千葉県一周の旅! 〜2日目〜

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前回のあらすじ
よくわからない理由で、住んでいる千葉県を一周することになったビット君クワ君
潮風にふかれてベタベタになった身体を温泉で癒し、

 
そしてその直後、再び潮風に当たって一瞬でベタベタになったゾ!
無意味
 
挙句の果てに僕は酒に酔って死にそうだ!
しかも車中泊
はたして、初めての車中泊をした僕等はどのように目覚めるのか!?
怪奇現象にも負けない僕等の旅の2日目が始まります。
 

 
 
3月2日 9時42分

おはようございます。ARuFaです。
激動の1日目の夜、僕等は車中泊をして一夜を明けた訳ですが、結果から言わせていただきましょう。
車中泊、最悪です。
・・・それでは一体何が最悪かといいますと、何より車内が寒過ぎるのです。
この千葉県、いくら3月と言えど明け方には一桁の気温を記録します。
換気のために窓を開けていたため、外気温と車内の気温はほぼ同じ。
そう、車中泊と言えど、結果として野宿と一緒なのです。布団ももちろんありません。
そのあまりの寒さに、僕等は4時頃に全員同時に飛び起き、急いで一時的に暖房を入れました。
きっとあの飛び起きは、身体からの最終通告だったのでしょう。「いや死ぬだろこれ!」みたいな。
 
ビット君
そして時間は戻り9時過ぎ。夜更かしをして怪談話をしていたビット君とクワ君の馬鹿二人はまだ寝ています。
何だかムカついたので二人とも殴って起きました。クワ君は1発。ビット君は6発です。
 
行くぞおら
そして僕等は少しずつ目を覚まし、完全に行動を開始したのは10時頃。
まず本日最初の目的地として、僕等は勝浦市へ行くことにしました。
 

・・・僕等が勝浦市へ向かう理由は2つあります。
まず1つ目は、銭湯へ行くためです。
確かに前日の夕方に僕等は銭湯に行きましたが、その直後に僕等は潮風にやられてベトベトになりました。
さらに夜には冷や汗を書くような怪奇現象が起きたため、僕等は前日の段階で、
「明日はまず、銭湯に行こう。」
と、いうことを決めていたのです。
そこで、僕がピックアップしていた格安銭湯である、勝浦市の「松の湯」へ行くことにしたのです。
そして理由の2つ目として、勝浦市には「勝浦タンタン麺」というとても辛いラーメンがあるのです。
 

さらに千葉県には、千葉県の形をしたチーバ君というキャラクターがいるのですが、勝浦市はそのお尻の部分にあるのです。
昔から「辛い物を食べると翌日に尻が痛くなる」と言いますし、僕はどうしても勝浦市で勝浦タンタン麺を食べたかったのです。
 

道中、クワ君は寝っぱなしでした。
 
 
〜2時間後〜
 

 
にぎやか
勝浦市に到着しました。
 
勝浦市内の目的地である、「松の湯」の近くの商店街では『かつうらビッグひな祭り』なるお祭りが開催されていました。
商店街のいたるところにひな人形が飾られ、とても華やかで素敵でした。

このように、階段にかざるお店もありましたし、
 
眼鏡店のひな人形
眼鏡店のひな人形には眼鏡がかけてあるなど、お店の特色を生かしたひな人形もありました。
とても素敵なお祭りです。是非みなさんも来年行ってみてはいかがでしょうか。
 
うっま
僕等はひな人形とか全然関係なく、サザエを食っていましたけどね。
 
さあ、そんでもって当初の目的である銭湯「松の湯」ですが、探しても探しても一向に見つからず、
20分の懸命な捜索の末、やっとこ商店街の外れに見つけることができました。
それがこちらです。
 
松の湯
予想していたよりもずっと、歴史を感じさせる建物でした。悪く言えばボロボロでした。
驚きを隠せない僕等でしたが、意を決して店内に入ると誰もいません。
嫌な予感がしたので、店の横でマキを割っている店主っぽい人に事情を聞いてみると、
 
店主 「開店は14時からだよ〜」
・・・だそうです。まだやっていませんでした。
 
ビット君爆笑
と、いうことで僕等は銭湯を諦め、勝浦タンタン麺を食べに行くことにしました。
 
俺  「銭湯は入れなかったけど、タンタン麺は食うぞーーーーーー!!!」
クワ 「ウオオオオオオオオーーーッ!!」
ビット「・・・あの。」
俺  「ん? どうしたビットよ。」
ビット「僕、お腹痛いです。」
俺  「そうですか。タンタン麺を食うぞーーーーー!!」
クワ 「ウオオオオオオオオオーーーーーッ!!!」
ビット君の腹具合なんて知ったこっちゃありません。僕等は勝浦タンタン麺を出してるお店へ向かいます。
 
 
到着
さあ、ということで勝浦タンタン麺を出してくれる「RAGTIME」というお店に到着しました。
噂によると、ここの勝浦タンタン麺はこの辺りで一番辛いそうです。
とても楽しみですね。ビット君の場合はそのまま死ぬのではないでしょうか。
そして! そんな勝浦市の名物『勝浦タンタン麺』が、こちらです!
 

まるで溶岩のように真っ赤です。上に乗った白髪ネギとのコントラストは、まさに紅白の運動会ですね。
ちなみに、クワ君とビット君は「勝浦タンタンつけ麺」というつけ麺バージョンを注文していました。
それでは、さっそく食べてみましょう。
 

 
ビット君
 
クワ君
皆 「かっら!!!!
 
ヤバイヤバイ
思わずおしぼりで舌を拭く僕! 
 
ごっほごっほ
むせっぱなしのビット君!
 
何で?
乳首をいじりだすクワ君!
 
・・・このように、予想以上に辛いラーメンでした。そして僕等は全員甘党です。
しかし、ヒイヒイ言いながら食べて行くと、だんだんと辛さに慣れて来まして、
確かに鼻水や汗は出まくりですが、玉ねぎの甘みや旨味もあることに気付けました。
「これは美味い辛さだ!」と、クワ君は言っていましたが、僕もまさにそう思います。
 

あと、水のおかわりを頼んだらビンで来たのには驚きました。それだけ辛いということでしょう。
 
ごちそうさまです
鼻水はズビズビですが、何とか食べ切ることができました。
最初こそビックリしましたが、総合すればとても美味しいタンタン麺でした!
 
ご臨終
ビット君は燃え尽きていました。今までありがとう。
・・・しかし、僕等の中でレンタカーを運転できるのはビット君のみ。
僕とクワ君は何とかビット君を元気付け、車に誘導して旅を再会させました。
辛い物を食べて鼻の通りが良くなった僕等は、磯の香りをより強く感じながら車に揺られます。
 
 

数分ほど車を走らせると、何やら大きな砂浜に出ました。砂漠のようです。
そこで、腹ごなしに砂浜を散歩していると、何者かがラクダに乗った像を発見しました。
 
男女
砂漠を進む男女のラクダ乗りの銅像です。ここまでくると、もはや本当に砂漠のようですね。
こんな砂浜にラクダに乗った像だなんて不思議ですね・・・ってああっ!!
 

すごいことになってる!
何がとは言いません。決してナニがとは言いませんが、すごい事になっているように見えてしまいます。
銅像の表情をズームアップしている時に気付いたのですが、とてもビックリしました。
ちなみに、この男性の後ろに設置された女性のラクダ乗りさんは・・・
  

握っていました。
そこを握ることによってラクダを操縦できるのでしょうか。
このラクダ乗り達と僕等で共通しているのは同じ「旅人」だということ。
僕等も彼等を見習い、車に乗っている時はしっかりとアレを握っていた方が良さそうですね。
 

いいアドバイスをくれたお礼として、ラクダに四の字固めをしておきました。
ありがとう旅人よ。そしてさらば。
(後々調べてみたら、ここは「月の砂漠記念館」という所らしいです)
 
 
ブーン
さあ、お腹もいい感じになったところで僕等は旅を続けます。
次に向かう僕等の目的地は、九十九里浜(くじゅうくりはま)」というところです。
 

聞くところによるとここは海釣りのメッカらしく、クワ君の提案で海釣りをしてみることにしたのです。
実は僕は海釣り初体験。いったいどんな魚が釣れるのでしょうか。
シロナガスクジラなどを釣り上げたならば、是非とも車に積んでお土産にしたいですね。
考えただけでワクワクします。楽しみです。
 
俺  「海釣りかぁー! 楽しみだなー!」
クワ 「どこか釣り具屋とか無いかね。竿とか買わないと。」
ビット「そうですね。」
・・・と、言う訳で、僕等は釣りの準備をしながら約40Km離れた九十九里浜を目指しました。
 
田舎道
 
道中には、長生村(ちょうせいむら)といういかにも長生きできそうな村に立ち寄り、その神社で健康祈願をしました。
一松神社
 
うおおお
めっちゃくっちゃにデカい旗の立つ、とてもかっこいい神社でした。
しかし1日目に夜の神社で怖い目にあった僕等は、この旗の音にすら心臓が止まるかと思うほど驚きました。
僕等にとって、神社はもはやトラウマなのです。
 
〜1時間半後〜
 

 
なんもねぇ
九十九里浜に到着しました。
なんというか、見た感じは先程のラクダのいる砂漠と全く一緒ですが、ちゃんと九十九里浜なので安心してください。
この九十九里浜、車を降りてみてまず始めに感じたことが、風が強過ぎるということでした。
海辺は遮断物がないため、風が強いのは重々承知ですが、それにしても強過ぎです。
そのせいでしょうか、砂浜の表面の軽い砂だけが移動する素敵な現象を見ることができました。
動画を撮ったので是非ご覧ください。
 

http://www.youtube.com/watch?v=Ek59RoKnjaQ
 
ビット「すっげーーーーーーーーーー!!!!」
クワ 「アメージング!!!! アメージング!!!!」
俺  「寒過ぎだよぉおおおおおおおーーーーー!!!」
とても綺麗な現象でしたが、寒過ぎました。体感温度は多分氷点下まで行っていたのではないでしょうか。
 

しかし僕等は負けません。何としても魚を釣り上げ、そしてその場で食ってやるのです。
 
俺  「魚が釣れたら食おうぜ!」
クワ 「包丁とかは? 買ってないけど。」
俺  「そりゃお前、岩とかにこう・・・打ちつけて。」
ビット「ワイルド過ぎますね。」
そんな話をしつつ、ついに僕等の海釣りがスタートしました。
 
うおおおお
 
 
〜1時間後〜
 
 


ギブアップです。魚は一匹も釣れませんでした。
というか、風による寒さにこれ以上耐えられなくなりました。
常に風速10m以上の冷たい風が吹く中、延々と釣り糸を垂らす事は、僕等にはできなかったのです。
しかし、「何かを釣らなくては終われない・・・」という負けず嫌い精神でずっと粘っていた僕等ですが、
 
クワ 「釣れたーーーーーーーーーー!!!!
俺  「えっ、まじかよ!?」
ビット「見せてください!」
 
海藻
このようにクワ君が海藻を釣ったことにより「何も釣れなかった」という事実は消え、それが終了のゴングとなりました。
魚でなくとも釣れたことには変わりありません。そう、収穫ありなのです。僕等は勝ったのです。
そしてその海藻も、強風により飛んでいきました。世知辛いったらありません。
 

釣りの後、とても綺麗な夕日を見たのですが、涙でにじんでよく見えませんでした。
さあ、旅を続けましょう。ここにいたら泣いてしまいます。
僕等は逃げるように車に乗り込み、九十九里浜を後にしました。僕は泣きました。
  
泣いてる
・・・日も暮れてきたということで、本日の最終目的地は銚子市(ちょうしし)」に設定することにしました。
 

千葉県でもっとも東に位置する市です。距離で言うと約50km。本日はここで泊まりましょう。
 

俺  「今日は、車中泊するのはやめよう。死んじゃうから。」
クワ 「ほんとそれ。」
ビット「カラオケとか無いんですかね。」
クワ 「あ、カラオケかぁ! いいね!」
俺  「良いことを言ったビット君には10ポイントあげよう。」
ビット「やったー!」
本日の僕等はカラオケ店で夜を明かす事にしました。
 
〜1時間後〜
 

 

銚子市、カラオケ店に到着しました。
朝の5時までしかいられませんが、車中泊よりはマシでしょう。
ちなみに本日の夕食は、海鮮丼を食べました。
 
死ぬほど美味かった
海で魚が一匹も釣れませんでしたからね。ここぞとばかりに食ってやりましたよ。
「くたばれ!魚!」と言いながら食べもしましたが、丼に乗っていたのはくたばった魚です。
 
室内
カラオケ店の室内では、入店と同時に眠るものかと思っていたのですが、そうではなく、
喉が枯れるまで歌を唄ったり、みんなで絵を描いたりしました。
 

これがその時みんなで描いた絵です。
これは僕のオリジナルキャラの「ふたえちゃん」というキャラなのですが、皆でわいわい描きました。
 
・・・そうして僕等の「千葉県一周の旅」の2日目の夜は更けて行きました。
本日の走行距離は約110km。良い感じに進みましたね。
そして、本日の反省点と致しましては、勝浦タンタン麺が辛過ぎたり、海釣りで惨敗したりと色々ありましたが、
何より、カラオケで興奮し過ぎて全員が一睡もできなかったことが挙げられます。
・・・そう、僕等は旅をする上で決してしてはいけない徹夜をしてしまったのです。
 
明日は旅の最終日・・・
はたして僕等は、こんな状態で無事に千葉県を一周することができるのか!?
『千葉県一周の旅』〜最終日〜に続く!! 
 
最終日へ