こんにちは、ARuFaです。
いやぁー! 早いもので、ついに12月の到来でございます。
ついこの前に年が明けたと思ったのに、もう年末ですからね。ビックリして尻が肥大化しそうですよ。
さて、12月と言えば、有名な呼び名として『師走(しわす)』というものがあります。
これは、「12月には誰もが忙しく走り回り、ついには先生(師)までもが走ってしまう。」という意味から来た言葉です。
そんな日付が「11月30日」から「12月1日」へ変わった午前0時・・・。
明かりのついた部屋で一人、僕はふと思ったのです。
「僕も走りたい」・・・と。
「師走」には誰もが走り回る程忙しいと言いますが、くしくも本日は土曜日。休日です。
このままでは僕は特に何もせず、ぐうたらとした一日を送ってしまうことでしょう。
しかし! それでは日本人として申し訳が立たないというもの!
日本人たるもの、せめて師走の1日目ぐらいは大いに走りたいものですよね!
と、いうことで、本日は!
「総距離50km 自転車で海へ行こう!」
と、題しまして、自転車で海へ行こうと思います。
なぜ自転車なのか、そしてなぜ海なのか。それは自分でもわかりません。
ただ今日が師走だから、それだけだからです。
朝
そして、12月1日 午前5時。
どうも
おはようございます。ARuFaです。
「やっぱり始めるなら早朝でしょ」ということで、特に意味も無く5時から始めてみました。
徹夜です。
また今回、一人で行くのは寂しいので、僕の後輩であるビット君も道連れにすることにしました。
左:ビット
僕だけ一人で疲れるなんて馬鹿みたいですしね。僕もビット君に地獄を味わってもらいたいのです。
ちなみにビット君には、持ち物と時間だけを知らせるメールを深夜に送信しただけなので、まだどこに行くか知りません。
メール原文
なのでビット君は、僕に出会うと同時にこんな朝早くから何をするのかと聞いてきました。当然ですね。
ビット「・・・今日はこんな朝早くから何をするんですか?」
俺 「自転車で海へ行きます。片道25kmで、総距離50km。」
ビット「うわあああああああああああああああああああああああ」
ビット君
大変驚いていました。しかし師走なので仕方のないことですよね。
もしも僕がビット君側なら、確実にそんな提案をした相手を鈍器で殴っていると思います。
それでは! ビット君にも説明が済んだところで、早速スタート致しましょう!
ママチャリ
〜「総距離50km 自転車で海へ行こう!」 スタート〜
俺 「スタァアアーーーーーーーーットォオーーーーンヌァッ!!」
ビット「シェーーーーーーーーーーーーーーーーーイ!!!!」
さあ、ついに長い長い自転車の旅が始まりました。
果たして僕等は無事に海に到着することができるのでしょうか。
しかし、スタートと同時にすでにビット君は辛そうです。
ビット「寒い・・・寒い寒い寒い寒い!!!!」
俺 「鼻水がシュビドゥバだなこれ。」
そう、季節はすっかり冬! 朝5時の気温は3℃しかありません。
そんな極寒の中を自転車で風を切って走ると、体感温度はもはや氷点下レベル。
このままでは海に到着する前に凍死してしまい、流氷として太平洋をさ迷うことになってしまいそうです。
僕等は鼻水をほとばしらせながら、自転車を必死にこぎました。
〜 5km地点 〜
ビット「それにしても、何で海なんですか?」
俺 「知らん。」
ビット「馬鹿じゃないのあんた。」
俺 「まあでも、海で見る朝焼けなんてものは綺麗なんじゃないか?」
ビット「確かに!! じゃあ急ぎましょう!」
俺 「よっしゃ! じゃあ目標は朝日が昇る前に海到着な!」
ビット「うおおおおおおおおお!!!!」
急ぎます
僕等は海での朝焼けを見るため、朝日が昇る前に海に到着することを目標として道を急ぎました。
〜 8km地点 〜
自転車をこれでもかと漕いでいるため、寒さはそこまで感じなくなってきました。
しかし、徹夜をした僕や、前日にディズニーランドで馬鹿みたいに遊んでいたビット君は、早くも疲れ始めていました。
俺 「・・・もう半分くらい来たんじゃない?」
ビット「・・・まだ3分の1も来ていません。」
俺 「ああああああああああああああああああああ」
ビット「っていうか! そもそも何でこんなこと考えたんですか!?」
俺 「うるせーな! 師走だからだよ!! 師走は走るだろ!」
ビット「なんですかそれ! 一人でやりなさいよ!!」
俺 「なんだこの野郎! 文句あるのかよ!!」
ビット「文句しかないですよ! 罰として『師走』で面白いこと言ってくださいよ!」
俺 「いやぁ〜、この小魚はカルシウム豊富でご飯にかけると美味いなぁ〜!」
ビット「シラスじゃねーか!!!!!!!」
早くも仲間割れが始まりました。
というか、8km移動しただけで仲間割れが始まる関係が、果たして仲間と呼べるのかも疑問です。
ビット君
ビット「帰りたい・・・・」
俺 「ははは、泣け泣け!! ざまあねーな!!」
ビット「地獄へ落ちろ!!」
俺 「落ちれるもんなら落ちたいなぁ〜! ぽえぽえぷぅ〜!」
〜 12km地点 〜
死ぬ
地獄に落ちるというか、隙間に挟まりました。
ピクリとも動けなくなって泣きました。
〜 15km地点 〜
「実籾駅」という駅に到着しました。これで大体半分くらいでしょうか。
先程まで喧嘩をしていた僕等ですが、謎の隙間に挟まった僕をビット君が助けてくれて仲直りをしました。
雨降って地、固まるとはこのことですね。頑張って2人で海を目指します。
〜 16km地点 〜
駅の近くのそば屋さんに、アントニオ猪木みたいなタヌキを発見しました。
ツヤツヤの赤い着物に、首にはタオル。まさに猪木そのものです。金玉でかいし。
しかも立ち方が武術の達人のようで、非常にかっこよかったですね。金玉でかいし。
せっかくなので闘魂をもらう意味もかねて、猪木の真似をしながら写真を一枚頂きました。
ちょっと元気が出てきました。 まだまだ頑張れそうです! 金玉でかいし!
〜 18km地点 〜
先程までの工業地帯のような景色とはうって変わり、急に田んぼの広がるのどかな風景になりました。
いえー!
この辺までくると、結構遠くまで来たんだという実感が沸きますね。
排気ガスもなく、空気が澄んでおり、最高です。
田んぼを抜けると、今度は川沿いを走りました。
いえーい!
なんやかんやでとっくに日は昇ってしまいましたが、早朝の川沿いというのも走っていてとても気持ちが良かったです。
とても気持ちいいのは動物達も同じなのか、僕等が走っていると見知らぬ鳥に突然求愛されました。
なんだお前。
「グモモ!! グモモ!!」と必死に求愛してきましたが、さすがの僕も鳥と交尾はできません。
仕方が無いので「お前、ペンダントについてそうなデザインだな!」と悪態をついてその場を後にしました。
トンネルも通りました
〜 23km地点 〜
さあさあ、そろそろ海が見えても良い頃です。
自転車の車輪はもう何回転したのでしょうか。見当もつきませんね。
海が近付くにつれて、僕等のテンションも上がって行きます。
俺 「もう少しだなおい!!!おい!! オイスターソース!!!!」
ビット「ですね!! ウェウェウェウェヘヘヘ!!!!!」
俺 「鳥になりたーい!!!」(←?)
ビット「ウェウェウェウェヘヘヘ!!!!!」
うおおお
もう少しで海が見えるかと思うと、自転車のスピードもおのずと速くなります。
〜 25km地点 〜
俺 「おおおおおおおおおおおお!!!!!!」
ビット「海、見えましたか!!?」
俺 「あれ、海だよね!!?」
アレ
俺 「うおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ガシャーン
俺 「海だ海だ海だ海だ海だ海だ海だ海だ海だぁーーーーーー!!」
ビット「まだ我慢してください! まだ我慢してください!!」
そして自転車をさらに走らせること数百メートル・・・
ついに・・・ついに・・・・その時が訪れました!
ドーン!
俺 「海だぁあああああああああああああ!!!」
ビット「海ぃいいいいいいいいいいいいいい!!!」
海 到着!!
かかった時間は約3時間。25kmの道のりを走り、僕等はようやく海に到着することができました。
途中、何度か挫折しそうになりましたが、諦めずに走り続けて良かったです。
いやふー!
僕等はしばしの間、海を見ながら達成感を感じ、その後海辺で朝食を食べました。
俺 「いやぁ、運動のあとの飯は美味いな・・・!」
ビット「そうですね・・・!!」
苦労の味を噛みしめるかのように、僕等はよく味わって朝食を食べました。
とても美味しい朝食でした。
さて、朝食後。しばらく休憩をして僕等の体力も回復してきました。
俺 「そろそろ疲れも回復しましたか?」
ビット「あ、はい! もう大丈夫です!」
俺 「じゃ、そろそろ始めるか。」
ビット「えっ」
ぬぎぬぎ
俺 「ん? だから、始めるって言ってんの。」
ビット「あの・・・何を始めるんですか?」
俺 「・・・あのな、今は12月だろ? もう少しで年が明けるんだよ。」
俺 「そんな中で俺達は、たかだか25kmを自転車で走っただけでバテてしまう程の根性の無さだ。」
俺 「そんな根性の無いままで年を明けることなんてできるか? できないだろ?」
俺 「だからやるんだよ、」
「寒中 正拳突きを。」
「せりゃ!!!」
「せりゃ。」
「せりゃ!!!」
「せりゃ。」
この後、死にそうになりながら25kmを戻り、案の定風邪をひきました。
総距離50km 自転車で海へ行こう! 〜完〜