マンガの持ち込みのはずが、気付いたらオフィスで暴れてた。

こんにちは、ARuFaです。

突然ですが、皆さんは『マンガ』はお好きでしょうか。
今や日本が世界に誇れる文化である『マンガ』は、我々の生活に根付いており、この記事を読んでいる方の中にもマンガが好きな方が多くいらっしゃると思います。
僕もその内の一人であり、マンガ好きが高じて趣味の範囲ではありますが、自分でマンガを書いている程です。
 

マイペースながらも数年に渡って4コママンガを描いており、その作品数は150以上。
そんな僕は先日、今まで溜めてきたマンガを一通り読み返し、そしてこう思いました。
「自分の作品をどこかに掲載してほしい!」・・・と。
やはり、自分が作った作品はたくさんの人に見てほしいものですからね。
きっと漫画家も、ボディビルダーも、露出狂も、その根底にあるのは「自分の作品を見て欲しい」という欲求なのでしょうからね。(露出狂の"作品"についてはここでは触れません。)
しかし、「どこかに掲載して欲しい」とは言うものの、やはり大手の出版社への掲載はハードルが高いのが現状です。
・・・そこで、僕が思いついたのは『Web上のマンガサイトに作品を掲載してもらう』という手です。
今やWeb上にはたくさんの『マンガサイト』があり、そこには多くのオリジナルマンガが日々アップされていますからね。
そこならば紙ベースの週刊誌等に掲載されるよりも競争率が低く、さらに全世界の人々にも読んでもらえるため、まさに願ったり叶ったりの掲載場所という訳です。
 

そこで、僕がインターネッツを駆使して、『4コマ マンガサイト いっぱい人見る』という頭の悪い検索ワード等でマンガサイトを探してみると、こんなサイトがヒットしました。
 
その名も、4KOMA PARTYというマンガサイトです。

サイト内を見たところ、4コママンガだけを扱っているようですし、マンガを外国語に翻訳しているため外国人の方にも自分のマンガを読んでもらえるそうな。
しかも可愛い絵柄のマンガが多く、特に『ツンデレラタイム』という名前の連載マンガなんて最高でした。
まさに僕が望んでいる条件が全て整っているという、家具・家電付きの物件みたいなサイトを発見してしまった事に驚きを隠せません。
と、いうわけで、僕はこの『4KOMAPARTY』を運営している"AWESOME JAPAN(オーサム ジャパン)"という会社に、作品の「持ち込み」をすることを決意!
早速、会社に電話をしてアポ(約束)を取り、翌日に作品の持ち込みをしに、オフィスへ伺うことにしました。
 

アポも取れて気合は充分! 少し緊張しますが、後は持ち込みを成功させるだけです!
 
〜次の日〜
 

さあ、そんなこんなで、僕は『4KOMA PARTY』を運営している、AWESOME JAPANのオフィスが入っているビルに到着しました。
 
 

どうもこんにちは、ARuFaです。
 

やはりマンガの持ち込みと言えば、相手と自分との「戦い」ですからね。ならば服装が『ランボー』のような戦闘服になるのもうなずけるでしょう。
あいにく、ランボーのような屈強な肉体は持ち合わせていないため、どう見ても70年代のギタリストですが、大切なのは肉体よりも戦う意思・情熱であると僕は思います。
・・・さあ、そうこうしているうちにAWESOME JAPANのオフィスを発見しました。
 

902です。覚え方としてはキュウレイチュウ(急冷中)でしょうか。どうでもいいですね。
早速ドアをノックすると、しばらくして中から社員の方が出迎えてくれました。
 
社員 「こんにち・・・」
 
!?
社員 「!?」
「ドアを開けたらランボーがいる」という超現実に、社員の方は鳩がバズーカ砲を食らったかのような顔を一瞬しましたが、快く僕を室内に案内してくれました。
 

社員 「こちらへどうぞ。」
俺  「ありがとうございます。」
 
 

 
 

トンッ
 

 

よし、まずは一人倒しました。
 

そして、僕はすかさず倒れた身体の横に座り、「大丈夫ですか!? 大丈夫ですか!?」とオーバー気味に叫びます。
あくまで自分がやったことを隠し、事故を装うのです。
・・・すると、騒ぎを聞きつけた別の社員の方が飛んできました。
 

社員2 「えっ、どうしたんですか!?」
俺  「なんか突然倒れちゃって・・・大丈夫ですかね!?」
 

社員2 「・・・とりあえずコイツは僕が運ぶので、こちらへどうぞ。」
俺  「あ、はい・・・。」
 

 
 

 

トンッ
 

 

 

二人目も倒しました。
手刀を打った際の首の強さからして、この二人はおよそ中ボス程の強さを持っていることがわかりました。
これほどまでの手だれを、初めにぶつけてくるとはなんと恐ろしい会社なのでしょう。
しかし、不幸中の幸いとでも言いましょうか、持ち込み担当の社員を全て僕が倒してしまったため、僕の持ち込んだマンガは、直接社長に見てもらえることになったのです。
 
・・・
一応確認しておきますが、左が僕で右が社長です。
やはり自分の部下が次々と倒れてしまったことを不審に思っているのか、社長はどことなく僕を怪しんだ目で見ているようです。
 

社長 「代表取締役の金野と申します。本日は作品の持ち込みと聞いておりますが?」
 

俺  「はい、是非とも僕の作品を御社の『4KOMA PARTY』に掲載して頂きたく、作品を持ってきました。」
社長 「ありがとうございます。・・・では、拝見させていただきます。」
そう言うと、金野社長は僕の作品を受け取り、静かにマンガを読み始めます。
 

真剣な目で僕のマンガを読み進める金野社長。静かな室内にはページをめくる音だけが響きます。
・・・そして、数分間の沈黙が続いた末、ついに金野社長が僕の作品を読み終えて口を開きました。
 

社長 「うーん、これはちょっと・・・ねぇ・・・」
俺  「え、どういうことですか?」
 

社長 「ちょっとウチじゃ無理かな・・・?」
俺  「いやいや、どういうことですか? 詳しく教えて下さいよ!!
 

社長 「詳しく言うと、キャラにあまり個性が無いし、絵ももっと頑張って欲しいかな?
あと、もうちょっと構図の勉強をしてほしいし、ストーリーも何だかよくわからないんだよね・・・
っていうか、そもそも鉛筆で描いてあってペン入れされてないし、そんでもって字が汚い。以上が、ウチでは無理な理由かな。」
 
!?
「うっせー馬鹿!!!!!!!!」
 

「うおおおおおおおおーーーーーーッ!!!!」
 

「食らえーーーーーーーーーーッ!!!!!!」
 

社長 「・・・貴様ッ! こんなことして許されると思ってるのか!? ・・・通報してやる!!」
何ということでしょう。社長の口にマンガをインストールしてしまいました。
そりゃメチャクチャ怒るのも無理はないですがご安心を。ここまでは想定済みなのです。
 
ス・・・
俺  「通報?・・・これを見てもそんなことができるんですかね・・・?」
社長 「・・・どういうことだ!?」
 
!?
俺  「この写真・・・一体何ですかねぇ?」
社長 「なっ・・・何故貴様が・・・その写真を!?」
 

俺  「さあて・・・何ででしょうかね・・・こんな※※※を※※して※※※している写真、誰かに見られたら大変だなぁ・・・」
社長 「貴様・・・汚いぞ・・・!!!」
俺  「いや、こんな※※※を※※尻に※※して、※※※をペペロンチーノに※※※してるなんて僕でもちょっと引きますよ・・・!」
 

俺  「さあ、飛行船からこの写真をバラ撒かれたくなかったら、そのまま大人しくしてもらいましょうか・・・?」
社長 「ぐっ・・・・!!」
そして、社長の弱みを握った僕は、その場にいた全員を縄で縛り上げることに成功。
実質、持ち込みに来ただけだというのに、会社を乗っ取ってしまいました。
 

で、せっかくなので、誰にも自分を止められないこの状況を楽しんでみることにしました。
 

ウオオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
 

一人バトルドーム〜〜〜〜〜〜〜!!!
 

「嫌でも勝つ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
 

芳香剤に消臭剤〜〜〜〜〜〜〜!!!!
 

世界一無意味〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
 

冷蔵庫からの〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
 

「アァーーーーーーーーーーッス!!!!」
 

「アァーーーーーーーーーーッス!!!!」
 

「あざーーーーーーーーーっす!!!!!」
 

「いい加減にしろーーーーー!!!!」
 

「ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!」
 

「オラァーーーーーーーーーー!!!!!」
 

「うわああああああああああああああああ」
 

「あざーーーーーーーーーーっす!!!!」
 

 
 

 
「・・・もう・・・やめてくれ・・・」
 

「もうやめてくれーーーー!!!!」
 

「俺は・・・俺はただ・・・日本の素晴らしい文化を海外に広めたかっただけなんだ・・・」
 

「日本にはマンガという素晴らしい文化がある・・・それを海外にさらに広めたら世界はどれだけ楽しくなるか!?」
 

「だから・・・だからそのために俺は・・・」
 

「そのために俺は『4KOMA PARTY』を作ったんだ!」
  

「そこにお前が作品を持ち込みにきた・・・」
 

「・・・最初は『なんて下手なマンガなんだろう』って思ったよ。」
 

「でも違った! お前の情熱は充分伝わってきたよ・・・俺の根負けだ!」
 

「・・・するさ・・・掲載してやるさ!!!
 

「お前のマンガを・・・『4KOMA PARTY』に掲載してやる!!」
 

「もう一度言う・・・お前のマンガは・・・」
 

「掲載決定だ!!!!!!」
  

「・・・本当ですか!? あ、ありがとうございます! でも僕・・・皆さんに酷いことを・・・!」
 

「いいってことよ! ・・・それに、お前は俺達に伝えたかったんだろ?」
 

「伝える・・・?」
 

「ああ、絵が下手でも、不器用でも、情熱がある奴が一番強いってことを身体を張って教えてくれたんだよな!?」
 

「それはちょっとよくわかりませんけど、まあ、ありがとうございました。さよなら。」
 
 

 
・・・
・・・
・・・
 
 
・・・こうして僕の初めての「持ち込み」は幕を閉じました。
何もかもが初めての事だらけでしたが、本当にとてもいい経験になったと思います。
そんでもって、今回僕が持ち込んだマンガが、本日本当に4KOMA PARTYに掲載されました!
150作品の中から4作品だけですが、まだ未発表の作品なのでよかったら是非ご覧ください! 色も塗りました!
 

(↓をクリック!)
掲載されたマンガを読む
(「どうぶつの漫画」というものです!)
過程こそめちゃくちゃでしたが、ずっと思っていた夢が叶って本当によかったです。
「4KOMA PARTY」もとい、"AWESOME JAPAN"さん、本当にありがとうございました!
ではまた!