こんにちは、ARuFaです。
突然ですが、先日僕は会社の出張で沖縄県に行ってまいりました。
こちらがその時の写真。一緒に出張に行った会社の先輩とはぐれ、絶望している時に撮影した写真です。
さてさて、そんな沖縄県ですが、やはり南の島ということもあり、島中が陽気で楽しげな雰囲気に包まれていたのが非常に印象的でした。
その証拠にこの通り、『アロハシャツ』の専門店もたくさんありました。
いやぁ~、アロハシャツっていいですよね。花柄が全体に散りばめられた派手なデザインで、見ているだけでも楽しくなってきます。
普段はこういう派手なシャツを買わない僕ですが、旅先でテンションも上がっていたこともあり、ついフラフラとお店に入店。
そして店員さんにオススメされるがまま、何の疑いもなく真っ赤なアロハシャツを購入してしまいました。
…そしてその後、東京の自宅に戻り、ワクワクしながらそのアロハシャツを着てみたのですが、
まあ、似合わないですよね。
何ですかこれ。南国の下着泥棒?
僕自身から溢れ出る陰鬱な負のオーラが、完全にアロハシャツの陽気さと悪い化学反応を起こしています。あまりの温度差に着ているだけで風邪をひきそうです。
やはり性格の暗い僕には、こんな花柄のアロハシャツは似合わなかったのでしょう。
…とはいえ、これもせっかく買ったアロハシャツ。
このまま一生着ずにタンスの肥やしにするのも嫌なので、今回は…
アロハシャツから全ての「花」を取り除きたいと思います
やっぱり、アロハシャツが陽気に見える原因は、全体にプリントされた花のせいだと思うんですよね。
ならば、その花を全てハサミで切り取れば、僕のような根暗ゲボ人間でも安心して着れるような「シャツ」になると思うのです。
…さあ、そうと決まれば早速実行に移りましょう! 身の丈にあった服を着て、この夏を乗り切るのです!
さあ、そんなわけでアロハシャツから全ての花を取り除くことにした僕。
とはいえ、改めて見てみると、アロハシャツには病的と思えるほど大量の花が散りばめられていることに気付きました。
特に襟元なんて大変なことになっています。園芸部員の見る走馬灯のようです。
ここから全ての花を切り取るのは苦労しそうですが、頑張って切り取っていきましょう。
ショキ…ショキ……
そして、意を決してアロハシャツにハサミを入れていく僕。
真夏の静かな部屋に、ただただアロハシャツを切り刻む音だけが響いている状況は「ヤバイ」としか言いようがありませんが、そんなことに構っている暇はありません。
とりあえずまずは、ジグソーパズルと同じ要領で、端から切り取れる花から取り除いてみることにしました。
ショキショキ……ショキショキ……
…はい、綺麗に切り取ることがでしました。かかった時間は1分20秒です。
この地味な作業をあと何百回と繰り返せばいいのかは全く検討もつきませんが、アロハシャツから全ての花が消えるか、僕の命のともしびが消えるまで続けたいと思います。
~一時間後~
終わらん。
何だこれ全然終わらん。何で? そういう地獄?
いや、なんか全然花が減ってる気がしないんですよね。むしろ1つ切っている間に3つ増えている気すらします。
…で、花を切り進めている内にその理由がなんとなくわかったのですが、アロハシャツにプリントされている花って色々な種類があるんですよ。
そんでもって、その花の形によって花を切り取る難易度が格段に違くてですね…
この大きなハイビスカスなんてのは、形がシンプルなので比較的切り取りやすいのですが、
…問題はこの、ハイビスカスの子供みたいな小さい花なんですよ。
ご覧の通り、花の中をえぐるように切らなければならず、切り取りにかなり時間がかかってしまうんですよね。
しかもその小さい体をフルにいかして、アロハシャツ内のありとあらゆる場所に隠れているから非常に厄介なのです。
…しかし、それよりもさらに最悪なのが、このような連結型の花。
ご覧のように花同士でコンボを繋げ合い、非常に複雑な形を生み出しやがるんですよ。
そのため、切り取る時間も普通の花と比べて3倍くらいかかってしまいます。
まあ、その対価として、連結した花をごっそり切り取った時には何とも言えぬ快感を得ることができるんですけどね。
むしろこれがあるから止められないっていうか、手のかかる子が一番可愛いっていうか、そんな感じです。さっきから僕、何言ってるんですかね。
~四日後~
さあ、そしてアロハシャツから花を切り取り始めて四日後…
予想より16倍くらい時間はかかってしまいましたが、ついに僕はアロハシャツから全ての花を切り取ることに成功しました。
まずは、比較として「花を切り取る前」のアロハシャツを改めてご覧ください。
やはり、少し派手過ぎますね。僕のような陰湿ドブネズミにはとても着れたもんじゃありません。
…そしてお待ちかね、こちらが全ての花を取り除き、僕が着れるようになったアロハシャツになります!
完成! 花無しアロハシャツ!
見て下さいこの謙虚で控えめで、かつ爆発に巻き込まれた感じ!
これこそ僕にぴったりなシャツだとは思いませんか!?
ちなみにこちらはシャツから切り取った花たち。重さを量ると77グラムでした。
前もって量っていたシャツ全体の重さは144.5グラムだったので、今回のアロハシャツは全体の約53%が花だったという計算になりますね。
漠然と花が多いとは思っていましたが、まさか半分以上の割合だったとは…そりゃ派手なはずです。
…さあ、改めましてこちらが約半分以上の面積を失ったアロハシャツ。
それでは、そろそろ実際にこちらのアロハシャツを着てみたいと思います。
持ち上げると自らの重さで崩壊するため、床に広げてから袖を通すと…
かっこいい~~~!!
何ということでしょう。一周回って非常にワイルドな感じになりました。
花柄を取り除いたことにより派手さは抑えつつも、男の魅力を存分に引き出した大人のファッションと言えましょう。
非常にかっこいいので、オシャレの街である中目黒にもこのまま出かけてみました。
中目黒でオシャレな格好をしていると、ファッション系の雑誌からストリートスナップを撮られるらしいので、しばらくその辺をウロウロしてみましょう。
まあ、無理でしたよね。
一時間粘って見知らぬ高校生のグループから「ヤバいのがいる」と、遠くから写真を撮られただけでしたが、それでも僕は構いません。
だって、それが『ファッションの楽しさ』ってやつっしょ…?
…ちなみに「逆に、アロハシャツから切り取った『花だけ』を全身にまとったらどうなるんだ?」と思ったので試してみたのですが、
こちらは擬人化した蛾みたいになっただけなので、別に試さなくてもよかったです。
それでは、やりたいこともできたところで、本日はこの辺で失礼したいと思います。
最後に僕の力自慢をご覧ください。
はい!
パァァァァ~~~~
明日これ着て会社行きます。
それでは。