こんにちは、ARuFaです。
突然ですが、皆様は戦国時代に行われた『三方原(みかたがはら)の戦い』という合戦をご存知でしょうか?
1573年、徳川家康・織田信長軍と武田信玄軍がぶつかった『三方原の戦い』。
結果的に徳川軍はボロクソに負け、武田軍からボコボコにされた徳川家康は、恐怖のあまりウンコを漏らしながら浜松城に逃げ帰ったと言われています。
で、こちらの肖像画は、そんなクソを漏らした家康が当時の悔しさを忘れないためにあえて描かせたものだとか。
とはいえ、そんなクソ漏らしの家康も、その後は見事に天下統一を成し遂げているのが凄いところですよね!
きっと、「三方原の戦いでウンコを漏らした」という屈辱が、逆に彼を強くしてくれたのでしょう。
…さてさて、そんな徳川家康の歴史を知った僕は、ふと、こんなことを思いました。
「じゃあ逆に『三方原の戦い』の地でウンコを漏らせば、天下統一できるってこと?」
…そう、繰り返しますが「三方原の戦い」でウンコを漏らした徳川家康は、その後に天下統一を果たしているのです。
ならば僕も、家康のように「三方原の戦い」が起きた地でウンコを漏らせば、逆説的に天下統一を果たしたことになるのではないでしょうか。
と、いうわけで今回は、天下統一をするために徳川家康と同じ場所でウンコを漏らしたいと思います。
さあ、そんな訳でおはようございます。現在は朝の5時、日の出前です。
ビビるほど早い時間の出発となりましたが、調べたところ「三方原の戦い」が行われた『三方原町』は静岡県にあるらしく、渋滞を考慮すると日の出より前に出発せざるを得なかったのです。
ちなみに僕の住んでいる東京から三方原までは、約250kmの道のりでした。
人生の中で250kmも離れた場所へウンコを漏らしに行く日が来るとは思いませんでしたが、これも天下統一をするための試練として受け入れるしかありません。
…ちなみに今回、三方原町までの車の運転をしてくれるのは後輩のビット君。
出発前日に電話をし、「どうしてもウンコを漏らしたいんだ」という熱い気持ちをぶつけたところ、3時間の説得の末に快く今回のドライバーを引き受けてくれたのです。
「先輩が天下統一するところ、見てみたいです」と言ってくれた彼のためにも格好悪い姿は見せられません。
ここは先輩として恥ずかしく無いよう、後輩の前で立派にウンコを漏らしたいと思います。
それでは早速出発しましょう! 目指すは三方原町です!
さあ、そんな訳で早朝5時に東京を出発し、静岡県の三方原町を目指し始めた僕等。
最初こそ『嫌な死に方ベスト10』など、ドライブにピッタリな話題で盛り上がっていましたが、しばらくするとビット君の口数がだんだん減ってきました。
…聞くとビット君は前日にほとんど寝れていないらしく、それに加えて早朝5時に出発という過酷なスケジュールのせいで、早くも眠くなってしまったそうなのです。
眠気を帯びた状態での運転は危険ということで、出発早々ではありますが僕等はパーキングエリアで一休みすることに。
寝不足の理由をビット君に聞いたところ、「深夜1時にこの撮影の電話が来たからです」と言われ、僕は何も言えなくなってしまいました。
…そして、パーキングエリアに到着するなり仮眠を始めるビット君。
眠り際に彼は「…何でウンコを漏らす人を送迎しなきゃいけないんだ」と不満を述べていましたが、それについては弁明の余地すら無いので聞こえないフリをしておきました。
ちなみにビット君が仮眠をとっている間は、花を見て時間を潰していました。
これまでの人生で、一番無駄な時間だったと思います。
~30分後~
そして約30分後。時間を潰した僕が車に戻ると、ビット君が目を覚ましていました。
何か物凄い目つきでこっちを見ています。
理由を聞くと、「冷静に考えてみたら、何やらせてんだ」とのことです。
…しかしその後、怒っていたビット君に三ツ矢サイダーをあげたら一瞬で機嫌が良くなったので、再び僕等は仲良く目的地を目指すことに。
サイダーで解決するコスパの良い不満のおかげで、雨降って地固まるのごとく、僕等の絆はより深まりました。
同時に空には朝日が輝き始め、今日が最高のクソ日和になることを約束してくれているようでした。
さて、そんなこんなで楽しく車を走らせること数時間。
すっかり太陽も昇り、目的地到着まであと半分というタイミングで、まさかのピンチが僕を襲うことになります。
「…ウンコ出そう」
そう、あまりに早いタイミングで凄まじい便意に襲われてしまったのです。
…確かに今回僕はウンコを漏らすつもりでしたが、それはあくまで『三方原』での話。
三方原以外でクソを漏らせば、それは天下統一でも何でもない「ただのクソ漏らし」に過ぎず、あまつさえ後輩の運転する車内でクソ漏らそうがものなら先輩としての威厳は跡形も無く消え去り、身体が爆散して絶命することは必至です。
そんなことは何としても避けるべく、トイレを求めて近くのパーキングエリアに飛び込む僕等。
すぐさま車から飛び出し、腹を押さえながら小走りでトイレの前まで行った僕ですが、その瞬間僕の脳裏にはある疑問が浮かびました。
「このままウンコをしていいのか…?」
…これまでの経験上、僕が一日に2回も排便するのは非常に稀なことであり、ここで用を足してしまっては、『天下統一用のウンコ』が無くなってしまう気がするんですよね。
それに僕としても天下統一をするならば、その日で最初に出す初糞(ういぷん)で天下を統一したいところ。
2回目の次糞(じっぷ)で天下を統一しても、その喜びは二番煎じのお茶のごとく薄い物になってしまう気がするのです。
…その事をビット君に説明したところ、「自分がメチャクチャなこと言ってるって気付いてます?」と何一つ理解されませんでしたが、これは僕にとって非常に重要な問題。
今ウンコを出して楽で安全な天下統一をするのか、それともこの苦しみとリスクを背負って栄光ある天下統一を目指すのか……まさに二者択一の大勝負と言えましょう。
そしてその結果、僕がした決断は……
「……」
「トイレには行かない」
僕は、苦しくて危険な道を選ぶことにしました。
大きな目標に困難はつきもの…それを乗り越えられずに何が天下統一でしょうか!
何より、危険な戦いに勇気を出して臨んだ家康のように、僕も頑張らなければいけませんからね!
とはいえ、念のためにオムツを履いておくことにしました。
本来であれば三方原町に到着後、漏らす直前にオムツを着用する予定だったのですが、万が一暴発でもして車内に大戦国時代が訪れたら元も子もないからです。
「命を守る」という点では、もはやこのオムツは僕にとっての鎧と言っても過言ではないでしょう。
武具を身にまとった戦国武将がごとく、僕は気合を入れ直し、再び三方原町へと向かいました。
天下統一まであと一息です!
さあ、そんなこんなで便意と戦いながら車に乗ること数十分。
今にも尻から出陣せんとしている暴れん坊将軍を気合で抑えつつ、何とか僕は東京から250km離れた……
三方原町に到着しました。
ちなみに三方原町にあるこの石碑は、ここが三方原の戦いの戦場であったことを記すもの。石には『三方原古戦場』と掘られており、近くには戦の説明が書かれた石もありました。
「自分が立っている場所であの戦いが行われていのか…」と思うと、自然と身体がブルブルと武者震いをしてしまいました。
まあ、本当のことを言うとウンコがしたくて震えているだけなのですが、まさかクソ震いだなんて言えないので「武者震い」ということにさせて下さい。
さあ! ここまでくれば後はウンコを漏らすだけ!
ちなみにウンコを漏らす場所は、当時敗戦した家康が逃げ帰ったという『浜松城』を予定しているため、急いで車で向かいます。
そして、車を走らせること15分……ついに僕等は……
浜松城に到着しました!
皆さんご覧ください、ここが家康がウンコを漏らしながら入城した「浜松城」です。
というわけで、あとはズボンの下に履いているオムツにウンコをブッ放せば天下統一してゲームセット(人としても)なわけですが、ここに来てとんでもない現象が起きてしまいました。
「便意が消えた…」
そう、冷や汗をかくほど激しかった便意が、浜松城に入城した瞬間に消えてしまったのです。
天下統一への緊張なのか、はたまた僕の中のわずかな理性のせいなのか……
あれだけ漏れると騒いでおきながら、いざとなると屁すら出ないという自分のワガママボディぶりに嫌気が刺してきます。
そこで、ここからは腹の中で迷子になってしまったウンコを呼び戻すため、城内をうろつきながらウンコを踏ん張ることにしました。
こんな日が人生で訪れるとは思いませんでしたが、ここまで来たらやるしかありません。
…チクショウ……一体どこに行っちまったんだ……
俺のウンコはどこに消えちまったんだよ……
もし……もしも願いが叶うなら……
徳川家康さん……あなたが漏らしたウンコを……
僕にください……
僕にウンコをください!!
~1時間後~
そして、「城の中で自分の便意を探す」という悪い夢のような時間を過ごすこと約1時間……
そろそろ日も暮れ始めようかというその時、ついに待ちに待ったその瞬間がやってきました。
「……ん?」
「おっ…………」
「…………」
「…………ッ」
「あっ!!」
「ああああああああああああああああああ」
「ああああああああああああああ……」
天下統一 完了!!!
ヨッシャ! ヨッシャ! ヨッシャ~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!
最っ高~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!
人間やめます。