卒業旅行!石垣島ダイジェスト! 〜3日目〜

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【前回のあらすじ】
2泊3日の卒業旅行として、沖縄県石垣島へとやってきたラユ君ダイ君
2日目の昨日は、ラユ君が秘密裏に予約していたパラグライダーが雨により中止になるというハプニングが発生!
しかし、機転を効かせた等は、空がダメならと海のアクティビティを楽しむことに。
 

シーカヤックをして海の上を優雅に移動したり、
 

洞窟探検をして少年の心に戻ったり、
 

シュノーケリングをして魚と一緒に泳いだりなど、ふやけるまで石垣島の海を満喫しました。
そして、そんな楽しい卒業旅行も本日がついに最終日!
ラユ君は前日に引き続き、「最終日の今日もパラグライダーの予約をし直したぞ!」と前日の夜に言っていましたが、果たして僕等はパラグライダーをすることができるのか!?
そして、僕等は無事に自分の家へと帰ることができるのか!?
涙無くしては読めない『卒業旅行!石垣島ダイジェスト! 〜最終日〜』のスタートです!
 
 

 
 
3日目 3月5日(水)
ダイ君
朝です。
前日には、パラグライダーが雨でできなかった代わりとして、カヤック・洞窟探検・シュノーケリングを楽しんだ僕等・・・
しかし、その反動としてこの日の朝は体が石のように重く、起きるのがとても辛かったのを覚えています。
ちなみに本日の予定は、ラユ君がリベンジとして再び予約したパラグライダーをし、夕方頃に飛行機に乗って帰るというもの。
前日は雨が降ったせいでパラグライダーができませんでしたが、果たして今日の天気はどうなっているのでしょうか。
・・・しばらくすると、外へ天気を確認しに行ったラユ君が戻ってきました。
 

ラユ 「・・・雨でした。
 

何故ラユ君がランボーみたいな格好で外から帰ってきたのかはわかりませんが、とりあえず外は雨でした。
やはりこれではパラグライダーはできません。石垣島って午前中に雨が降りやすいんですかね。
前日の夜には、ラユ君が再びパラグライダーの予約をしたと聞き、テルテル坊主ならぬ『テルテルピンク』として外に突っ立っていた身としては、非常に残念です。
 
深夜2時
これをやっている時に、「むしろこれ、雨乞いっぽいな。」とはちょっと思いましたが、それは2人に言わないことにしました。
パラグライダーが再び中止となった僕等ですが、これからの予定はとりあえず朝食を食べてから考えることにしました。
何を隠そう、僕等は前日に遊びすぎたせいで腹ペコハラペーニョだったのです。
と、言うわけで僕等はまず腹ごしらえをするために、ホテルの朝食バイキングへと向かいました。
 

こちらがダイ君の本日の朝食。朝にカレーとは素敵ですね。
申し訳程度に皿に盛られたウインナーとスクランブルエッグからも、ダイ君の腹ペコ感が伺えます。
では次は、ラユ君の朝食を見てみましょう。
 

こちらがラユ君の朝食です。普段は朝食を食べない主義であるラユ君ですが、さすがに今日はお腹が減っているそうです。
数々のおかずやお茶漬け、大盛りのご飯など、見るからにお腹が減っているのでしょう。
それでは、僕の朝食も見てみましょう。
 
とうふ。
こちらです。
ラユ 「・・・強制労働者の方ですか?」
俺  「実は僕、お腹いっぱいなんです。」
・・・実は僕はダイ君やラユ君よりも早く腹ペコの限界が来てしまい、昨日の夜遅くにカップラーメンをこっそり食べてしまったのです。
そのせいで、僕はせっかくの旅行最終日の朝食を、高級料理店の前菜みたいな量だけで済ますハメに。
本当は、こんな朝食バイキングのごく一部のメニューだけではなく、もっと全体的にガッツリ食べたかったんですけどね。
 
・・・!!
俺 「(ん?・・・一部のメニューだけではなく・・・全体的にガッツリ・・・?)」
・・・しかし僕は、そんな豆腐のみの朝食から、本日の予定のアイデアを思いつくことができたのです。
 
俺  「・・・今日は、石垣島を全体的に一周してみない!?
皆  『それだーーーーーーー!!!!!!!
 

説明致しましょう! 上の地図は石垣島の全体地図なのですが、僕等のこれまでの行動範囲はこの赤い枠の内側、いわば市街地のみでした。
つまりはこの広い石垣島のほんの一部だけ・・・それはそれは僕の朝食の豆腐くらい小さくて狭い範囲だった訳です。
しかし、それではあまりにもったいない! 「石垣島」という名の朝食バイキングの中で、「市街地」という名の豆腐だけを食べて満足してはいけないのです!
と、まあ、かなりわかりにくい例え話をしましたが、ともかく僕等はこの石垣島グルリと一周し石垣島のすべてを満喫することにしたのです。
 
※予想ルート
こちらが本日の予想ルートです。何時間かかるかわからないため、朝食を食べ終えた僕等は早々に宿をチェックアウトし車に乗り込みます。
 
急げー!
つい先程までは前日の疲れを引っ張っていた僕等でしたが、石垣島を一周するとなってからは急に元気が出てきました。
やはり目先に大きな目標があると、やる気が出るというものですね。
 

本日の運転係であるラユ君も、元気一杯に「オィィーーーッス!!」と叫びながら荷物を振り回して車へ乗り込みます。
そして、「俺は目が回ったからお前が運転しろ。」と、ダイ君に車のキーを手渡していました。どこまでもえげつない男です。
 

そんなこんなで、ダイ君の運転により僕等はホテルを出発!
それと同時に、降っていた雨も急に上がり、空には青空も見え始めました。幸先の良いスタートですね。
 

そしてその瞬間、僕等の中で「あれ? パラグライダーできたんじゃね?」という疑問が浮かびましたが、それには気付かないフリをして僕等は石垣島の北側へと急ぎます。
旅行をする上で踏ん切りというものは大切。過去に捕らわれず常に前に進むのがデキる旅行者なのです。
 
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 

さて、しばらく車を走らせると、「玉取崎(タマトリザキ)展望台」という展望台に到着しました。
 

僕等は高いところが大好きなため、展望台という看板を見た瞬間に進路を変更し、ちょっと立ち寄ってみることにしたのです。
俺  「・・・『玉取崎』って、男からしたらメチャクチャ怖い名前だな。」
ラユ 「ね、金玉がヒュンヒュンする。」
俺  「展望台に自分の金玉を置いて行くと、幸せになれる言い伝えとかがあるんじゃない?」
ダイ 「ヒエエ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
そんな恐ろしい想像をしながら、僕等は駐車場から展望台を目指します。
 

展望台へは、結構急な坂道を登っていくようです。
昔から「馬鹿と煙は高いところに登る」とは言いますが、メンバーの中でも特に馬鹿な僕とラユ君は、我先にと展望台へ競争しました。
そして、長い坂道を登った先には・・・
 

「うおおおおおおおーーーーーー!!!!」
メッチャクチャにいい景色が広がっていました。
石垣島の緑の自然と青い海、そして白い砂浜のコントラストを一望することができ、まるで鳥にでもなったような気分です。
雨もすっかり上がり、雲間から海へと差し込む光の柱が非常に幻想的でした。
 

「(・・・パラグライダー、できたんじゃないか?)」
ここまで晴れてしまうとそんな疑問も浮かんできましたが、しかしそれはもう終わったこと。
デキる旅行者は過去に捕らわれないと先程言ったばかりですからね。気持ちのブレは目的地のブレ、目的地のブレは日程のブレです。
 
散策
パラグライダーのことは完全に忘れることにした僕等は、その後もこの玉取崎展望台付近を散策したり、
 
無意味
後はなんか、交通整備をしたりして展望台を楽しみました。
玉取崎展望台には様々な展望ポイントがあり、その都度表情を変える石垣島の景色に驚いていた僕等でしたが、中でも驚いたのは・・・
 

  

ここが売り地だったことです。
将来、もしも僕が大金持ちになったら迷わず玉取崎展望台を購入したいなと思いました。
 

また、驚いたといえば、この玉取崎展望台のふもとにある喫茶店のカレーなのですが、全然期待せずに食べたら美味し過ぎて気が狂うかと思いました。
 
泣いてる
3人で一緒に一口目を食べたのですが、その後しばらく無言が続いた後、「うっま・・・」と、各々が小さい声でつぶやいていました。
本当に美味しいものを食べた時というのは、それを独り占めしたいがために大きなリアクションはできないのかもしれないな、としみじみ思いました。
「また石垣島に来たらここには必ず来よう」と約束し、再び僕等は車を走らせました。
 

 
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さて、玉取崎展望台を後にした僕等が車を走らせていると、突然「サビチ鍾乳洞」と書かれた看板が目の前に現れました。
実は僕等はかねてから「機会があれば鍾乳洞に行きたいね。」と3年くらい前から言い続けていたという過去があり、夢を実現するチャンスを石垣島の地で発見した僕等は、早速このサビチ鍾乳洞へ入ることに。
 
入り口
初めての鍾乳洞ということで、いやが上にも期待が高まる僕等・・・。
しかし、てっきり鍾乳洞には無料で入れると思い込んでいた僕に、まさかの障害が立ちはだかります。
 

入場料です。
俺 「にゅっ・・・」
鍾乳洞への入場料のことなど考えもしなかった僕は、車に財布を置いてきてしまったのです。
しっかりと財布と持ってきたラユ君とダイ君が、入場チケットを購入して鍾乳洞へ入っていく中、僕は彼等にお金を借りなくてはいけなくなってしまいました。
 

俺  「頼む〜〜〜!!! お金を貸してくれ〜〜〜!!!」
ダイ 「しょうがないなぁ・・・はい。」
俺  「ありがとう!! ・・・ってなにこれ、お金じゃないじゃん・・・。」
ダイ 「これは車のキー。 金の無い奴は車で寝てなボーイ!」
俺  「うわああああああああああああああ」
 

・・・この後、僕は一生のお願いを来世の分まで使って、何とかダイ君からお金を借りることができました。
ダイ君の肩を揉んだり、『ダイ君の良いところ』を50個言わされたりとかなり大変でしたが、それだけ苦労をした分、鍾乳洞へ入れた時の喜びは大きかったです。
 

俺  「ウキャピ! ウキャピ!!」
ダイ 「おい誰かこの猿黙らせろ!」
俺  「ウキャプゥーーーーーーッス!!!」
ラユ 「こんな事になるなら麻酔銃でも持ってくればよかったな。」
金を貸したことを仲間に後悔させるほどの喜びようでした。 この後普通に殴られましたけどね。
 

鍾乳洞の中では、何故かラユ君がインストラクターとして案内や解説をしてくれました。
 

ラユ 「右手をご覧ください。石です。」
 

ラユ 「こちらも石です。」
 

ラユ 「水です。」
 

ラユ 「石です。」
鍾乳洞は100mくらいありましたが、その間にラユ君が話した言葉は「石」、「水」、「寒い」だけでした。
ラユ君のゲロカスみたいな解説を聞きながら5分くらい歩くと、鍾乳洞から海にへと抜ける出口を発見しました。
 

何だか本当に探検家になったかのような気分です。3日間の旅行の中で、まさか2日連続で洞窟探検をするとは思いませんでした。
光を求めて出口を抜けると海岸へと降りる階段があり、僕等は大喜びで階段を降りてしばらく海岸付近を探索します。
 

ラユ 「すげー!!」
 

ダイ 「スケールが違うーーー!!」
 

俺  「清らかになるーーーー!!!!」
なんというか、地球の歴史を感じることができる非常に素敵な場所でした。
帰り際に、「あまりの美しさにお金を借りたことなんて忘れた。」とダイ君に冗談半分で言ってみたら、普通に太ももにパンチされて痛かったです。
サビチ鍾乳洞、今度来るときには是非とも財布を忘れないようにしたいですね。
 
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さあ、石垣島を一周するドライブもいよいよ折り返し地点。とうとう僕等は石垣島の最北端へやってくることができました。
その名も、「平久保崎灯台」です。
 

やはりここも先程の玉取崎展望台と同様、目的地までは急な坂道・・・というか山になっていました。
何だかんだで一日中歩き回っている僕等にとって、この坂はかなりハードです。
しかし、それでも頑張って山を登って行くと、石垣島の最北端、平久保崎灯台に到着することができました。
 

山の上の高台+最北端ということもあり、北風が非常に強く、デタラメな寒さでした。夏場に来ると丁度良いのかもしれません。
しかし、そこから見る景色はそれはそれは最高でした。
 

ここまで広大な景色を見ると、自分という存在がとてもチッポケな物に感じますね。
悩みとかがある人は、是非ともここに来るといいのではないでしょうか。
僕が美しい景色に見とれていると、ふと上の方からラユ君の「おーい!」という声が聞こえてきました。
普段、自分の上から声が聴こえるという経験はあまりないため、不思議に思った僕が声のする方へ振り返ると・・・
 

あっ!!
 

さらに上に行ってやがる!!!
驚きました。よく見ると細い道が目立たないところにあり、崖のさらに上へと登れるようです。
そこで、僕が急いで崖を登って行くと、そこにはラユ君が待ち構えていました。
 
ラユ 「待っていたぞ小僧!」
 

ラユ 「俺は限界だ!!!」
ラユ君は微妙な高所恐怖症なのですが、この高さになるとアウトなようです。
 

しかし、実際に登ってみると確かにメチャクチャ高く、僕はお尻の割れ目に汗をいっぱいかきました。
今ここから転落して死んだ場合、ケツの割れ目に汗が溜まったまま死ぬことになるため、とても成仏はできなさそうですね。
 

試しにジャンプをしてみたところ、本当に空を飛んでいるような感覚になりました。
しかし、そこはあまりに高くて怖く、そこに登った僕等3人は少しだけ老けてこの平久保崎灯台を後にしたのです。
 

多分もう行けません。
 
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うおおお
そして、平久保崎灯台を後にした僕等は、そろそろ飛行機の搭乗時間が迫ってきたため、急いで石垣空港へと車を走らせました。
石垣島の道はとてもシンプルなので旅行者にはありがたい限りです。こういう一本道は走っていても気持ちが良いですしね。
 

ちなみにダイ君は爆睡です。連日遊びまくった疲れが出てしまったのでしょう。
そしてダイ君が撃沈したのを境に、僕とラユ君の限界も段々と近付いてきました。活動限界のタイムリミットはすぐそこです。
 

そして、予定通り石垣島をグルリと一周した僕等は無事に石垣空港へと到着!
早々にレンタカーを返却&荷物を空港に預けて、何とか帰りの飛行機に搭乗することができました。
 
うおおお
なんやかんやで時間はギリギリだったので、どこかでタイムロスを食らったりしていたら飛行機に乗り遅れていたかもしれませんね。
そして飛行機の中で爆睡すること2時間弱・・・僕等は石垣島から羽田空港へと帰還することができたのです。
 

見てくださいこのヘロヘロな3人組を。もう余力はほとんど無く、立っているだけで精一杯です。
あまりにも疲れすぎて「力は石垣島に置いてきた。」という名言が生まれたくらいですからね。誰が言ったのかは忘れましたけど。
そして僕等3人はそれぞれの帰路に着き、家に帰った僕は着の身着のままで布団に倒れ込むように眠りにつきました。
 
・・・2泊3日の卒業旅行として石垣島へと旅立った僕ですが、仲間と一緒に過ごしたこの3日間は、僕にとって一生忘れられない思い出となりました。
そんな素敵な旅行を提供してくれた石垣島、そして友達には感謝してもしきれません!
ありがとう沖縄!! ありがとう石垣島!!
 

そしてまたいつの日か!!
3日に渡ってお送りした『卒業旅行!石垣島ダイジェスト!』もこれにて終了!
長文になりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございます!
もしも近々旅行に行かれる予定のある方は、是非とも石垣島をその候補に入れてみてはいかがでしょうか!?
きっと、素敵な旅になること間違いなしだと思いますよ!
ではまた!