タダ飯が食えるらしいので『株式会社はてな』に行ってきた。

こんにちは、ARuFaです。

現在昼の12時。突然ですが僕は今、死ぬほどお腹がペコペコです。
 

ここで僕が強調しておきたいのは、これは単なる腹ペコ状態ではなく、死ぬほどの腹ペコ状態ということ。
どちらかと言えば、もはや腹ペコというよりも『腹ヘコ』いう感じです。半濁点を発音するカロリーすら惜しく感じます。
こんな空腹時には、白目を剥くまで昼食にがっついてお腹を満たしたいところですが、あいにく我が家には食べ物がありません。
さらに、「ならば外食はどうだ?」と財布を開くも、財布の中には外食をするほどのお金はありませんでした。
食べ物も無く、お金も無い。こんな絶体絶命の状況下の中、僕は助けを求めるようにパソコンを起動させました。
 

果たして、どうすればお金をかけずに昼食を食べることができるのか。それを知るべく僕はインターネットで情報を集めます。
もしも無料で昼食が食べられる場所があれば非常に助かりますし、なにより最高の節約になりますからね。
そして、『ランチ 無料』『タダ飯 美味しい』『鳩 パン 横取り』等の、欲望丸出しの検索ワードでインターネット上を駆け回った結果、とんでもない情報を発見しました。
 
参照
"はてな東京オフィスでは、毎日まかないがでるそうです。"
 
参照
"ーはてな独自のルールや制度ってありますか?"
"まかないランチ毎日無料で提供しています。"
 

「おいマジかよ!!」
・・・"はてな"というのは、正式名称『株式会社 はてなという会社のこと。
現在皆さんがご覧になっているこのブログは『はてなダイアリー』というブログサービスにて運営しているのですが、その運営元が『株式会社 はてな』なのです。
つまり、このブログともかなり関係性の高い会社なのですが、まさか毎日無料でランチを提供しているとは思いませんでした。
 
俺 「・・・行くっきゃない。そして食うっきゃない。」
この願ったり叶ったりな情報を見て、僕がこの考えに至ったのはごく自然な流れと言って良いでしょう。
まかないランチの一般開放はしていないようですが、上手いことランチの時間を狙って「打ち合わせさせちくり〜!」的なメールをすれば、「ランチ食べてく?」みたいな流れになるでしょう。
我ながら万死に値する図々しさですが、ここまでくればむしろ芸術点が加算されそうでもあります。
なんにせよ、今はお腹に食べ物を入れることが先決です。空腹により頭もフラフラしてきたので事態は一刻を争います。
 
〜1時間後〜
 

ということで、はてなのオフィスのある表参道へやってまいりました。
表参道と言えばやはり、お金持ちがたくさん住んでいるイメージですよね。
そんな高級感漂う街中で、タダ飯を食べに行くためだけに会社に向かっている人間というのは少ないのではないでしょうか。
そのため若干のアウェー感は否めませんでしたが、そんな不届き者はどこに行ってもアウェー戦である事に変わりないので気にせずオフィスに向かいました。
 

 
そんでもってオフィスに到着しました。

時刻は13時・・・調度まかないランチがスタートする時間です。
もうこの時点で笑顔でいられることが奇跡なくらいお腹が減っているので、早速受付の内線で担当の方を呼びます。
 

俺  「あのー、ARuFaという者ですが、本日の13時に打ち合わせなお約束をしていまして、担当の山田さんをお願いします。」
受付 「はい。」
するとしばらくして、本日お約束をした担当の山田さんが登場しました。
 

山田 「こんにちは。よろしくお願いします。」
俺  「こちらこそ、よろしくお願いします。」
山田 「そういえば、お昼はもう食べられましたか?」
俺  「(早速キタ!)・・・まだです。」
山田 「そうですか、では調度ランチの時間なので、是非食べて行って下さい。
俺  「はい!!!!!!!!!!!!!!
出会って早々にしてミッションコンプリートしてしまいました。
山田さんと会うまでは、いかにして自然な流れでランチの話に持っていくかで悩んでいたのですが余計な心配だったようですね。
 

オフィスに入ると早速ランチのいい香りがしました。ネットで見た情報は本当だったようです。
案内された席に座りソワソワしていると、しばらくして山田さんがランチを持ってきてくれました。
 

山田 「お待たせしました。召し上がって下さい。」
待ちに待ったランチがついに目の前に・・・思わずツバを飲み込みます。
よーし! 白目を剥くまで食べるぞー!
 
山田 「どうぞ、本日のランチです。」

えっ 
・・・いや、いやいやいや・・・ちょっ・・・これって・・・
  

・・・これってもしかして・・・あの・・・これって・・・
 

「ランチです。」
 
 

「ペンチじゃねーか!!!!!!!」
ちょお〜〜〜〜〜ちょお待ってや〜〜〜〜〜〜〜〜おかしない〜〜〜? それおかしない〜〜〜〜〜?
ランチじゃなくてペンチでおまんがな〜〜〜〜〜〜〜!!! 普通間違えへんでホンマしかし〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
食わして〜〜〜〜〜〜?? ちゃんとランチを食わしてたも〜〜〜〜〜〜〜〜?????
 
「隙だらけだーーーー!!!!!」
!?
「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
 
ゴッ
「ランチ一丁〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
・・・いやそれ違う・・・・それ・・・
 

それ・・・それランチじゃなくて・・・・
ランチじゃなくて・・・それ・・・
 

「パンチやろがーーーーーーい!!!!!」
やめて〜〜〜〜〜〜〜???? そんな人間って丈夫じゃないでおま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!
ちゃんと頂戴!! ランチをちゃんと頂きたいで候〜〜〜〜!!!!!!
さすがのオイも怒るでホンマ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
 

・・・しばらくして、ちゃんとランチをもらうことができました。
今日のメニューは「チキンカレー」と「野菜スープ」。非常に美味しそうです。
今すぐに頂きたいところですが、まずは食べる前にお行儀良く食事の挨拶、「いただきます」から・・・
 

俺 「では、手を合わせまして・・・」
 

俺 「全ての食材に感謝をして・・・」
 
 
「板、抱きます。」

 

しょーもな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
 
・・・それではですね、挨拶も済んだことですし、頂いてみたいと思います。

 

「あーん」
 

パクリッ
 

・・・・
 

!!!!!!
 

「うぐ・・・う・・・うっ・・・」
 

「え、ちょ、大丈夫・・・?」
「・・・おい! しっかりしろ!! 救急車呼ぶか!?」
 

「うぅ・・・・うッ・・・・」
「・・・お、おい!! 大丈夫か!?」
 
 

「うまい!!!!!!!」
 

「ベタなことすなーーーーーーっ!!!!!」
・・・非常に美味しいカレーでした。ピリリと辛い味の中に肉の旨味が凝縮されていて、野菜スープの優しい味も非常にカレーとの相性バツグンです。
先程まで空腹の限界を味わっていたこともあり、あっという間にペロリと平らげてしまいました。
 
ペロリ
 
満腹
俺  「ふぅ〜! 美味しかった〜!」
山田 「そうですね!」
俺  「・・・それでは、美味しく頂いたところで、食べ終わりの挨拶をば・・・」
 

「それでは手を合わせまして・・・」
 

「頂いた食材に感謝の心を込めて・・・」
 

「ごちそう夏!!」
 
・・・
「・・・」
 
・・・?
「(・・・ごちそう夏・・・夏・・・? ・・・え?)」
 

「(ごちそう・・・夏?・・・夏は英語で・・・サマー・・・ごちそうサマー・・・ごちそうさまー・・・あっ・・・!)」
 
 

「ごちそう夏っ・・・サマっ、サマーて!!!!!!」
 

ワンテンポ遅れの助〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! 
・・・
・・・
・・・この突如始まった小ボケ合戦は僕の勝利で幕を閉じました。
 

山田 「やりますね・・・フフフッ・・・」
俺  「いやぁ、苦しい戦いでしたよ・・・クスクスッ」
不良同士が土手で喧嘩をした後のような和やかな雰囲気の中、突然山田さんが切り出しました。
 

「そういえば、メールでは何か打ち合わせがあるって聞いたんですけど、何の打ち合わせなんですか?」
 

「ああ、あれはまかないランチでタダ飯を食べるための口実ですよ。打ち合わせなんて嘘でs・・・って、あっやべ!
 

「貴様・・・許さん・・・・」
 
「ヒィー!! 許しちくり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

「こり〜〜〜〜〜!!! 許すまじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」
「待つナリ〜〜〜〜〜〜〜〜!!! パンチを喰らえ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「ギエ〜〜〜〜〜〜〜〜!!! もうっ・・・もう・・・・」
 

「もうランチはこりごりだぁーーーーー!!」
 

みなさんも、あまり他人に迷惑をかけるランチ、および節約は控えましょう。
 

 
 
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