最近ビックリしたこと

 
一週間くらい前、小腹が空いたので夕方にコンビニに行くきました。
自転車で10分くらいの少し遠いコンビニの「ミニストップ」に到着し、入店。
何を食べるか色々と迷いましたが、結局ホットドッグと辛口ホットドッグを買うことにし、店員さんに注文。
ホットドッグを2つも買う自分に少し惚れ惚れしながら店員のおばちゃんが袋に詰めてくれるのを待ちます。
そして、おばちゃんが商品名を言いながらレジを打ち込み、
レジの前方についている値段表示の液晶テレビに、ホットドッグの値段が表示されます。
僕はその液晶画面に写った値段を見て財布を取り出し、合計の値段が表示されるのを待ちました。
この時、僕はなぜかおっぱいの事を考えていました。 たまに無意識にありますよねそういうの。
そしておばちゃんが、
おばちゃん「お会計は―――
と、言いながらレジの小計ボタンを押し、液晶画面が切り替わり、ホットドッグ2つの合計金額が表示されました。
 
 
1千3百万円
この、あまりにも馬鹿みたいで、むしろ攻撃的な数字を見た僕は、
直感的に、これがテレビか何かのドッキリ企画的なものだと思いました。
僕の驚く顔を今もどこかの隠しカメラで録画しているに違いないと、思った僕は、
俺 「・・・・・・ドワワワワワワワワー!!!!!!!」
何かリアクションを取らなくてはと、大声を出しながら画面を指差しました。
そしてさらに画面を二度見し、その場で仰向けに転倒。 この時勢いをつけすぎてしまったため、頭をぶつけました。
さらに最後の決めセリフ。
俺 「・・・・あんまりじゃないか!」(棒読み)
 
精一杯のリアクションをした僕は、「これでテレビには使われるだろう」と、確信しました。
が、おばちゃんは唖然。 まわりのお客さんも僕を見つめています。
さっきまで騒いでいた女子高生も、グミを片手に僕を見つめています。
不審に思った僕は、店員のおばちゃんに、
俺 「ドッキリですよね?これ。」
と、画面を指差しながら聞いてみると、
おばちゃん「・・・え!? なにが!?・・・あ、ああ!これね、これは寄付金の合計金額ですよ!」
俺 「・・・・・」
もう一度画面を見てみると、
上の方に
確かに「寄付金」や「募金」という言葉が見えました。
そして、数秒した後に、別の広告に切り替わりました。
そしてさらに数秒後には別の広告に切り替わりました。
数十秒の沈黙の後に、確認のための質問。
俺    「・・・・ドッキリではないんです・・・・?」
おばちゃん「・・・・・は?」
俺    「これは・・・・?」
おばちゃん「・・・広告です。」
そして、僕はさっきまでの自分の行動を思い出し、少しほくそ笑んでホットドッグのお金を払いました。
つまりは、寄付金の広告が出るタイミングがドンピシャリだった訳です。なにそれ。
お金を払った後、もう一度その広告が出るのを待ち、写真を撮った僕は店から出ました。この時まで店内無音。
 
店から出た僕は、自転車にゆっくりとまたがり、大声をあげながら帰宅しました。
沈みかけた太陽、体に当たる風、ゆれる草花。全てが僕の敵です。
家に帰った後、ホットドッグは弟にあげました。
今では良い思い出です。