こんにちは、ARuFaです。
突然ですが皆様は、このようなイラスト付きの『立ち入り禁止の看板』を見たことはありませんか?
主に工事現場などに多く設置してあるこの看板ですが、大抵のイラストはこのように大きく手を広げて、「ここから先は何も通さない」という意思を我々に訴えかけてくるデザインがほとんどです。
さて、そんな立ち入り禁止のイラストですが、このデザイン、よーく見てみると何かに似ていませんか?
正面を向き……両手を広げ……後ろには何も通さない……。
もうお分かりですね。
ゴールキーパーです。
そうなんです。これは最近ふと気付いたのですが、立ち入り禁止の看板って、サッカーのゴールキーパーに非常に似ているんですよね。
今回は、僕が撮り集めた立ち入り禁止の看板の中から、どの看板が最もゴールキーパーに適しているのかを考察してみたいと思います。
「そんなことをして何になるの?」と思っている方もいるかと思いますが、僕も全く同意見ですので、お時間のある方だけがこの考察をご覧になっていただければと思います。
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というわけで、まず紹介するのは、こちらの立ち入り禁止イラスト。
ヘルメットをかぶった男性(?)が、両手を大きく前に突き出しているオーソドックスなデザインです。
とはいえ、よく見てみると頭が完全な球体だったり、指の長さが極端に揃っていたりと人間離れした部分がいくつか見受けられました。
恐らく、「立ち入りを禁止する」という目的のためだけに特化したデザインがこの状態なのでしょう。
一分の隙もなく洗練された、『機能美』すら感じる素晴らしいイラストといえますね。
しかし、下半身が無いためゴールキーパーには不向きです。
ゴールキーパーに求められるのは、遥か頭上のボールすらもキャッチする高い背丈ですので、これではボールの立ち入りを禁止できないでしょう。
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お次はこちらのイラスト。
こちらのイラストは先程の物よりリアルに描かれており、人の立ち入りを禁止するための威圧感は十分にあると言えましょう。
その野性味あふれる表情は今にも飛び掛かってきそうですし、クリームパンのように腫れあがった手は、何人もの人間を殴り倒さないとこうはなりません。
「人を守るためなら暴力だって行使する」……そんな厳しいプロ意識をひしひしと感じることができるイラストですね。
しかしやはり下半身が無いため、ダメです。
さらに言えばサッカーはスポーツ……暴力行為や威圧的な態度は、即退場となります。
ルールの中では暴力ほど無力なモノはありませんし、このエレベーターのボタンのような鋭い眼光も意味を成さないでしょう。
※エレベーターボタンのような眼光
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次はこちらのイラストですが、
もう、おわかりですね。
手しかないので、話になりません。
ゴール前に『手』だけを置いたところで、そこに運よくボールが当たるほどサッカーは甘くありません。
これではゴールラッシュは確実ですし、「僕がゴールをしたら手術を受けてくれるかな?」と試合前の選手に言われた子供は、一晩で15回くらい手術を受るハメになるでしょう。
……ここまでのパターンからわかる通り、『立ち入り禁止の看板』は、イラストが細部まで描き込まれている方が、ゴールキーパーに向いているようです。
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というわけで続いてはこちら。お巡りさんのイラストです。
下半身こそ描かれていないものの、上半身の描き込みはこれまでで断トツ。ヘルメットには警視庁っぽいマークが描かれている程のこだわりっぷりです。
この素晴らしいイラストを見つけた瞬間、「これなら上半身だけでも立派にゴールを守ってくれるかも」と期待していたのですが、後日このイラストの元へ再び立ち寄ってみたところ……
何故かゴミまみれになっていました。
未だかつて、ここまで近隣住民から嫌われているお巡りさんがいたでしょうか。
ここまで嫌われていては、ボールどころかゴミ袋を蹴り込まれる可能性すらあります。
身の回りに捨てられるゴミすら禁止できないイラストが、ボールの侵入を禁止できる訳がないので残念ながら脱落です。
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さあ、次のイラストはこちら。『萌え』です。
美少女が懸命に立ち入りを禁止しているだけではなく、ちゃんと全身が描かれています。
これまでのパターンで挙げられた欠点は一つもないため、これならしっかりゴールを守れるのではないでしょうか。
それでは実際に試してみましょう。
いいですね、頑張ってますよ。
ん?
おい。
GOOOOOOL!!!
押しに弱いツンデレタイプのキャラだったので、ゴール(攻略)できてしまいました。
やはりここは、ルールや規律に厳しい委員長タイプのイラストにするべきだったのではないでしょうか。
……とはいえ、これは非常に惜しかったですね。だんだんと正解に近付いている気がするので、早速次にいきましょう。
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ああ~~~
いやいやいやいや
そういうことじゃないのよ。
違うって。こういうことじゃないんだって。いかにも「狙ってます」ってやつだと全然ダメなんだって。『萌え』ってそういうことじゃないのよ。
……そうでなくなって、これだけ消極的に手を引っ込めていたらボールをキャッチできるはずもなく、このイラストはゴールキーパーに不向きと言えます。
……苦労して正解に近付いたと思いきや、またも失敗。
ここまで来ると僕の頭にも、「ゴールキーパーに最適な立ち入り禁止の看板なんて存在しないんじゃないか?」という言葉が浮かんできました。
しかし、そこからさらに1ヶ月のリサーチの末、ついに千葉県の某公園にて『ゴールキーパーに最適な立ち入り禁止のイラスト』を発見致しました。
それがこちらになります。
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こちらです。
ご覧ください。地面から生えた真っ赤な腕が、子供を木槌でブン殴っています。
「危ないから中に入るな」と言いながら自分から殴りにいくという、あまりにも前傾姿勢なこの対応は軽犯罪スレスレです。
しかもよく見ると、子供は立ち入り禁止区域に一歩も入っておらず、完全にとばっちりで殴られています。
不条理に不条理が重なった悪夢のような世界観には違いありませんが、何かコトが起きる前にそれを阻止するというのは素晴らしい防止方法だとは思いませんか?
これならば、ボールを蹴り込まれる前に選手をブン殴り、確実にゴールを防ぐことができるでしょう。
いくらサッカー選手とはいえ、地面から生えてきた真っ赤な腕でブン殴られれば行動不能になるはずです。
恐らく間髪入れずに審判が飛んでくると思いますが、そうしたら審判もこの腕でブン殴れば会場は静まり返り、ゴールにボールを入れる者は誰一人して現れないはずです。
……そう、最もゴールキーパーに適した立ち入り禁止のイラストは、『木槌を持った真っ赤な腕』だったのです。
……いかがでしたでしょうか。まさか『木槌を持った真っ赤な腕』とは意外でしたね。
ちなみに、プロのゴールキーパーの平均年収は約1700万円。トップ選手ともなると8000万円も貰えるそうです。
そこで僕も人体改造をして、最もゴールキーパーに適した身体を手にしました。
サッカーチームからのスカウト募集中ですので、是非ともご連絡お待ちしております。
お待ちしております。