エロゲと漫画のような生活

 
12月16日。午前7時半。
その日、俺はとても心地の良い夢を見ていた。 俺が女の子にモテモテになる夢だ。
俺 「うぅ〜ん・・・うへへへ・・・」
そんな俺に窓から差し込む朝日が朝を伝えて目を覚ます・・・これがベストな起床法だ。
が、そんな俺の希望もむなしく、今日もドタドタと階段を上がりながらアイツがやってきた。
??「ちょっとぉー! 学校遅刻しちゃうよー? アンタが遅刻すると私が怒られちゃうんだからねっ」
かん高いその声は俺の鼓膜を振動させ、俺を夢から引き戻す。
そう、幼い頃からこいつと家が近かったか、こいつは毎日そうやって俺を起こすのだ。 もうこれで何年目だろう。
俺 「ううーん・・・あと11時間・・・・」
??「それじゃ夕食時でしょ!! もうっ・・・」
バサッ
布団をめくられ、俺を包む最後の砦が崩壊させられた俺は観念して目を覚ました。
俺 「もう、いいかげんその起こし方やめろよー」
??「そうでもしなきゃ起きないでしょ! あたしがアンタを何年間起こしていると思っているのよ!」
そう、こいつは昔からの幼馴染・・・ と、いうか俺の母だ。
幼馴染というか、俺はこの人の股から生まれたし。 もう18年間も起こされ続けている。
母 「ほら! 早く学校に行っちゃいなさい!」
俺 「ふわーい・・・」
 
 
俺はそんな母に急かされて学校へ行く準備をした。
が、やはり時間というのはとても残酷だ。 俺には朝食をゆっくり食べる時間が無かったので食パンを口にくわえ、家を飛び出した。
外に出ると、冬独特のあの張り詰めた空気と香りを感じ少し気が滅入る。 が、背に腹は変えられない。
俺は食パンをくわえたまま、走りだした。
遅刻しそうになり、食パンを食べながら、学校へ走る・・・こんなベタなことはそうそうあるものではない。
漫画やアニメだと、こういう状況では曲がり角を曲がった瞬間に可愛い女の子とぶつかったりするそうだ、
俺 「ふぉんなふぉふぉ、ふぉうふぉうはふはへはいほは(そんな事、そうそうあるわけないよな)」
そういいながら俺は、家から2番目の曲がり角を曲がった。
 
ドンッ
 
俺 「おわ!!」
??「キャッ!」
なんてことだ! 人にぶつかってしまった。 ベタなことをしているとベタなことが起きてしまうのか?
俺 「いてて・・・だ、大丈夫ですか!?」
俺がゆっくりと頭をあげると、そこには近所住むのインド人のナラさんが立っていた。
ナラ「ゴメンナサイ。 ダイジョウブオーケー?」
俺 「あ、はい、えっと、怪我はしてないですか?」
ナラ「ケガ? ケガはナシデスヨ!」
俺は吹っ飛んだというのに、ナラさんは仁王立ちをしていて正直凄かった。
俺 「あ、パンが・・・・」
ナラ「パンオチチャッタデスカ。 コレアゲルヨ!」
俺 「え・・・いいんですか・・?」
ナラさんは、カバンをゴソゴソをすると、ナンを取り出して俺にくれた。 やはりさすがというべきか。
俺 「いいんですか!?」
ナラ「ケガモナオルヨー! イッテラッシャイ!」
俺 「ありがとうございます!」
まさか、パンをくわえて曲がり角を曲がったらインド人の方とぶつかり、
その上、ナンをもらえるだなんて僕はなんて幸せなのだ。
その後、「俺って、自転車通学じゃん!」と、家に引き返し、ナンをくわえながら学校へ自転車をこいだ。
 
学校へ到着すると、生活指導の先生が校門の前で生徒を取り締まっている。
なんでも、最近だらしの無い生徒が多いらしく、学校内の環境を守るためらしい。
スカートの丈を注意されたり、ピアスの注意をされている生徒が、先生から指導を受けている。
その点俺は特に何もしていないため、何の気無しに校門を通ったのだが、
先生 「ちょっと止まれ! 何食ってるんだ?」
と、生活指導の女の先生に捕まってしまった。
この先生は女性ではあるが、男勝りな性格で生徒から恐れられている先生だ。
俺 「俺・・・・ですか?」
先生「そうだよ。 何食べてるんだ!?」
俺 「あ、ナンです。」
先生「ナン!?・・・なんで・・・もっとこう・・・パンとかあっただろ・・・」
俺 「朝、インド人の方から色々あって頂いたんです。」
先生「そっ・・・そうか・・・もう行けッ!・・・ナンってwwwwwwwwwwww」
俺 「ナンなんですかもー。」
そして、俺は自転車を置き、教室へと入った。
 
教室では、とてもにぎやかな声が響いている。
部活動の話をするもの、恋愛話をするもの、昨日のテレビ番組の話をするもの・・・
そんな中、こんな俺に話しかけてくる物好きがいた。
女子「あ、おはよー。」
俺 「あ、おはようございます。」
そうこいつは俺と・・・特に接点が無い。 なんで話しかけられているのかもわからない。
俺 「・・・?・・・?・・・・?」
女子「?・・・・?・・・・???・・・・」
突然黙る女子さんに、変な空気が流れ、僕はその空気を切り抜けるため、頑張って会話を持ちかけてみた。
俺 「昨日、俺のおじいちゃんg―――
女子「そこ、私の席なんだよね。」
俺 「あ、すみません。」
どうやら席を間違えていたみたいだ。 そして俺はモテない。
遠くからは「○○(俺)君って、今日ナンを食べながら学校に来たんだって」と、いう声も聞こえる。
そして俺は今日もまた、なぜか男友達に「フォーイwwww」と言われながらちんこを触られる。
そんな一日が、今日もまた始まる・・・・・
 
 
〜体験版DLありがとうございました。この続きは製品版にて。〜
 
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