こんにちは、ARuFaです。
突然ですが、皆さんには「子供の頃から憧れているもの」はありますか?
僕はと言うと、小さい頃から『バリア』に強い憧れを抱いていました。
…ひとたび発動させれば、あらゆる攻撃を無効化し、弾き返してくれるバリア。
そのファンタジックな外見と絶対的な防御力は、幼少期の僕のハートをわしづかみにしたのです。
一般的に、子供の頃の憧れは成長するにつれて薄れてしまうものですが、僕のバリアに対する情熱は、大人になっても冷めやらないため、今回の記事では……
実際にバリアを作りたいと思います!
「大人になる」ということは、決して「現実的になる」ということではありません。
大人になった今だからこそ、子供の頃には果たせなかった夢を叶えましょう!
さあ、今回「バリア」を作る材料として用意したのは、こちらの透明な下敷き。
様々な材料で試した結果、この下敷きが最もバリアに優れていそうだったので、この下敷きを大量に使用してバリアを作っていきます。
なお、今回は友人のビット君にもバリア作りを手伝ってもらうことに。
「一緒にバリア作らない?」と電話したところ、目をキラキラさせて約束の時間の2時間前に家に来やがったので、やはりバリアには不思議な魅力があるようです。
…さて、そんな僕等はまず、作るバリアの形状を決めることにしました。
というのも、ひとくちに『バリア』と言っても形状は様々ですし、形によってバリアの特性や使用者のイメージがだいぶ異なってくるからです。
というわけでここからは、製作候補に挙がったバリアの形状と、それに対する僕等の感想をいくつか紹介していきます。
【基本型】
「ああ、これはオーソドックスな形のバリアだね」
「公務員が作りそうなバリアだ」
「合コンでこのバリアを出しても、ウケることは絶対にない」
「自分がこのバリアしか張れなかったら、いっそバリアなんて張れないフリをする」
【円型】
「女のエルフが作りそうなバリアだ」
「耐久力はあまりないけど、大量に出して身を守るタイプだね」
「とはいえ、バリアとしては弱いから、いざという時に大切な人を守りきれず『もっと強くなりたい』と涙を流しそう」
「俺がそのエルフのバリアになってあげたい」
【不規則型】
「うわ! かっこいい! 天才肌のキャラが使うタイプのバリアだ」
「でも、配置が不規則だから、バリアが薄い部分を攻撃され続けると壊れそうじゃない?」
「防御力よりも見かけを重視した”ファッションバリア”だから、業界内評価は低そう」
「業界ってなに?」
【バランス型】
「これはバランスがいいね。どことなく知的な印象のバリア」
「一見壊れやすそうだけど、壊れてからの再生速度が早そう」
「このバリアの持ち主は『自分がバリアを張れる』ということを隠して生きているだろうな。かっこいい!」
【特殊型】
「あ、強い。このバリアの持ち主は絶対に強い」
「気持ち悪い人形を抱いたサイコパスの子供が『お兄ちゃん、お姉ちゃん、遊ぼうよ』って言いながら使ってきそう」
「相手が撃った攻撃を吸収して、増幅して跳ね返しそうだな」
「そしてその技名は『ドレイン・リフレクション』」
……そして、長時間の話し合いの結果、今回製作するバリアは、
こちらの『バランス型』のバリアになりました。
では、バリアの完成形が決まったところで、早速テープを使って下敷きを貼り合わせていきましょう。
…定規を使って寸法を測りつつ、丁寧に丁寧にバリアを製作していきます。気分はバリア職人です。
ちなみに作業中は、「自宅のフローリングが傷だらけのバリア職人は信用できない」という話をバリアが完成するまでしていました。
また、バリアを張るともなれば服装も大切なので、「能力者っぽい服」に着替えてみました。
着替える前の「通行人F」みたいな服装と比べれば、バリアを張りそうな雰囲気が段違いですよね。
…さあ、前置きが長くなりましたが、これで準備は全て完了!
それでは早速、僕が子供の頃から憧れていた『バリア』をご覧ください!
うおおお~~~~!! 行くぞ~~~~~~~~!!!!
…いかがでしょう。
この独特な透明感、そして写真からも伝わる確かな防御力……これはもう完全にバリアと言っても過言ではないのではないでしょうか。
ちなみに住宅街で発動すると、何故か少しだけかっこよさが上がる気がしました。
バリアは手の平に両面テープで貼りつけているのですが、両手で発動すると「守ってる感」が上がることが判明したので、今後バリアを張る方は参考にしてください。
ちなみに、一番かっこいいアングルは、この振り返り姿です。
「ここはまかせて先に行け!」という声が今にも聞こえてきそうですよね。
……そして、このバリアさえあれば、あなたの暮らしは今よりも確実に安全になることでしょう。
例えばこれからの行楽シーズン、友人と「フリスビー」をする機会も増えるかと思います。
そんな時、もしあなたが大のフリスビー嫌いだとしてもご安心ください。
「行くよ~!」
「それ!」
バンッ
そう、バリアさえあれば、このようにフリスビーを無効化することができるのです。
「無効化することによってフリスビーが楽しくなるのか?」と聞かれれば首を横振ることしかできませんが、これでケガをする可能性は確実に減るでしょう。
……また、住宅街に必ずいる「何故か道に水を撒いている人」に遭遇したとしても安心してください。
もし、あなたがその人に気付かないまま……
勢いよく水を浴びてしまったとしても……
このようにバリアを張れば、あなたには一滴の水もかかりません。
そう、バリアのある生活には、ノーダメージが約束されているのです。
さて、そんなバリアですが、最後にその耐久力を調べてみたいと思います。
使用するのはこちらの打ち上げ花火。ファンタジーっぽく言えば『爆速炎弾(ラピッドファイア)』です。
本来は夜空に向けて打ち上げるこの花火を、バリア……もとい僕に向けて発射してもらいたいと思います。
果たして、このバリアの耐久力はどれほどなのでしょうか?
「バッチコイ!!!!!!」
パーーーンッ!!
さあ轟音とともに、凄まじい勢いで炎の塊がこちらに発射されました。
その見た目は完全に魔法攻撃ですし、それをバリアで防ごうとしている様子はファンタジーの世界のようです。
そして着弾。
果たして僕のバリアは、この凄まじい攻撃を防御できるのでしょうか?
バゴンッ!!
貫通した。
そんで頭に直撃した。
「うわああああああああああ~~~~~~~~!!!!」
逃げた。
追撃された。
バリア、全然ダメでした。
…花火が打ち終わり、バリアを見てみると、そこにはポッカリと穴が空いていました。
バリアが貫通される瞬間を目の前で目撃したのですが、自分が全信用を置いていた物が突破される瞬間ってあんなに怖いんですね。
そして、脳天に花火が直撃したことで大ダメージを負った僕。
今思えば、打ち上げ花火を使ったのは、バリアのせいで完全に気が大きくなっていたせいとしか思えません。
バリアがあることで、まさかこのような弊害が起こるとは思いませんでした。
…皆様におかれましては、もしバリアを張れるようになっても決して調子に乗らず、普段通りの生活を送ることをオススメ致します。
…そうですね、レジャーシートとして使うのが良いんじゃないでしょうか。
それでは僕は心に大きなダメージを負ったので、この辺で失礼します。
さようなら。