玄米でコーヒーを作ってみよう!

こんにちは、ARuFaです。

突然ですが、みなさんはコーヒーはお好きですか?
実は僕は無類のコーヒー好きでして、それはもう毎日のようにコーヒーを飲んでいます。
飲むコーヒーもインスタントコーヒーだけではなく、実際にコーヒー豆を自分で挽いたものを飲むこともあります。
ほろ苦いコーヒーを飲むと、頭が冴えて仕事や勉強が捗る気がしますよね。
さて、そんなコーヒー大好き人間である僕ですが、先日僕の元にこんな物が届きました。
 

玄米です。
 

・・・玄米とは精米をされていないお米のことで、栄養のある米ぬかが表面についていて、やや茶色なのが特徴のお米。
精米された白米が全裸の美人(美白)だとすれば、玄米は米ぬかという服を着こんだオッサン(やや茶色)と言ったところでしょうか。
米は1kgに対して約5万粒らしいですが、我が家には玄米が30kgも届いたため、これは突然150万人のやや茶色いオッサンが郵送されてきたという事と全く同じです。
まさかの玄米による数の暴力に驚いた僕ですが、そんな僕の脳裏には、驚きと同時にこんなことが思い浮かびました。
 

「玄米でコーヒーを作れるんじゃないか?」
これです。
そう、どことなく玄米にコーヒー豆と同じ雰囲気を感じた僕は、「玄米も、コーヒー豆のように焙煎(ばいせん)してやれば美味しいコーヒーになるかもしれない」と思ったのです。
コーヒー好きとしていくつものコーヒーを飲んできた僕ですが、その勘が「玄米は美味しいコーヒーになる」と確信していました。
 

さあ、そうと決まれば早速フライパンを用意して、
 
ザァァ
玄米をブチ込みましょう。
何事も行動は早いほうがいいですからね。善は急げです。(玄米をフライパンにブチ込むことが"善"なのかは不明)
そして、フライパンに玄米を敷き詰めたら、コンロに火をかけて玄米を焙煎していきます。
 

焙煎とは、コーヒー豆を火で炒ること。これによりコーヒー豆に苦味とコクが出ます。
知っている方も多いとは思いますが、普段我々が見慣れているコーヒー豆はほとんどが焙煎された後のもの・・・。
元々のコーヒーの生豆は、それこそ玄米のような色をしています。
 
右が生豆
今回の玄米も、フライパンによる焙煎で写真左のコーヒー豆くらいの色にしていきたいと思います。
火力とかはよくわからないので、適当に強火にしていれば早く出来上がるでしょう。
 

と、言うわけで僕は、玄米を強火で焙煎していたのですが、事件は焙煎してから10分ほどで起きました。
「パチン!」
・・・?
フライパンの中から、突然の破裂音が聞こえたのです。
そこで僕がよくよくフライパンの中を見てみると・・・
 

!?
 

ポップコーンになってんじゃねーか!
なんということでしょう。火力が強かったのか、玄米がポップコーンになって弾けてしまいました。
これではコーヒーを作っていたつもりなのに、3時のオヤツが完成してしまいます。一刻も早く火を止めなくてはいけません。
しかし、僕がコンロのスイッチに手をかけた瞬間、一つ目の玄米が弾けたのを合図に、玄米全体が突然一斉に炸裂し始めたのです。
「ババババババババババババババババ!!!」

「うわあああああああああああああああ」
そりゃ写真もブレます。突然目の前で爆発事故が起きたら、そりゃブレます。
とりあえず僕は飛んでくる玄米を鍋のフタでガードしつつ、何とかコンロの火を消しました。
・・・そしてこの反省を活かし、今度は弱火でじっくりと焙煎することに。
 

先程は『善は急げ』と自慢気に書いてしまいましたが、コーヒー作りに関しては『急がばまわれ』の方が適用されるようです。
そして、約30分ほどかけて玄米を焙煎し、焙煎が終わった状態がこちらになります。
 

いかがでしょう。見る限り完全にコーヒーです。
途中から、「あれ? 俺最初からコーヒーを作っていたでコーヒーか?」と、錯覚&語尾がコーヒーになってしまう程、この玄米はコーヒーでした。
 

で、何となくお皿に出して冷ましてみました。
豆系のものって、大体炒った後に粗熱を取るような気がするので、そのノリで冷ましてみようと思ったのです。
煮物やカレーも、出来たてよりも一度冷ましたほうが味が良くなりますからね。
冷めているかどうかは、直接指を入れて確かめます。
 

 

まだ熱かったッス。
この後も僕は5回ほど指で温度を確認したのですが、その5回とも火傷をしたので、左手においては全ての指を火傷しました。
なので、お金のある人は温度計を買いましょう。
 

さあ、指を代償に温度の確認が取れたら、今度はこの玄米をコーヒーミルで粉々に粉砕しましょう。
 

玄米をミルにセットして・・・
 

スイッチを押すと、「ズジャアアアア!」という轟音と共に玄米が粉砕されます。
この時に「死ね〜〜〜〜!!!」と言うと、ストレスが発散されるのでオススメです。
 

さあ、粉砕が終了してミルのフタを開けると、そこにはきな粉のようになってしまった玄米の粉がお目見え。
玄米の香ばしい香りが部屋中に漂い、僕は何となく祖母の家を思い出しました。祖母の家の柱を削って粉末にしたらこんな臭いがすることでしょう。
 

さあ、玄米を粉末状にしたら、玄米コーヒー作りもそろそろラストスパート。
いよいよ玄米をコーヒーフィルターに入れ、お湯を注ぎます。
 

コーヒーにお湯を注ぐ際には、最初に少量のお湯を注いで20秒ほど待ち、豆を蒸らすため、玄米でも同じことをしてみたのですが、
 

うわ。
なんか、みたいになっちゃいました。
玄米コーヒーは普通のコーヒーよりも粒子が細かいため、お湯を即座に吸収してしまい全体にお湯が行き渡らないようです。
 

20秒が経過し、蒸らしの段階が終了したため、今度は本格的にお湯を入れていきます。
しかし、ここで問題が発生してしまいました。
 

いくらお湯を注いでもコーヒーが抽出できないのです。
不思議に思った僕が玄米コーヒーをほじくり返してみると、粉の中までお湯が浸透していませんでした。
 
なんだこれ
粒子が細かすぎるせいで、お湯がかかった玄米の粉が膜のようになってしまい、水はけが死ぬほど悪い土地のような状態になっているようです。
また、粒子が細かいためコーヒーフィルターが詰まってしまい、コーヒーフィルターでは玄米コーヒーは抽出できないことがわかりました。
 

もう本格的に沼です。小さい頃だったら親から「近づいちゃダメ」と怒られるレベルですね。
そこで僕は玄米粉をお湯に入れてしばらく置いたものを、コーヒーフィルターよりも目の粗いザルを通すことにしました。
 

これならば玄米粉を分離させることができます。
小さいころにこういうことを砂場でやった思い出がありますが、深く考えないことにしました。
・・・さあ! そんなで幾多の苦労の上に完成した『玄米コーヒー』がこちらになります!!
 

決して泥水ではありません。僕も少し「田植えできそうだな」とは思いましたが、これはれっきとした『玄米コーヒー』なのです。
それでは、念願の玄米コーヒーが完成したということで、早速飲んでみたいと思います。
まずは、その香りを嗅いでみましょう。
 

「クンクン・・・」
 

「おお・・・!!」
その香りは非常に香ばしく、普通のコーヒーとは違った深みのある香りでした。
例えるのならば、何か木片を焦がしたかのような香りで、率直に言えば「これ焦げてるな」という感じです。
しかしその焦げ臭い香りの中にもしっかりと玄米の香りはあるため、非常にクセになりそうな香りとなっています。
それでは、香りも一通り楽しんだところで、いよいよ玄米コーヒーをテイスティングしてみましょう。
果たして、苦労して作った玄米コーヒーの味は美味しいのか!?
 

 
ゴクッ
 

いいーーーーーーーーーッ!!
 

あいぃぃーーーーーーーッ!!!
何ということでしょう、とてつもない苦味に襲われました。
コーヒー的な苦さでもあり、アロエ的な苦さでもあり、そして何かしらを焦がした時の苦さもあり、多種多様な苦味が舌の上で暴れています。
かと思うと先程の香りが鼻を抜け、何だか口の中を燻製されているような気分です。
・・・しかしまあ、僕も昔はコーヒーが苦くて飲めなかった時期があり、そこから段々と慣らして飲めるようになった経験があります。
そのため、この苦すぎる玄米コーヒーも、2回飲めば美味しく感じるかもしれません。
なのでもう一度、飲んでみましょう。
 

グビッ
 
 

苦ぇよッ!!!!!!!!!!
 

 
 

・・・苦すぎて前髪がビッグウェーブみたいになっちゃいました。
完全に失敗。玄米コーヒー、完全に失敗ですこれ。
ですが一応、僕だけの味覚では不安なので、弟にも飲んでもらいました。
 

ちなみに弟には「めっちゃ美味しいジュースが完成した!」と言って呼びつけました。
 

 

ああ、やっぱ失敗だわこれ。
 
 

とりあえず全部飲んでみましたが、玄米コーヒーは目が覚めるほどの苦さでした。多分シンプルに焦がしてしまったのが原因だと思います。
ミルクや砂糖などを入れれば変わってくるとは思いますが、原料が玄米なだけにそれはためらってしまいますよね。
ちなみに、この実験の後に『玄米コーヒー』をネットで検索してみたところ、なんか普通にあるみたいです。
 
ここ
見つけた瞬間に「もうあるのかよチクショーーーーー!!」と叫んでしまいました。
ワクワクしながら「人類初の発見か!?」と思って作業をしていた自分が恥ずかしいですが、ちゃんとした売り物の玄米コーヒーは美味しそうなので、今度買ってみます。
そして、今度は是非とも、コーヒー豆以外の色々な豆で、ピーナッツコーヒーなどを作ってみたいと思います。
それでは、玄米コーヒーのおかげで便通がメチャクチャ良くなったところで、今日はこのへんで失礼致します。
みなさんも、是非色々な物でコーヒーを作ってみてはいかがでしょうか!?
ではまた!