ハイスピード流しそうめんに挑戦してみた。

季節は秋!!

あれだけ暑かった夏もあっという間に終わりを告げ、今や外は肌寒くまさに秋真っ盛りです。
皆さんは、思い残しや悔いのない夏を満喫することができましたでしょうか?
何と言っても夏には海水浴、スイカ割り、お祭り、花火等々・・・やるべきことがたくさんありますからね。
それらを全てやり終えない限り、やはり「あ、やり残した!」と、夏に対しての悔いが残ってしまう気がします。
え、僕? 僕ですか?
僕はですね・・・
 

流しそうめん」をまだしていません。
・・・水を通した竹にそうめんを流し、それを箸で取って食べるという「流しそうめん」。
昔から夏の納涼イベントとして各地で行われてきており、今や夏を代表する日本の風景としても有名です。
しかし! そんな夏の風物詩をまだできていないとは一大事! このままでは清々しい気持ちで夏を終えることができません!
ということで! 本日は悔いなく夏を終えるために、流しそうめんに挑戦してみたいと思います!
 

さてさて、「流しそうめん」と聞いて、まず思い浮かべるのは上のイラストのような光景でしょう。
竹をサラサラと流れる水、そしてその中をゆっくりと流れるそうめん・・・その様子は大変涼やかであり、風情や情緒を感じられます。
・・・しかし、果たしてそれでいいのでしょうか?
ただでさえ時期が遅れ、夏にやるべきものを秋口にやっている今、ちんたらとそうめんを流している場合ではありません!
そう! ここは秋に追いつくという意味合いを込めて、物凄いスピードで流しそうめんをするというのが筋というものでしょう!
ということで、今回は竹ではなく、こんなものを用意してみました。
 

雨どいです。
物凄いスピードで行う流しそうめん、いわば「ハイスピード流しそうめんをする上で求められるのは、やはりそうめんの流れるスピード。
しかし竹にはデコボコとした節があり、それがスピードを落としてしまうと考えた僕は、デコボコのない雨どいを使用することにしました。
これなら水やそうめんの勢いを殺さずに、そうめんを運んでくれるはずですよね。
 

ということで、雨どいを適当な高さに固定しまして・・・・
 

そしてそこに、ジェット水流の出るホースを2つセットしました。
水は流しそうめんのエンジンと言っても過言ではありません。一般的にはチョロチョロとした水を流しますが、今回はジェット水流を使用することにしました。
これならば、普段の何倍ものスピードで水が雨どいの上を駆け抜けることでしょう。
 

そして、欠かせないのが主役のそうめん。
今回は「ハイスピード流しそうめん」ということで、そうめんを水流の中で見えやすくするために、
 
食紅で
赤く染めてみました。
涼やかなそうめんが一転して地獄風呂のようになりましたが、これも必要なことなので仕方ありませんね。
 

そして完成したのがこんな感じです。湯切りが下手な人が作ったタラコスパゲッティみたいになっちゃいました。
しかしこれであのジェット水流の中でも見えやすくなることでしょう。
 

さあ、これで準備は整いました! 後は流してすくって食べるだけ!
果たしてそうめんのスピードはどのくらい出るのか!? そしてそれを僕はすくえるのか!?
それではいよいよ、ハイスピード流しそうめん、スタートです!
 

俺 「じゃあ水、お願いしまーす」
弟 「はーい。」
 
ズババババ
僕の水出しの合図と共にカメラ外にいる弟が水を出してくれたのですが、その勢いは一般的な流しそうめんとは比べ物にならない程の速さでした。
例えるならば、カタツムリとチーターと言ったところでしょうか。物凄い轟音と共に水が目の前を駆け抜けています。
 
ボババババ
ちなみにそうめんを流すのも弟。しかしあえてそのタイミングは言わないでくれと頼んであります。まずは自力でそうめんを取りたいからです。
さあ、僕の反射神経はそうめんを捕えることができるのでしょうか!?
 
・・・
真剣なまなざしで水面を見つめ、そうめんを待ちます。
 
・・・
どんなタイミングでそうめんが流れてきてもいいように、全神経を水面に集中させます。
 
・・・
弟 「・・・もう流したよ。
俺 「えっ!!?」
 
!?
何と言う事でしょう、そうめんに全く反応できませんでした。
というか本当に流していたのでしょうか。そこで、受け取り損ねた時用に置いておいたザルを見てみると・・・
 
マジかよ
ある。確かにありました。つまり確実に僕の目の前を流れていたということです。
まさか反応すらもできないとは・・・ザルを設置しておいてよかったです。
 
ザルの位置
何事も準備が大切なんですね。勉強になります。
で、さすがに今の結果では納得がいかないため、今度は視野を広げて再挑戦してみることにしました。
 

一点を見つめるのではなく、広い範囲を見るのです。
また、箸を水面の近くに構え、反応した瞬間にそうめんを取れるようにしました。
これならばいけるでしょう。さあ、ばっちこいや!!!!
 
シュババババ
さあ、集中して・・・
 
シュボァッ!!
来た!! 来ました!!
目の端にピンク色の影を捕えた僕は、素早くそうめんを取りにいきます!
「(・・・もらった!!)」
 
バキャッ
は?
 
!?
 
マジかよ
なんてこった、箸を持っていかれました。
まさかこれほどまでの威力とは・・・流しそうめんをナメていました。
箸を水面に突っ込んだ瞬間、まるで土石流のようなイメージが脳内に広がったかと思うと、気付いた時には手元に箸がありませんでしたからね。
未だかつて、そうめんに箸を持っていかれた人間がいるのでしょうか。いや、きっといないでしょう。
 

・・・その後も、「箸がダメなら手で」ということで、手でそうめんを取ろうとしたのですが、
 
シュバババババ
うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!
 
ザボァァアアアア
おおおおおあああああああああああああ!!!!
 
手応え有り
「取った!! 取った!!」
 

ざけんな
取れず。
 

・・・また、「いっそこっちで」と、お椀でそうめんをすくい取ろうとしても、
 
うわああああああ
 
だろうな
もちろん取れず。さらに言えばめんつゆも無くなり、この作戦は完全に裏目にでました。
箸を奪われ、つゆを奪われ・・・八方塞がりです。
あれもダメ、これもダメ・・・このままでは一生、流しそうめんなんてできやしません。
そこで僕は、最終手段に出ることにしました。アレをやるしかないのです。
そう・・・
 

直接食べるしかないのです。
コースが決まっているということは、そこで待ち構えていればいい話。何でこんな簡単なことに気付かなかったのでしょうか。
そりゃまあ、箸を持っていかれるようなジェット水流ですが、数秒なら耐えられると思います。
ということで僕は大口を開け、そこにそうめんが飛び込んでくるまで待ち構えてみることにしました。
 

俺 「かもーん。」
弟 「行きます。」
 
ドドドドドド
ウワアアアアアアアアアアアアア!!!!

アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

えぱmぼr」いrがgらhが@いぽ

止めて止めて止めて止めて止めて!!!

止めてーーーーーーーーーーーーーーッ
 

ハァッ・・・ハァッ・・・・
 
ドドドドドドド
ウワアアアアアアアアアアアアアアアア

アアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

オアアアアアアアアアアアアアアア!!!

ぷgjらおgれあだおpまふぃrgほっほ

ボ。

入った入った入った止めて止めて止めて

止めろーーーーーーーーーーーー!!!!

デロリ
「お゛ぇっ」

なんだこれ。
 

・・・いかがでしたでしょうか。
流しそうめんだというのに、最終的には叫びながら顔で受け止めるという何だかよくわからない競技になっていましたが、口に入れることはできました。
これで思い残したことがないかと聞かれれば疑問でしかありませんが、とりあえずは目的が達成できてよかったです。
取り損ねてザルに飛んで行ったそうめん達も、全て顔で受けて完食することができましたしね。
みなさんも、夏にやり残したことがあればまだ間に合いますので、できるだけ早い時期に行って秋を迎えるようにしましょう。
さもなくば僕のように水に濡れて風邪をひき、水流のせいで鼻血が出るという悲惨なことになるでしょう。
それでは、今日はこのへんで失礼いたします。
ではまた!