夏休み長野旅行ダイジェスト! 2日目

1日目はこちら
 
【前回のあらすじ】

夏休みの思い出を作るべく、会社の先輩や友人と一緒に長野旅行へと旅立った僕。
到着した僕等を待っていたのは、大自然、湖、バーベキュー、そしてマジで死ぬ程美味いそばだった。
 

そんな長野旅行、2日目の予定は「登山」
果たして、本格的な登山なんて一度もしたことがない僕は生きて帰ってこれるのか!?
天国から地獄の長野旅行2日目が今始まる!
 

 
2日目 8月13日

・・・朝7時。
窓から差し込む朝日と小鳥の鳴き声に誘われ、僕は目を覚ましました。
 

「ゲボ吐きそう」
どうも、ARuFaです。
昨日の夜にお酒を飲み過ぎたせいで、僕は二日酔い状態。
こんな大自然に囲まれた素敵な土地で、朝日を拝んだ瞬間にゲボを吐きそうになるとは思いませんでした。
 

同じ部屋で寝ていた原宿さんも二日酔い状態。
僕が何度あいさつをしても、ただ無言でうなずくばかりでした。
・・・しばらく沈黙の時間が続いた後、ヨッピーさんもムクリと起床。
僕等はフラフラとラウンジに向かい、朝食を食べることにしました。
 

ラウンジには素敵な料理がたくさん並んでいます。
トースト、サラダ、焼いたベーコン、ヨーグルト・・・どれもとても美味しそうです。
 

「・・・?」
ただ、二日酔いな上に寝起きの僕等には、そこで何が起きているかがよくわかりませんでした。
ただポカンとその場に立ち尽くし、しばらくしてから「あ、そうだ朝食だ」と行動を開始したのです。
 

そして、こちらが原宿さんの本日の朝食。
二日酔いといえど朝食は一日のスタート。主食、副菜、野菜と、とても健康的なメニューです。
で、僕が朝食として盛りつけたのがこちら。
 

刑務所で一番悪いことをした奴の食事のようですが、本当にこの時は食欲が無くてこれが精一杯でした。
せめてもの強がりでオセロで置いたら強い位置スクランブルエッグを配置したのですが、そのせいでより一層寂しくなったので「策に溺れた」の一言しかありません。
ただ、「この朝食を食べないのは圧倒的に損だ!」と思った僕は、食べる直前にトイレに駆け込んで胃の中の物を全て出し無事回復
そしてその後、しっかりとした朝食を食べました。ベーコンがミラクル美味でした。
 

ヨッピーさんは無敵なので、メチャクチャ美味そうに何でも食っていました。
 

・・・さあ、朝食を食べた後は早々に登山の準備をして、今回登る『黒姫山』へと向かいます。
みんなそれっぽい服装なのですが、僕だけコンビニに行くような格好なのが気がかりです。


ちなみに今回登る『黒姫山』は、僕の後ろにあるこの山です。
まあ、高いっちゃ高いですが、身長164cmの僕と比べてこの程度の高さなら大丈夫でしょう。

おそらく楽勝なので、パパッと登っちゃいたいと思います。
 

さて、そんな現実逃避をしながら車に揺られていると、あっという間に黒姫山の登山口に到着してしまいました。
この時点でとんでもない暑さですが、山頂が涼しく、10mごとに湧き水があることを祈るしかありません。
ちなみに、この黒姫山が一体どんな山なのかは登山口にある案内板でわかるそうです。
 

と思ったら、絶妙に隠されて謎解きクイズみたいになっていました。
そういうのいらないから。案内板にエンターテイメント求めてないから。
・・・結局、僕等は黒姫山の全体図をよく知らないまま入山することになりました。
 

さあ、黒姫山に入山すると、ご覧のようにとても神秘的な道が続いていました。
360度をほぼ草木で覆われ、聞こえるのは葉のさざめきと鳥の鳴き声だけ。
 

少し歩けばキラキラと輝く湖があり、
 

さらに、湖にできた孤島には確実にレアアイテムであろう草も生えていました。
この時点で出発から30分程・・・この時の僕の感想は「登山って楽しいなぁ」という素晴らしいものでした。
・・・しかし、天国のような光景はそう長く続きません。
その異変は湖を抜けた瞬間から始まりました。
 

道が無い。
そう、嘘のように道が消えたのです。
それはまるで「ここからが本当の登山だ」と山が言っているようで、僕は恐怖すら感じました。
そして、たとえ道があろうとも・・・
 

たまに、底なし沼のように足首まで沈む場所があるんです。
油断して歩いていると急に足が沈み、靴の中に泥水が侵入してきます。
そのため僕等はこのようなぬかるみを見つけると、「下痢便だ〜〜〜〜!!!」と言って仲間に危険を知らせることにしました。
 

そして、ぬかるんだ地面で充分に靴を濡らされた後は、ツルツルと滑る急斜面を登らされます。
急斜面には気の根が張っており、うっかりそこに足を乗せるとほぼ100%の確率で滑り、体のどこかしらを強打することになります。
とはいえ、そこにある足場は木の根か、濡れた土か、苔の生えた岩のみ。
結局どこに足を置いても滑るので、一歩一歩を神経をすり減らして登らなくてはいけません。
 

そのため、休憩は15分ごとにとることになりました。
写真は3回目くらいの休憩なのですが、僕は早くも限界でした。
 

原宿さんも、満面の笑みで「膝ぶっ壊れる」と言っていました。
そして15分経つと、問答無用で再び山道を登り始めます。
 

常に急角度であり、気を抜いたら滑り、たまに足が沈む山道をひたすら登ります。
登山経験者である柿次郎さんも相当疲れていたので、この山は相当キツい山なんだと思います。
1時間程登ったところで下山してくる方に遭遇したので、「もう半分くらい来ましたかね?」と聞いてみたのですが、
下山者 「いやぁ、まだ5分の1ですよ(笑)」
という衝撃の発言をされ、本当の絶望ってこういうことなんだなと、本気で思いました。
 

そして、登れば登るほど山道は過酷になっていき、
  

原宿さんはついに杖を使い出し、
 

ヨッピーさんは無敵なので、原宿さんの荷物を背負いながら山道を登ること3時間・・・
 

ついに、開けた場所に出てくることができました。
で、普通は3時間も登山をして開けた場所に出たら、頂上まであと少しだと思うじゃないですか。
しかもこの時、僕は「頂上が見えたぞ!」と言われたので、嬉々として頂上を探したのですが、
 

ここでした。
絶句です。限界を超えてマラソンを走りきったのに、ゴールテープが遥か遠くに移動した気分でした。
しかも、頂上まで向かう道は・・・
 

こんなんです。
何だこれ。ロッククライミングだろこんなの。いいかげんにしろよ。
そのあまりの苛酷さに、一旦休憩をとることにした僕等。
このキツさには登山経験者の柿次郎さんでさえも、
 

瀕死の兵隊みたいな顔になっていましたし、僕と同じく登山初体験の原宿さんに至っては、
 

動かなくなってしまいました。
 

・・・そしてそこからさらに、岩を登り続けること20分。
片道4時間をかけて、僕等は黒姫山の頂上に到着することができたのです。
 

黒姫山 登頂成功!
一時はどうなることかと思いましたが、何とか頂上までこれて良かったです。
 

景色は全くわからなくて爆笑しましたが、なんかもう、景色とかよりもここに来れたことが嬉しかったですね。
 

そして何よりお楽しみなのが頂上での食事
よく「山頂で食べるものは何でも美味しい」という言葉も耳にしますが、果たしてそれは本当なのでしょうか。
・・・その言葉の真偽を検証するため、今回僕はあらかじめこんな物を登山前に食べてきました。
 

『バナナの塩辛和え』です。
バナナにイカの塩辛をかけただけのものですが、その破壊力は絶大。
ちなみに登山前に食べた時は、
 



「え゛ッ」
考えられる限り最も最悪な組み合わせでした。不味過ぎ。
 

さあ、そんな『バナナの塩辛和え』ですが、こんなものでも山頂で食べれば美味しく感じることができるのでしょうか!?
「山頂で食べるものは何でも美味しい」説の真偽が今、明らかに!
 


 

一緒でした。
「何で自分は苦労してこんなものを食べているんだ」と思うと涙が出てきましたが、バナナの塩辛和えを全て完食した後に食べたカップヌードルは最高でした。
というわけで僕は今ここに、『バナナの塩辛和えを食べた後は何でも美味しい』という説を提唱したいと思います。
 

さあ、頂上を満喫したところでゴールではないのが登山の厳しさ。
山に登ったら、登った分だけ下山しなくてはいけないのが、登山の意味の分からないところです。
 

「山は下山の方がキツい」とはよく言いますが、それは本当でした。
行きと同じ道は嫌だという理由で帰りは別ルートから下山したのですが、上のような崖を下ったり、
 

落ちたら死ぬレベルの巨大岩の間をジャンプして渡ったりの道が4時間続きました。
 

しかもこの岩、やはり苔が生えてうっすら濡れており、メチャクチャ滑るんです。
足は歩くたびに痛み、初期段階から限界を迎えていた僕や原宿さんは、もはや気力だけで山を降りていたと思います。
 

・・・ただ、ルートを変えて苦労したことによって、感動したこともありました。
それがこちら。
 

 

森の隙間に、馬鹿でかい草原がありました。
周りが背の高い木ばかりだったので、この草原に出た時の開放感はとても感動しました。
 

ここの草は休憩するには持ってこいだったため、僕等はここでたっぷりと休憩をしました。
そしてそこからさらに時間が過ぎ、僕等が下山したのは夜の19時・・・
入山したのが9時だったため、丸々10時間も山を登り降りしたことになります。
 

黒姫山 下山完了!
この後、僕等は車でゲストハウスまで戻ったわけですが、車のソファに腰掛けた瞬間、その嬉しさに全員が爆笑していました。
椅子に座るだけで大笑いしてしまうほどの疲労感って、相当なものだと思います。
ちなみにこの日の写真はこれで終了。
・・・何故なら、ゲストハウスについた瞬間に力尽きてしまったからです。
 
長野旅行の2日目はこれにて終了!
まさに人生で一番疲れた一日だったかもしれません。
本当は、『ヨッピーさんがアブに3回刺された話』『同部屋の子供がボロボロの僕等にチョコをくれた話』など、書きたいことは沢山あるのですが、さすがに長くなってしまったので省略させていただきます。
明日はついに長野旅行最終日! 最後の最後まで楽しみたいと思います!
 
・・・果たして、明日くるであろうの筋肉痛の痛みに僕等は勝てるのか!?
長野旅行3日目に続く!!
 
3日目はこちら