨッシャァアアアアアアアアアァァアーーーッス!!!」
クワ 「ィィィアアアアアアアァァアアアア゛ウゥウウウーン!!!」
長い長い旅のスタートということで、僕等のテンションは跳ねあがります。
 
クワ君、僕
俺 「石油王になりたーい!」
僕もテンションが上がり過ぎて、よくわからないタイミングで将来の夢を言ってしまう程でした。
いよいよ3日間の旅が始まるのです。そりゃ将来の夢も言いますよ。
そんなテンションのまま、僕等は最初の目的地へ向かいます。
 

ダーツにより千葉県を一周することになった僕等ですが、ただ千葉県を一周するだけではつまりません。
なのでこの旅では、僕が徹夜をしてピックアップした千葉県の「面白そうな場所」へ寄り道をしながら一周を目指すことにしました。
そんな最初の目的地は、千葉県は袖ケ浦市です。
 

ここでは「苺狩り」が有名らしく、以前から苺狩りに憧れていた僕には是非とも行ってみたい場所です。
また、あとの2人に「苺狩り、行きたいか?」と聞いたところ、
車の窓ガラスが割れんばかりの大声で「行゛きたい゛!」と叫んでいたので、満場一致で僕等は袖ケ浦市へ行くことになりました。
 

苺狩り、楽しみです。
 
 
〜1時間後〜
 

 
到着
袖ケ浦市、苺農園に到着しました。
・・・道中、調子に乗ってジュースを飲み過ぎた僕の「頻尿地獄ショー」が炸裂。
道でコンビニを見つけるたびに、僕がトイレに行くというアクシデントがありましたが無事に到着しました。
 
その張本人
俺  「むしろ漏らさなかった事を褒めてほしいです。」
ビット「何で反省してないの?」
犬のマーキングかってくらい出ました。
 
・・・しかし、そんなトラブルも苺狩りの前では忘れ去られ、僕等の頭の中は「苺」一色です。
農園のおばさんに案内されてビニールハウスへ向かう中、僕はよだれが止まりませんでした。
 
うっへっへ
そして、おばさんによりビニールハウスが開けられると、そこには天国のような光景が広がっていました。
 

皆 『ウオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーッ』
 
眼前には苺天国。男たちの熱い雄叫びが、ビニールハウスを揺らします。
おばさん「それでは30分食べ放題です。スタート!」
 
おばさんの合図と共に、僕等は狂ったように苺に飛び付きました。
 
ウオオオ
見てくださいこの大きな実を! 馬鹿なんじゃないですか!? この馬鹿!
そしてもちろん味も絶品。絶妙な甘みと酸味が口いっぱいに広がります。
最高です。いくらでも食べることができます。
 
俺  「よし、この農園の苺を全部食って、店を潰そう。」
あまりの美味しさに、恐ろしいことも平気で口から出てしまいます。
ビット君とクワ君の2人も、アホ面で苺狩りを満喫していました。
 
ビット君、クワ君
満面の笑みですね。森の妖精かと思いました。
さあ、僕も彼等に負けじとたくさん苺を食べましょう。
 

苺、最高です。
・・・「このまま、この農園の全ての苺を食べつくそう。」僕等はそう思っていました。
 
しかし15分後。
 
 
無理
限界が来ました。
でも、ちょ、ちょっとこれは言い訳をさせてください。
苺って、すごくお腹に溜まるんですよ。
しかも、徐々にお腹がいっぱいになるというよりかは、いきなり「ズドン」とお腹に来るのです。
その感覚を味わったが最後、苺を食べる手は止まり、ただの口の周りがベタベタな人になってしまうのです。
結局僕等は、あれほど意気込んでいたのにも関わらず、制限時間の半分でギブアップをしてしまいました。
そして、苺を食べたことにより、僕のトイレの頻度はめざましく上がりました。
 
 

さあ、まずは最初の目的地で散々痛めつけられた僕等は、次なる目的地へ向かう事に。
僕等の次の目的地は「富津市」でございます。
 

では、何故富津市なのか・・・
それは、こちらの画像をご覧いただければわかると思います。
 

この風呂にのぼせたような色のキャラクターは、「チーバ君」といい、千葉県の公式キャラクターです。
そしてこのチーバ君、なんと身体の形が千葉県と同じなのです。
 

そしてここで、改めて富津市の場所を確認すると・・・
 
ここ
そう、ここはチーバ君の股間部分なのです。
旅人として、そして一人の男として、ここへは行かなくてはいけないのです。
 
・・・という説明をビット君とクワ君に説明したところ、
 
ビット「チーバ君のォ・・・股間に行きたいかぁぁーーーー!?」
クワ 「オオオオオオオオオオオオオオオーーーー!!!!」
と、2人は大喜びで了承してくれました。こいつらは馬鹿です。
 

 
 
〜1時間半後〜
 

 

富津市、県立富津公園に到着しました。
チーバ君の股間は、県立公園になっていました。
ここがチーバ君の股間と思うと、そこら辺に生えている草も何だかちょっと違うように見えてしまいます。
 
これは・・・
めっちゃ生えていますね。ボーボーです。
車から降りた僕等は、とりあえずその場で跳ねて地面に攻撃をしてみたり、
 
オラオラ
 
ステージを発見したので、ワンマンライブをしてみたりしました。
 
オラオラ
自分の股間の上でワンマンライブを開催されるのですから、チーバ君も気が気じゃないでしょう。
 

ここで一旦車に戻ってカーナビを確認してみると、県立公園はさらに奥に行けることが判明。
僕等はちょっと興奮しながら富津市の先頭へ向かいました。
 

富津市の先頭、言わば先っぽは海岸になっていました。
その様子はまるで世界の果てのよう。この旅で初めての海岸に立った僕等は大喜びで海岸へ走りました。
 
ギャーー!
そして、海の上を渡るような砂浜の道を端まで歩いてみたり、
 
あそこが先っぽ
また、海岸に不気味にそびえ立つ、謎の展望台に登ってみたりしました。
 
何だこれ
 
風がヤバイ
展望台では、景色うんぬんよりも風が強過ぎて死ぬかと思いました。
ここから立ちションをしたら、風に乗ってアメリカまで行くと思います。
 

 
さて、そんなこんなで富津市を満喫した僕等。
そんな僕等は最後に、チーバ君の股間部分である富津市にちなんだチャレンジをしてみることにしました。
題して・・
 

「仲間と協力! 『股間綱引き』」
・・・です。
何やら恐ろしいチャレンジ名ですが、ルールは至ってシンプル。
 

車からロープを3本伸ばし、
 

それを僕たち3人の股間に直接結びつけます。
そして、僕等の股間の力で車を動かせたらチャレンジ成功というわけです。
 

ちなみにチャレンジが成功した場合、商品として僕がみんなに夕食をおごります。
『三人寄れば文殊の知恵』とは言いますし、きっと簡単に車を動かす事ができるでしょう。
ここらでチャレンジを成功させ、チームの団結力を深めようという僕の作戦です。
 
が、しかし、いざチャレンジを開始してみると、
 
グワアアア
引いても、
 
ギィヤァアア
いくら引いても車はピクリともせず、
 
車からのアングル
車は動かないどころか、僕等のピョン吉がどんどん締めあげられていきます。
 
ビィーン
そして、しびれを切らした僕がロープを蹴ろうがものなら、
 
ウオオオオオ
全員がノックダウンしてしまうという事態になりました。ここまで来れば立派な性癖です。
いや、本当に動かないものなんですね。
先程、改めて計算してみたところ、この車の重量は約1000kgということがわかりました。
これを3人で動かすには、単純計算で一人当たり333kgの力でロープを引く必要があるのです。
無理じゃん。何それ、無理じゃん。
クワ君からは「何でこんな事したの?」と聞かれましたが、それは僕にもわかりません。
  
ビット君
ちなみにビット君は、ロープの結び方をキツくし過ぎたせいでチンチンが変色しました。
ロープをほどいたら治ったとは言っていましたが、そんなもの確認もしたくないので、彼のチンチンは僕の中では依然として変色中です。
 
クワ君
股間をさすりながら車に乗り込み、富津市を出た僕等・・・。
まだ1日目の前半だと言うのにとんでもなく疲れてしまいました。
さらには塩分を含んだ海風のせいで身体も髪もベトベトです。
「このままではまずい」と判断した僕は、急遽予定を変えて銭湯へ行くことにしました。
 
俺  「一秒も早くお風呂に入ろう。このままじゃ1日目でくたばっちゃうぞ・・・」
ビット「そうですね・・・」
俺  「俺がピックアップしておいた銭湯の中で一番近いところってどこ?」
そう、僕はこんなこともあろうかと、格安の銭湯をいくつかピックアップしていたのです。
そこで、僕等の現在地から一番近いであろう銭湯の住所をカーナビに入力したところ・・・
 
カーナビ 「目的地マデ オヨソ40kmデス。
という衝撃的な言葉が。
 
俺  「よんじゅっ・・・!?」
クワ 「うわぁ・・・」
ビット「・・・チンチンがしぼしぼです。」
 
・・・はたして僕等は生きて銭湯へ到着することができるのか!?
そして無事に千葉県を一周できるのか!?
そしてまさか、1日目の夜にあんなことが起きるだなんて!
次回、『千葉県一周の旅! 〜1日目(後半)〜』につづく!
 
 
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