千葉県一周の旅! 〜1日目(後半)〜

1日目(前半)はこちら
 
前回のあらすじ
ひょんなことから、千葉県を一周することになった、僕、ビット君、クワ君。
限界
道中、「苺狩り」にやられ、
 
何これ
股間で車を引っ張るという、謎の挑戦をして返り討ちにあい、
 
酷い
さらには行った店では全てメニューがぶっ倒れているという嫌がらせを受けた僕達。
疲労感はピークに達し、身体は潮風でベタベタ。ここは急遽予定を変更して銭湯へいくことになりました。
しかし、カーナビにこの近くであろう銭湯の住所をセットした僕等は驚きます。
 
カーナビ 「目的地マデ オヨソ40km デス
 
はたして僕等は無事に生きて銭湯へ行けるのか!?
銭湯へ行くまでに潮風を受け過ぎて岩塩になってしまうのではないか!?
千葉県一周の旅 〜1日目(後半)〜 スタートです!
 

 
3月1日 14時38分

と、いう訳で、僕等は身体を綺麗にするために、そして疲労を回復させるために銭湯へ向かいます。
それにしても40kmも離れているとは驚きました。
ちょうどフルマラソンの距離である42.195kmに近かったので、徒歩で行くのはどうかという提案をしてみたのですが、
 
ビット 「・・・今すぐ事故を起こしますよ。」
と、唯一の運転手であるビット君が自爆テロ宣言をしたので、この思いは胸にしまっておきました。
 

疲労がたまった状態での車内の揺れというものは、非常に眠くなるものです。
ランダムなタイミングで感じるあの揺れが、僕等を眠りの世界へいざないます。
しかし、僕等が寝ようとすると、これまた運転手であるビット君が、
 
ビット 「事故るぞぉーーーーーーーーー!!!!?」
と、物騒な言葉を叫ぶので、寝るに寝れませんでした。僕とクワ君は人質なのです。
カーステレオでCDを大音量で流し、なんとか気力を保ちます。
 
〜30分後〜
 
爆睡
クワ君が寝ました。
ほっぺを殴っても、鼻に指を入れても起きないので本気で寝ていると思われます。
一緒に旅をしてきた仲間の死(寝)・・・。
残された僕とビット君はクワ君をどのように起こすかという話をしました。
 
ビット「殴りましょう。」
俺  「いや、外に投げ捨てよう。」
ビット「いいですね。」
車の中で仲間が寝るというのは、モテないグループの中で誰か一人が先に恋人を作った時のような感覚です。
ならば投げ捨てるのが妥当でしょう。
・・・という会話をしていたのですが、自分の危険を察知したのか突然クワ君が、
 
クワ 「バゴスッ!
と、何かしらの爆発音を鼻から鳴らして跳び起きました。
そして、第一声で「寝てないよ。」と言いました。いや寝てんだろ。
そんなやりとりをしながら、僕等の車は進んで行きます。
 

 
〜1時間後〜
 

そして1時間後、僕等は目的の銭湯である「ばんやの湯」に到着しました。
この「ばんやの湯」は、パーキングエリアのように道路脇に設置してあり、
銭湯、食事、宿泊などができる素晴らしい施設です。
僕等は我先にと銭湯へ転がり込み、そして名物の炭酸温泉でシュワシュワ癒されました。
利用者が誰もいない場合、お店の人に許可を取って中も撮影する予定でしたが、
この日は利用者が多く、撮影したならば画面の9割はモザイクで埋まりそうだったので断念しました。
 

そして入浴後のコーヒー牛乳の美味いこと!
この銭湯のおかげで僕等の疲労は回復し、身体はスベスベの清潔になりました。
僕が石油王になったならば、まず「ばんやの湯」を自分の物にしたいと思うので宜しくお願いします。
 
 

お風呂で若干のぼせてしまった僕等は、近くの海岸を歩いて身体を冷ますことにしました。
「ばんやの湯」近くの海岸は、風と波が高く、歩くのが精いっぱいでしたが火照った身体には気持ち良かったです。
 

昔、大型船に荷物を運んでいたのでしょうか、このような海に続くスロープもありました。
クワ 「気ん持ちいいィーーーーーッ!」
俺  「でもこれ、結局また潮風を受けてるよね。」
ビット 「身体ベッタベタです。」
僕等の身体は再び瞬間的にベッタベタになりました。銭湯に行った意味とは一体。
一通り風に当たった僕等は、辺りも暗くなって来たことなので車に乗り込みました。
 

ビット 「次の目的地はどこなんですか?」
俺   「次は、今日の最終目的地の館山市に行きましょう。」
ビット 「サー イエッサー!」
 
本日「千葉県一周の旅」の1日目の最終目的地は館山市となりました。
 

館山市は千葉県の南の方にあり、温暖な気候となっているはず。
ここならば、車中泊(車の中で寝泊まり)することになっても、凍死は防げるはずですからね。
と、いうことで僕等は館山市へ向かう事になりました。
車内ではカーステレオから陽気な音楽が流れ、僕等の話も弾み、とてもいい雰囲気です。
この時の僕等は、「このまま無事に館山に無事に着くのだろう」と、思っていました。
・・・まさか、あんなことが起こるとは。
 
  
〜1時間後〜
 

しばらく海岸沿いを車で走らせると、ビット君が突然何かを発見しました。
 
ビット「うわ、でっかい神社がありましたよ!」
俺  「え、マジで?」
・・・そう、ビット君が神社を発見したのです。
今思えば、これがこれから起こる怪奇現象の始まりだったのかもしれません。
 
神社前
ちょっとした好奇心もあり、僕等はその神社へ行ってみることにしました。
神社の名前は「洲崎神社(すのさきじんじゃ)」といい、150段の階段の上にある神社だそうです。
 

意を決して門をくぐると、確かに長い長い階段が続いていました。
階段の先は暗くて見えず、何がとは言いませんが出そうな雰囲気はありました。
 
ビット「何か出そうですね・・・」
俺  「確かに・・・ほら、あそこの木の陰とかから出そう・・・」
ビット「やめてくださいよ! 本当に出たらどうするんですか!?」
俺  「いや・・・出すのはいいけど、ちゃんと拭かないとカユくなるから注意な・・・」
ビット「・・・ウンコじゃないですかそれ。」 
 
ガッガッ
そんな感じで、ビビリな僕等はお互いをヒジで殴りながら階段を上りました。
もはや相手のことは二の次です。誰もが「自分だけは助かるぞ」という気持ちで階段を上ります。
 

150段の階段を上ったところで後ろを振り向くと、とても綺麗な景色が広がっていました。
そして、階段を上った先には暗闇に神社がそびえ立っていたのですが、怖過ぎたため写真も撮らずにみんなで逃げました。
・・・あの時の僕等の階段の下り方は、ジャッキーチェンでも到達できない程のダイナミックさでした。
そして、ドアを破壊するような勢いで車に飛び乗った僕等は、車を飛ばしてその場を去りました。
 
ブーン
神社から帰り、車内にはお化け屋敷から出てきた後のような安心感が漂っていました。
 
ビット「何も出なくてよかったですねぇ!」
クワ 「死ぬほど怖かったな!」
俺  「本当だよ・・・何で急に走るの?」
皆  「ワッハッハッハッハ!」
 
・・・しかし、本当の恐怖はこれからだったのです。
まずは、突然カーステレオから流れる音がおかしくなりました。
先程までは陽気な音楽が正常に流れていたのに、今は音飛びして同じ音を繰り返し鳴らすようになってしまいました。
 
カーステ「デ、デ、デ、デ、デ、デ」
ビット 「なーんですかこれえええええええ!!!!!!」
この現象に僕等の恐怖心は再び急上昇。車内はパニックになりました。
しかし、怪奇現象はまだ終わりません。
するとどうでしょう。今度は後方座席に置いておいたクワ君の帽子が突然宙に舞いました。
 
俺 「帽子が飛んだんだけどぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」
クワ「何でええええええええええええええええええええええ!!!!」
怪奇音にポルターガイスト。車内はしっちゃかめっちゃかです。
しかししかし、まだまだ心霊現象は続きます。
逃げるように走る車の前方に、突然白いモヤの塊のような物体が地面から出現したのです。
そのあまりの突然さに全員が「ギャッ!!」と、その場でのけぞりました。
それこそ大きさは人間サイズのモヤが、ボフンッという感じで出現したのです。
車は避けることもできず、モヤを突き抜けました。
 
俺  「なーんだよ今のぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
ビット「わかりません!!!!!」
クワ 「アババババババアババババババ」
 
その後も数々の心霊現象が起きましたが、神社からある程度離れると、心霊現象はパッタリ収まりました。
そして、終始鳴り続けていたカーステレオの音も治った頃、僕等はやっと落ち着きを取り戻します。
 
俺  「何だったんだよ今のーーー!!!」
ビット「怖かったよーーーー!!!!」
クワ 「ウェーーーイ!!!!」
・・・大変怖い現象でした。しかし、僕等はその怪奇現象に勝利したのです。
ここまで来ると、もうこれ以上に怖い物なんてありません。
「何でもどんとこい!」・・・僕等はそう思っていました。
しかし、僕等がそう思っていた矢先に・・・最後の心霊現象が起きたのです。
 
 

僕のヒザの上に謎のパンツが乗っていたのです。
・・・てんやわんやの怪奇現象が終わり、ふと視線を下に向けた時に、ヒザにパンツが乗っているんですよ。怖すぎです。
聞くとこれはクワ君のパンツらしく、クワ君はしっかりとカバンに入れていたそうです。
では何故、カバンの中のパンツが僕のヒザの上に子猫のように乗っていたのか。これは永遠の謎でしょう。
でもまあ、最終的にオチを付けてくれる幽霊ならば僕等も大歓迎です。
もっと欲を言えば、女性物のパンツが欲しかったですけどね。
※信じられないと思いますが、全て実話です。
 
 
〜30分後〜
 

 
カラオケ
館山市に到着しました。
館山市に到着した僕等は、先程の色々を忘れるためにカラオケで4時間ほど騒ぎまくりました。
それはそれは危機迫る程の暴れっぷりでしたので、幽霊もドン引きでしょう。
その暴れようを具体的に言えば、僕は1分間に1200回の振動をしました。
4時間ほど暴れた後は、カラオケ店から出て車中泊をすることに。
 
車中
・・・時刻は午前1時。
これから明日の朝まで、この狭い車の中で野郎3人が寝息を立てると思うと泣きたくなりました。
そして僕は、お酒を飲み過ぎて死ぬかと思いました。
 
撮影:ビット君
旅先でお酒を飲むのが好きな僕ですが、この日は調子に乗って飲み過ぎてしまいフラフラに。
気分が悪い中、車内ではクワ君とビット君が怖い話を繰り広げ、気が狂うかと思いました。
これは記憶にないのですが、僕は2人に「寝ろ! お前等寝ろよ!」と寝言のように叫んでいたそうです。
結局、僕は3時頃に力尽き、他の2人は4時頃に眠りに着いたそうです。
 
・・・さあ、そんなこんなで、僕等の「千葉県一周の旅」の1日目は終了!
1日目には、船橋市館山市まで移動し、移動距離はおよそ150kmでした!
すでに1日目にして色々な事が起きましたが、果たして2日目以降はどうなるのか!?
 
『千葉県一周の旅』〜2日目〜に続く!! 
 
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