未公開写真を感動体験と共に。

【はじめに】
約7年間運営している当ブログ、『ARuFaの日記』は、今まで約2万7千枚という膨大な数の写真を掲載してきました。
ただ、残念なことにせっかく撮影をしても掲載のタイミングを逃してしまい、お蔵入りを余儀なくされた写真も多数存在します。
しかし、このまま未公開にしておくのももったいないため、本日の記事ではそんな未公開写真を皆様に披露すべく、
僕が幼少期の頃に体験した感動的な話の合間に、未公開写真を差し込んでいきたいと思います。
話の内容と写真は一切関係ございませんが、是非ご覧いただければ幸いです。
『ARuFaの日記』管理人  ARuFa
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『引っ越しと宝物』
現在は千葉県に住んでいる僕ですが、実は小学校6年生までは東京に住んでおりました。
小学校の卒業とともに住んでいた東京を離れ、千葉県に引っ越しをしたのです。
これは、そんな僕の引っ越しの思い出のお話です。
 

・・・それは突然、告げられたことでした。
「小学校を卒業したら、千葉に引っ越すからね。」
「・・・ええっ!?」
小学6年生に進級した日の夕食時。母から突然引っ越すことを告げられたのです。
それは、生まれ育ったこの東京でずっと過ごしていくものだと思い込んでいた僕にとって、衝撃的な告白でした。
・・・当時の僕にとって小学校を卒業するということは、学校を離れるだけではなく、今まで住んでいた土地を離れるということであり、
同時に、今まで仲良く遊んでいた友達とお別れをしなくてはいけないという悲しい意味合いを持っていたのです。
そのため僕は、卒業式が近くなるにつれて憂鬱になり、「卒業式なんて永遠に来なきゃいいのにな」と思いながら学校に通う毎日を過ごしていました。
慣れない土地に行くという不安と、親しい友達と離れ離れになるという悲しみは、当時の僕には重すぎる出来事であり、その重圧に押し潰されそうだったのです。
 

 
そして月日は経ち・・・卒業式当日。
今日でこの学校、もといこの地ともお別れしないといけないのかと思うと込み上げてくるものがあり、式が終わるとともに僕は号泣。
心の奥底に隠してきた色々な思いが目から溢れ出てしまい、しばらく止めることはできませんでした。
 

式が終わった後、友達と別れを惜しみながらも家へ帰った僕は、引っ越しの準備を始めました。
自分の部屋にあふれる荷物を一つずつダンボールに詰めていくと、東京で得た思い出の数だけ次々と箱が高く積み上がっていきます。
部屋いっぱいに広がったダンボール箱を見つめ、「千葉に行ってもこのくらいたくさんの思い出を作ろう」と決心したのを覚えています。
・・・そうして僕は生まれ育った東京を後にし、千葉県へと引っ越したのです。
 

そして、現在住んでいる千葉県に引っ越して数日。荷物を整理していると僕はあることに気づきました。
「あれ、このゲーム・・・」
荷物の中に、当時の僕の友達だったハヤシ君のゲームカセット(ポケットモンスター)が混ざっていたのです。
 

ハヤシ君というのは僕と同級生であり、学校は違えどよく一緒に遊んでいた友達・・・。
ハヤシ君はゲームが好きで、よく僕の家にカセットを持ってきては一緒に対戦プレイをして遊んでいたので、何らかの拍子で引っ越し用の荷物に紛れ込んでしまったのでしょう。
カセットの裏には、こすれて薄くなったマジックで『ハヤシ』と書いてありました。
 

「これは悪いことをしてしまったな」と思った僕は、ハヤシ君にそのゲームカセットを郵送して返すことにしました。
 

・・・そしてハヤシ君にカセットを郵送してから数日後。僕が中学校から帰ると、僕宛に小包が届いていました。
見てみると送り主はハヤシ君です。一体何が入っているのでしょう。
僕はドキドキと心臓を高鳴らしながら箱を開封します。
 

「・・・?」
・・・箱の中には、僕が送ったはずのハヤシ君のポケットモンスターのカセットと手紙が入っていました。
不思議に思いながらも手紙を開くと、中には『手持ちポケモンを見て!』というメッセージが。
そこで僕が手紙に書かれた通り、ハヤシ君のポケットモンスターを起動し、手持ちのポケモンを見ると・・・
全部で5匹のポケモンの名前が、それぞれ・・・・
 

『ずっと』
 

『いっしょ』
 

『だよ』
 

『げんき』
 

『でね』
・・・と、設定されていたのです。それはハヤシ君なりの、僕へのメッセージでした。
そしてカセットの裏には、ハヤシ君の名前の横に僕の名前が書き足してあり、それを見た僕はカセットを抱きしめながら号泣しました。
・・・今でもたまにこのカセットを起動しては、当時の頃を思い出します。
このカセットは、僕とハヤシ君の一生の宝物です。
 

http://www.youtube.com/watch?v=o4w8Zf-Pu64
『引っ越しと宝物』 〜完〜
 
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はい、いかがでしたでしょうか。最後の方なんて涙で写真が見えなかったかと思います。
非常に感動的なお話でしたね。ハヤシ君とは今でもたまに遊びますよ。
ちなみにあの時の手持ちポケモン5体は、全てゴーリキーでした。
まだまだ未公開写真はたくさんありますので、機会があればまたいつかやらせていただくかもしれません。
それでは、今日はこのへんで失礼させていただきます。
ではまた!