こんちは!
みなさんは、「パッチンガム」というものをご存知でしょうか。
これ
パッチンガムというのは、ガムに見せかけたイタヅラおもちゃのことで、
このようにガムのような部分を引っ張ると・・・
ぐっ
パッチン!
ガムのような板に取り付けられたバネ作動し、ケース内に収納してあったトラップが自分の指にパチンとぶつかるおもちゃです。
軽い気持ちでガムを食べようとした人をビックリさせるだなんて、極悪非道この上なしです。
やられた人はブチ切れ寸前。 いや、もうブチ切れてしまう人もいるかもしれません。
あおぉーッ!
・・・しかし、それはもう昔の話。
現代の子ども達は、ガムがパッチンするよりも刺激的な事を経験しているせいで、パッチンガムごときではちっとも驚きません。
試しに友達のビット君を家に呼んで、パッチンガムを試してみたのですが、
ビット君
俺 「おーい、ビット。 ガムあげるよ。」
ビット「え、本当ですか、やった!」
ぐっ
パチーン!
俺 「な! な!!?」
ビット「・・・・・・・」
この顔
だめです。 全然だめです。 ピクリともしません。岩かなんかなのでしょうか。
その後も僕は、パッチンガムに色々な工夫をしてビット君を驚かせようとしました。
ぐッ
パチーン!!
シュアアア
ゴッ
もはや事故
パッチンと同時に友達のもぐら君に自転車で激突してもらったり。
俺 「驚いた!?」
ビット「・・・・・」
・・・
ほかにも、
ぐっ
パチコーン!
パッチンと同時に水が降ってきたり、
俺 「驚いた?」
ビット「・・・・・」
・・・
ほかにも、
ぐっ
バッチーン!
ズボァア
ズボボボボボ
パッチンと同時に砂が降ってきたり。
俺 「どう?驚いた?」
ビット「いや・・・・」
・・・
ヒューン
ガポァ
などなど、色々やったのですがビット君は全くビックリせず。
僕がこんなことをされたら多分心臓が口から飛び出して東の空に消えていきそうなくらい驚いてしまうというのに、ビット君はピクリともせず・・・
何なんでしょうかねこいつは。 シャックリになったら一生治らなそうですよ本当。
・・・このように、ただのパッチンガムでは、今の現代っ子はピクリともしないのです。
しかし、ここまできたら意地でもビックリさせたいというのが男の本能!
その上、きちんとパッチンガムでビックリさせたいものです。
そこで僕が色々と考えた結果。 ある答えにたどり着きました。
俺 「パッチンガムを大きくしたらいいんだ・・・・!!」
そう、大きくすればいいのです!!
パッチンガムの欠点はその小ささ。 たとえ少し驚いたとしてもその小ささからすぐに驚きは消えて行ってしまいます。
現代っ子の人は、そのスピードがとても速いのだと僕は分析しました。
つまり! パッチンガムを大きくすれば驚きが長続き! 下手したら煮過ぎたスパゲッティくらい長くなってしまうのではないでしょうか。
と、いうことで僕は近くのホームセンターへ行き、材料を調達。 大きいパッチンガムを作ってみることにしました。
材料はダンボール、木の板、ガムテープ、塗料、ゴムなどなど・・・
合計で1000円程です。 では早速制作開始!
まずはケース作り。
ダンボールを寸法に合わせて折り曲げ、パッチンガムのケース部分を形作ります。
途中、飼い猫がこのダンボールの上でゲロを吐いたので作業がストップ。
なんとこの作業だけに2時間もかかってしまいました。
しかしそれでも僕はビット君を驚かせるために頑張ります。 もうこの際、腰を抜かすほど驚かしてやりたいと思います。
そして、ケース部分の形が出来上がりました。
次にパッチンガムの肝、パッチン部分を作ります。
パッチン部分はとっても大事な部分です!!!
パッチン部分の無いパッチンガムだなんてただのガムですからね! 本来それでいいんですけど。
と、いうことで張り切って作ります。
まずは、パッチンする板の形成。
パッチンする板は、硬質ダンボールを重ねたものに鉄板を挟み、ガムテープで固定して完成させました。
超固い。
普通に人を殺せそうな固さの板が出来たところで、次はこれを土台の板につけます。
全体の3分の2あたり
場所を決定したら、
キリキリキリ
キリで板とダンボールに穴をあけて・・・
がっしり
針金で固定。 これでいい感じに動くように板と土台を合わせることができました!
次は、パッチンの動力部分です。
本物のパッチンガムでは、バネを動力にしてパッチンしているようですが、さすがにそこまで大きいバネは見つかりませんでした。
なので、パッチン部分の動力はゴムにすることに。
これでもかというくらい巻きつけます。
入口付近にもしっかりとゴムをセット!
そして、完成したパッチン部分がこちら!!
なんだかとってもえげつない感じになってしまいましたが、これもビット君を驚かすため!
もうこの際、驚かした拍子に絶命させてやりたいくらいです。
そして最後に塗装をして完成!!
ばばーん!
左下のゴマみたいなのが元のパッチンガムです。
この涼やかなフォルム、そしてこの確かな重量感・・・うっとりします。
このでかいパッチンガムの前では、普通のパッチンガムなどカスもカス。 うんこみたいなものです。 うんこにパッチンって嫌ですね。
ちなみに徹夜して作りました。
さっそくビット君を家に呼びつけ、パッチンガムを試してやることに。
ワクワクしますね! ガムに挟まれて驚き、腰を抜かして昇天するビット君の姿が目に浮かびます。
まずは、さりげなくパッチンガムを取り出し、ビット君にガムに興味を引かせます。
俺 「おーいビット―!!!」
ビット「なんですか、急に。」
俺 「ガム食べない?」
食べない?
ビット「あ、欲しいです。」
僕のあまりにもさりげない発言に、ビット君は何の疑いもなく釣られます。
が、
ビット「あ、でもさっきガム食べてたんで、ARuFaさんがそのガム食べていいですよ?」
俺 「え、本当? 食べる食べる!」
このガムは、僕が食べることになってしまいました。
ビット「じゃあ、僕が持っててあげますね!」
俺 「お、気がきくね!!」
いやぁー、優しいですね。 さすがはビットくん!
俺 「じゃあ、1枚もらうね!」
ビット「どうぞ!」
じゃあ1枚。
ズルズル
さすがはビッグパッチンガム! 1枚出すのにも相当力がいりますね!
ですが、なんとか引きずり出すことができました。
ズルズルリ
スポンッ
俺 「ビット君! ありがとう! 早速ガムを食べr―――
グワッ
ギャリッ
ズドゴッ
俺 「ぅあおッッ!!!!」
死ぬかと思った
腰が抜けた上に、絶命するかと思いました。
何故あの時、板に鉄板を入れてしまったのか。 それが悔やまれます。
何ていえばいいんでしょうか。 くるみ割り機にかけられたくるみの気分です。 頭が割れる。
大爆笑
そしてビット君は大爆笑しています。 糞が!!!
・・・
今回僕は2つのことを学びました。
1つは、人を騙そうとすると、それが自分に跳ね返ってくるということ。
そしてもう2つは、鉄板を入れるということは命に関わってくるということです。
これからはその2つを肝に命じて生きていきたいと思います。
みなさんも、人を騙してはいけませんよ!
鉄板入りの仕返しが飛んでくるかもしれませんからね!
では、今日はこのへんで!
ではまた!