おしりについての小論文

 
おしり・・・そう、尻。
我々は自らの太ももの延長上、その膨らみを「おしりと」呼んでいる。
当たり前のように我々が言う「おしり」。
しかし、それはもはや当たり前すぎて違和感が無くなっている。
一度は考えたことがないだろうか。 何故「りんご」は「りんご」という名前なのか。と。
当たり前を疑う。 そう、現代社会を生きる我々は「当たり前」に隠された真実を発見する必要があるのだ。
今日はそんな「おしり」を、細かく分析していきたい。
 


 
まずは名称。「おしり」のおしりたる訳とは一体何なのだろうか。
しかし、見れば見るほどおしりはおしりである。
その「おしり」という言葉を構築している文字をそれぞれ見ていこう。
 
まず「お」という言葉。
これを最初につけることにより、「おしり」のあの独特の柔らかさを表現している。
丁寧語として使われる「お」をつけることにより、あの神秘的な雰囲気を無意識にうちに感じさせているのだ
 

 

 
次に「し」。
これは先程の「お」でもたらされた柔らかさを、引き締める効果を持っている。
引き締める・・・そう、「し」は言うならば肛門。 そう、おしりの一部なのだ。
さらに、「し」という文字の形そのものもお尻の片割れにそっくり。
あのなだらかな曲線を表現しているに違いない。
 

 

 
そして最後の文字「り」。
これは・・・、まあ、特に意味の無さそうな文字だ。
何故この文字を「おしり」という言葉に入れたのか・・・
明確な答えは今の研究では出ていないが、私はこう思う。
まず、「尻」自体の必要性だ。
人間の体の中で、尻は一見すると不必要なものに見える。
まさに「り」は不必要な「おしり」の心理を我々に教えているのではないだろうか。
 

 

 
「おしり」という言葉の文字の構成がわかったところで、次は「おしり」の用途、使い方について考えてみる。
街ゆく人100人にもしも「あなたのお尻の使い道は?」と、尋ねたとしよう。
私が思うにその答えは2種類
「わからない」という答えと、
「そういうの興味ないんで・・・すみません、いや本当に・・・」
のどちらかだろう。 そして100人に尋ねる前に20人目くらいに警察に捕まる。
そう、結局はほとんどの人が自分の尻の使い道をわかっていないままその生涯を終えるのではないか。
 

 

 
それでは、我々は尻をどのようにして使いこなせばいいのか・・・
一言で言えば、それは人それぞれ。 自分の尻、「オンリーヒップ」を持っているならばその使い方は自由。
鍛えて鉄のように固くし、お尻でくるみを割る会社を立ち上げるのも、
逆に液体のように柔らかくし、その感触で人々を癒すヒーリングヒップも、
尻を超高速振動させ、そこから出る超音波で蚊を寄せ付けないようにすることも、
そう、全ては自由。 おしりはまさに可能性を秘めたダイアモンドの原石なのだ。
 
ちなみに私は、おしりを自分の身を守るための道具として使っている。
以前、かくれんぼをしていてお尻からガラスに突っ込んだことがあるのだが、
その時も、私はお尻のおかげで無傷でいることができた。(実話)
それからというもの、車に乗る時にはお尻をフロントガラス側に突き出して運転、
防災訓練では防災ずきんではなく、お尻を頭に乗せるまでになっていた。
みなさんも、自分なりのお尻の活用法を是非していただきたい。
 

 

 
最後は「おしり」の歴史的な関わりについてお話をしよう。
日常で使う言葉というのは、基本的に我々が産まれる前にすでにあったものだ。
それは「おしり」も一緒。 おしりという言葉は私の産まれる前にあった。
そんな我々の産まれる前に、「おしり」という言葉が織り交ぜられた言葉がたくさん生まれた。
その代表的な例が「お知り合い」。 自他ともにその人物を知っている、ということだ。
しかし、この言葉の由来は「お尻とお尻同士をくっつける程仲の良いこと」ということに違いない。
だってそうだろう? 知り合い以外の人とお尻同士をくっつける機会なんでほぼ皆無。
むしろとても仲の良い友達とでも、尻同士はくっつけはしない。
しかしそれを乗り越えてでも、お尻をくっつけ合う・・・
きっとそうすることにより、今よりももっと深い仲、つまち「尻合い」になれるに違いないのだ。
 

 

 
さて、いかがだっただろうか。
今回の講義で、「おしり」がいかに大切で、尊く、活用性のあるものなのかがわかっていただけたと思う。
みなさんも是非、自分のお尻と向き合って欲しい。体の構造上無理だけど。
それではまたお会いしよう。
ではまた。