千葉県一周の旅! 〜最終日〜

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前回のあらすじ
ひょんなことから、2泊3日の日程で千葉県を一周することになった、ビット君クワ君
そんな旅の2日目は、勝浦市名物である激辛の「勝浦タンタン麺」から始まり、僕等は早速内側からボロボロに。
クワ君も乳首も撃破
 
そして夕方には、九十九里浜にて凍える強風の中で海釣りにチャレンジ。

結果として、釣れたのは海藻一本だけという現実に打ちのめされ、トボトボと銚子市と向かいました。
 
銚子市内カラオケ店
カラオケ店内にて一泊しようとするも、翌朝5時までしか滞在できないことを知った僕等は、
なんと旅をする上で決してやってはいけない徹夜をしてしまいました。
はたして徹夜をした僕等の運命やいかに!?
本日は旅の最終日、僕等は無事に千葉県を一周できるのでしょうか!?
千葉県一周の旅! 〜最終日〜のスタートです!
 

 
 
3月3日 5時10分

さあ、5時になり、カラオケ店を追い出された僕等。
車内は、徹夜明けに味わう事のできるあのワクワク感と絶望感を圧縮したような、異様な雰囲気となっております。
そんな僕等は、5時という中途半端な時間にカラオケ店を追い出されてしまったため、行くあてに困っていました。
・・・すると、ここで運転手であるビット君から、ある提案が。
 
ビット 「・・・朝日を見ましょう。」
現在僕等がいるのは海岸沿いの町、銚子市・・・。
確かに、海から上る朝日はさぞかし綺麗なことでしょう。そして必ずや思い出に残るはずです。
僕等はその提案に大賛成し、まだ日も昇らない内から海岸沿いに車を止めました。
 
まっくら
何も見えませんが、海を撮影した写真です。
現在は午前5時半・・・まだ真っ暗な海ですが、しばらくすれば素敵な朝日が昇ることでしょう。
しかし、まだ日の出まで時間はあったため、とりあえず僕等は仮眠をとることにしました。
調べた日の出の時間に携帯電話のアラームをセットし、僕等は眠ります。
 
〜6時00分〜 
そして6時。僕が車内に鳴り響くアラームで目を覚ますと、車の外が真っ赤に光っていました。
 

窓の結露や木の陰でよく見えませんが、これは確実に日の出です。
「早く外に出て日の出を見よう!」僕はそう思い、まだ寝ているビット君とクワ君に声をかけたのですが、
 
爆睡
俺  「おい! 起きろ!! 起きろって!」
クワ 「うぅーーーん・・・」(寝返りを打つ)
俺  「おら、ビットも起きろって! お前が日の出を見たいって言ったんだろ!」
ビット「うぅん!」(なんか怒ってる)
 
ビット
・・・なんということでしょう。2人ともいくら声をかけても起きません。
挙句の果てに、ビット君に関してはあれほど見たがっていた朝日に対して、
 
ビット 「・・・まぶしい、電気消して。
と、寝ぼける始末。部屋じゃねーんだよ。
僕はこの後も、二人の身体をゆすったり、鼻に指を入れたりしたのですが、彼等が起きることはありませんでした。
そして、そのうち僕も眠くなってきたので、僕は2人を一発ずつ殴って眠りにつきました。
 
 
〜9時01分〜
 

再び僕が目を覚ましたのは9時・・・。
朝日のあの赤い光は消え、空には青空が広がっています。
そう、僕等は日の出を拝むことができなかったのです。
それもこれも、徹夜をしてしまったせいでしょう。旅に徹夜は禁物ということを改めて知らされました。
しばらくして、目を覚ましたビット君が「日の出が見れなくて残念です。」と言った時には、海に落としてやろうかと思いました。
 

しばらく車内でウダウダし、近くの「すき家」にて朝食を食べた僕等は、行動を再開させます。
日の出は逃しましたが、空はとても良い陽気。絶好の旅日和です。
 
ビット「・・・今日の最初の目的地はどこ何ですか?」
俺  「今日はまず、『栄町』へ行きましょう!」
ビット「了解です!!」
 
本日最初の目的地は「栄町」です。
 

・・・僕のリサーチによると、栄町内にある大鷲神社には何やら凄いものがあるそうで、前々から一度行ってみたかったのです。
と、いうことで、僕等はまず銚子市から約70km離れた、栄町は大鷲神社へ向かいました。
 

ちなみにクワ君はまだ寝てます。もしかしたら既に死んでいるのかもしれません。
 
 
ブーン
 
〜2時間後〜
 

 

栄町、大鷲神社に到着しました。
 
この神社には「魂生大明神」という神が祀られているそうで、それが何やら凄いものの正体だそうな。
僕等は好奇心で興奮しつつ、石段を登っていきました。
 
本堂
石段を登り切ると立派な本堂がありますが、僕等は「魂生大明神」に用があるためこれはスルー。
・・・境内を探しまわること数分。僕等はやっとのことで「魂生大明神」の説明札を発見しました。
「魂生大明神」とは一体何なのか。それがこの立て札に書いてあります。
 

もっと寄ってみましょう。
 

"周囲二、三メートルの石製の男根が鎮座して・・・"と、ありましたす。
・・・そう、こちらが「魂生大明神」なのです!!
 
 
ドォォォン
「うおおおおおおァーっ!!!!」
 
僕等は、間違いなく今日一番の大声を上げました。
しかし無理もないでしょう。目の前には、周囲3mのチンコがそびえ立っているのです。
しめ縄だって巻かれちゃっているのです。凄いの一言です。
同じ男として、戦闘力の違いを見せつけられた僕等は、震えて恐怖することしかできませんでした。


そして魂生大明神の近くには、まるで王の側近のように別のチンコが大量に置いてありました。
巨大なチンコを囲む、大量のチンコ達・・・。風邪をひいた時に見る悪い夢のようです。
 

また、境内にはお土産として、チンコ型の飴も販売していました。
もちろん僕等は飛び付くようにそれを購入し、家族へのお土産にします。
 
何てことを
こんなことを言ってしまっていいのかわかりませんが、かなりクレイジーだと思います。
しかも、つい10年前までは12月になると木製のチンコをかついで町内を練り歩いていたそうです。
もしも僕がその練り歩きに何も知らずに遭遇したならば、きっと何が夢で何が現実かがわからなくなっていたと思います。
しかし、チンコがあそこまで崇められていると、むしろ神聖なものに見えてくるので不思議ですよね。
「あれが僕等にも付いているんだ・・・」そう思うと、何だか自信が湧いてきます。
みなさんも、特に男性の方々は機会があれば是非行ってみてください。
僕等は、もういいです。
 
 

さあ、何かしらのパワーをもらったのか何なのか、すっかり元気になった僕等は旅を続けます。
 
俺  「いやぁーー! 凄かったな・・・!!」
ビット「まっ黒でしたね」
クワ 「あんなのが・・・まさか・・・ねぇ・・・!!」
俺  「あと、あそこの神社のトイレ、トイレットペーパーが無かったじゃんか。」
クワ 「・・・うん。」
俺  「神社なのにカミ(神)が無いとはこれいかに!」
クワ 「上手い!」
ビット「ムカつくわぁ〜」
僕の頭もチンコのお陰でさえてきたということで、僕等は次なる目的地へと向かう事にしました。
僕等の次なる目的地は、野田市。内陸に食い込んだ土地です。
 

・・・こう見てみると、千葉県一周の旅ももう残りわずかとなってまいりました。
ここからは気合いを入れて、寄り道をせずに一気にゴールまで行きたいですね。
 
俺 「よっしゃ! ゴールもうちょっとだぞ!! 寄り道なんてせずに、一気に突っ走ろう!!」
皆 「うおおおおおおーーーー!!!
僕等の息もピッタリです。さあ、ラストスパートと行きましょう!
 
観覧車
と、思ったら、何か突然観覧車が現れたので、僕等は寄り道をして観覧車に乗ってみることにしました。
 
うおおお
観覧車に誘われるように車を走らせると、「もりの遊園地」という遊園地に到着しました。
見てくださいこの3人の楽しそうな表情を。寄り道って最高ですね。
調べてみますと、この「もりの遊園地」は入園が無料の遊園地だそうです。素晴らしい、素晴らし過ぎます。
その事実を知った僕等は大興奮。大喜びで遊園地内へ入っていきます。
 
ガリガリ
遊園地内には、痩せすぎたパンダがいました。大丈夫なんですかこれ。
お腹をすかせた動物は凶暴ですからね、ちょっと心配です。
このままでは、凶暴化したパンダがお客さんを襲い、あたり一面は血に染まるでしょう。
しかし、ここで立ちあがったのが、僕等の中で一番サーカスの団長っぽい顔をしたクワ君。
颯爽と凶暴なパンダに乗ると、一瞬で手懐けてしまいました。
  
さすが
先程までは血に飢えていたであろうパンダも、こんなに安らかな顔になってしまいました。
彼がパンダを手懐けたことにより、この遊園地のお客さんが救われたのです。
さすがはクワ君です。彼には是非とも猛獣使いとして、これからの人生を送ってほしいものですね。
 
その後も僕等はゴーカートに乗ったり、
グオオオ
 
ゴッ ゴッ
 
写真に撮るのは忘れたのですが、みんなで絶叫マシンに乗って、ビット君が泣いたりしました。
泣いてる
ビット君が「乗ろう」と言った絶叫マシンなのに、ビット君が泣きました。不思議です。
 

そして一通り遊んだ後は、最後にお待ちかねの観覧車に乗ることにしました。
 
係員 「ではどうぞー」
皆  「はーい!!」
観覧車に元気よく乗り込むと、景色はグングンと上へ上へと登っていきます。
 

観覧車が大好きな僕は、それはもうウキウキわくわく。早く頂上に到着しないか待ち遠しいです。
それに対して、ビット君はブルブル震えています。
 
ビット君
ビット 「高いところ、怖いです。」
ビット君が「乗ろう」と言った観覧車なのに、ビット君は高いところが怖いそうです。
さっきから何なんですかね。ここまでくると、もはや性癖としか思えません。
 
俺  「おい、クワよ。こっちにおいで。」
クワ 「はーい!」(グラァ・・・)
ビット「ヒィイイイ!!」
俺  「やっぱりこっちは狭いや。あっちに行ってて。」
クワ 「はーい!」(グラァ・・・)
ビット「イヤアアアア揺らしてんじゃねーよ!!!!!」
乗員数は3人。2では割り切れない奇数ということで、一人の移動で室内の重心が大きく変わります。
 
・・・
ビット君。喋らなくなってしまいました。
僕とクワ君が景色を見ながら談笑しているというのに、彼だけはお葬式のようです。
心配になったので、チンコを揉んでみると「あーんもぉ!」と、気持ちの悪い声を出したのでまだ元気のようです。
・・・そんな感じで観覧車を始め「もりの遊園地」を満喫した僕等は、本来の目的を思い出し、野田市へ急ぎました。
 
忘れてた
危うく旅の目的を忘れるところでした。急いで野田へ向かいましょう。
もう3日間もやっている旅の目的を忘れかけさせるとは、観覧車の魔力は恐ろしいですね。
 
 
〜30分後〜
 

 
なんもねぇ
野田市に到着しました。
果てしなく続く草原。千葉県の西の果ては、世界の果てでした。
そして何故、僕等が野田市を目的地として設定したのかと言いますと、あるチャレンジをするためです。
 
・・・千葉県には、千葉県の形をモチーフにしたキャラクターである「チーバ君」がいまして、

野田市は、そのチーバ君のに位置する土地です。
ならば僕等も鼻に関するチャレンジをするのが道理というものですよね。
ということで、こちらのゲームにチャレンジしたいと思います。
題して・・・
 

「自分のパンツはどれだろなチャレンジ」です。
 
【ルール説明】
1.僕、ビット君、クワ君の3枚の使用済みパンツを用意する。
2.チャレンジャーは目をつぶり、その3枚のパンツのニオイを嗅ぐ。
3.自分の鼻とニオイ頼りに、自分のパンツを当てることができれば成功。
 
いかがでしょう。シンプルであり、誰も得をしないチャレンジですね。
ビット君のパンツが黒色。僕がピンク色のチェック。クワ君が青色のパンツです。
はたして、自分のニオイというものは自分でわかるものなのでしょうか。
まずは僕からやってみましょう。
 

目隠しをしているのでわかりにくいですが、目をつぶっています。
その間、ビット君がパンツをシャッフルしてくれています。
暗闇の中、パンツがワサワサ鳴る音を聴くというのは、まるで拷問のようです。
それでは、まずは1枚目です。
 
クワ君のパンツ
鼻にパンツが付けられ、それを嗅ぎます。
これはクワ君のパンツですが・・・
 

俺 「くっさ!」
シンプルに臭かったです。THEパンツという感じの臭いがします。
みなさんが「パンツの臭い」と言われて想像するそのものの臭いです。
 
僕のパンツ
続きましては正解である僕のパンツです。
暗闇の中、鼻にパンツを付けられ、それを嗅ぎます。
 
うっわ
俺 「お゛え゛っ
・・・1枚目よりも臭かったです。キング・オブ・パンツという感じの臭いがします。
 
ビット君のパンツ
そして最後はビット君のパンツ。
3枚目にもなると僕も慣れてきて、自分からパンツの方に行って嗅いでみたのですが、
 

くっせぇ!!!!
ビット君のパンツは、今までのパンツとは比べ物にならないほど臭かったです。
クワ君が60、僕が80とすれば、ビット君のパンツの臭いは4万くらいです。
あいつはどんな股間をしているのでしょうか。心配になってきます。
 
さあそして、目をつぶって3枚のパンツを嗅いだ僕は、自分のパンツを何番目に嗅いだかを発表します。
正解は2番目ですが・・・
 

俺  「2番目!!
ビット「正解です!」
 
うおおおお
なんと、正解してしまいました。
というのも、説明するのは難しいのですが、何となく「わかる」のです。
自分のパンツには、他人パンツにはない香りの懐かしさや、安心感がありました。
そしてこれは全員にも共通していたのでしょうか。
 
ビット君
ビット「・・・3番目!!」
クワ 「正解!!」
 
クワ君
クワ 「わかったこれだ!! これこれ! うわくっさ!!」
俺  「正解!!」
・・・なんと、全員が自分のパンツを言い当てることができたのです。
これはちょっとした大発見ですね。人間は自分と馴染みの深いものなら臭いで判断ができるのかもしれません。
そして、同じく大発見と言えばビット君のパンツの臭いでした。あれはレベルが違い過ぎます。
 

「くっせぇ!!!!!」
僕は叫び、
 
ビット
「ウゥ゛ッッッッワぁ!!!!!」
ビット君は変な声を出し、
 
クワ
クワ君に関しては、
 

 

・・・倒れてしまいました。まさにキラーパンツです。
ということで僕等は、チャレンジうんぬんよりも、ビット君のパンツに全員やられてしまいました。
 

チャレンジ失敗です。
いや、チャレンジ失敗というか、そもそもこんなことをしていたのが間違いでした。
あと、全然関係ないのですが、この様子の一部始終を通行人のおばちゃんが爆笑しながら見ていたのが面白かったです。
野田市は、僕等にとって辛い思い出になりました。
しかし、もう旅も終盤。ここで負けてはいられません!
空が暗くなってきたところで車に乗り込み、車を走らせます。
 
 
ゴーゴー!
そしてついに野田市を出発した際には、次の目的地をこの旅のゴール船橋市に設定しました。
 

・・・そう! もはや旅はクライマックス! ラストスパートなのです!
車内の雰囲気は一気に熱くなり、ついさっきまで他人のパンツを嗅ぎ合っていたとは思えません。
そして僕等の熱気にやられてしまったのでしょうか。しばらく走っているとカーナビが馬鹿になりました。
 
壊れた
現在地が大きくズレてしまい、車の方向も直りません。
すなわち、僕等は残りの50kmほどをカーナビ無しで走り切ることになったのです。
 
・・・そして、車を走らせること30分程でしょうか。
僕等の体力も、クライマックスを迎えてきました。
 
うううう
無理もありません。3日間もろくに布団の上で眠れず、食べ物は外食のみ。
苺狩り、釣り、砂漠にカラオケ、遊園地・・・挙げればキリの無いほど千葉県を満喫しましたからね。
さあ、もうひと踏ん張りです。僕等はお互いに声をかけながらゴールである船橋市を目指します。
 

青看板には船橋市の文字が出ています。もうすぐです!!
もうすぐでこの旅が終わるのです!!
俺 「もうすぐだぞぉおおおおおお!!!」
皆 「うおおおおおおおおおおお!!!!!」
 
〜1時間後〜
 
そして・・・
 
ついに・・・
 

 
 

ゴールの船橋市に到着しました!
 
ついに・・・ついに、スタート地点である船橋市のレンタカー店に到着したのです!
そう、僕等は千葉県一周を制覇したのです!
レンタカーショップに到着した瞬間のあの喜びは、一生忘れることはできないでしょう。
 
喜び過ぎてブレる
 
・・・「何かしらの行動をしよう」というとんでもない理由で始まったこの「千葉県一周の旅」
始まった当初はどうなることやらと思っていた旅も、こうして無事目的を達成することができました!
3日間の総走行距離は638km!
それもこれも、素晴らしい友達が協力をしてくれたおかげと言えましょう。
そんな協力的な友人に、そして素敵な旅を提供してくれた千葉県にお礼を言ってこの旅を終えたいと思います!
 
ありがとうみんな!
ありがとう千葉県!!
 
そして、ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとうございました!
 

僕はこの旅を一生忘れません
 
 
千葉県一周の旅 〜完〜