地獄! 健康診断のための絶食レポ!

こんにちは、ARuFaです。

 
突然ですが、みなさんはもう健康診断はお済でしょうか。
健康診断といえば、採血や胃カメラなどなど、辛く苦しい検査がたくさんあることで有名ですね。
そのため、「今年はいいかなぁ」などと思ってしまうこともあるかと思いますが、病気の早期発見のためにも毎年の健康診断は大切。
・・・さて、そんな苦しい健康診断ですが、僕には採血や胃カメラなどよりもずっと辛いものがあります。
それが、健康診断前の絶食
診断で正確なデータを取るため、健康診断の12時間前からは病院から絶食を命じられるのですが、食べることが何より好きな僕にとってこれ以上の苦行はありません。
しかし、そんな絶食のある健康診断を予約してしまった僕は、診断前日の20時から当日の8時の健康診断開始までの12時間、食べ物が食べられないことになってしまいました。
本日は、そんな僕の絶食の様子をお送り致しますので、是非ご覧ください。
では、どうぞ。
 
【3月25日 20:00 絶食開始】

はい、そんなわけで20時、絶食がスタート致しました。
この日、僕は都内で行われた就職活動の一環である企業説明会に参加しており、それが18時〜21時の3時間だったため、絶食開始直前に夕食を食べること等はできませんでした。
昼食を食べたのは11時ピッタリだったため、現時点ですでに9時間の絶食中。開始早々かなりの空腹感です。
その上、これから12時間も絶食が続くのだと思うと絶望感のあまり死にそうになりました。この現象は「フライング餓死」とでも呼びましょう。
こんな空腹状態で、美味しそうな食べ物なんて見せられたら、それはそれは辛いでしょう。
・・・しかしここは東京。立ち並ぶ飲食店の明かりが、絶食中の僕を魅了します。
 

 

 

 

 

 

 

 

「いっそ殺せ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
・・・いっそ、一思いに楽にしてくれた方がましな気がしてきました。
だっておかしいですもん。何で健康かどうかを診断するのに、絶食をして不健康にならなきゃいけないのって話でしょこれ。
そんなの高い財布を買ったせいで一文無しになるようなものですからね。もうね、頭悪いわ。絶食って頭悪い。IQ5だわこれ。
そんなグチをこぼしながら顔を歪めて繁華街を抜けた僕は、逃げるように電車に飛び乗って自宅へと急ぎます。
家にさえ帰ってしまえば後は寝るだけですからね。絶食と遠足は家に帰るまでが勝負なのです。
と、いうわけで僕は、電車を乗り継いでさっさと家に帰りました。
 
 
【3月25日 21:00 帰宅】

はい、家に帰ってきました。
で、ですね、家に帰ったらこんな物がポストに入っていまして・・・
 

ええ、宅配ピザのチラシです。
で、まあ、物凄く美味しそうなピザがたくさん載ってるわけですよ。
 

それを見た僕は、「ああ、美味しそうだな〜。」とか思っちゃいまして、
 

速攻で注文しちゃったんですよね。
 

即効で注文しちゃったんですよね。
・・・ピザを見た瞬間に僕の中の何かが弾けたというか、本来であれば絶食をしなくてはいけないのに、気付けばピザ屋に電話をかけていたんです。
そして、自分の食べたいピザ名を店員に伝えてしまったところで、店員からの「30分ほどでお届けします」という僕にとっては殺人予告のような恐ろしい言葉を聞き、我に帰ったのです。
しかし、時はすでに遅し。注文したピザが我が家に届いてしまいました。
 

いつもならこの箱を見るだけで興奮していましたが、今ではこのピザが恐ろしくてたまりません。
絶食中の男と宅配ピザが同じ空間に存在しているということは、本来はあってはならない間違いですからね。
空腹の限界を迎えた状態で食べるピザはさぞかし美味しいとは思いますが、それができない僕はピザを注文した自分を呪うことしかできません。
 

「ううううううううううううううううううううう」
まさか、一瞬の気持ちの揺れがここまで自分を苦しめるものだとは思いませんでした。
もしもこの場にタイムマシンがあったなら、ピザを注文した過去の自分へフライングエルボーを食らわせてやりたい所存です。
そしてさらに、時間が経過するにつれて漏れ出すピザの香りが部屋に充満し、僕の嗅覚を刺激します。
 

「あああああああああああああああああああああ」
ここは地獄なのでしょうか。今では自分に鼻があることすら呪っています。
"今すぐこのピザを食べたい。チーズがたっぷりかかったピザにかぶりついてコーラを飲みたい。"
そんな気持ちが抑えきれなくなった僕は、苦肉の策として箱を開けて見るだけでピザを楽しむことにしました。
『料理は見た目』とも言いますからね、ならば見た目を楽しめば料理を楽しんだことになり、空腹も紛らわせるかと思ったからです。
・・・しかし、結果から言えばその判断は僕にさらなる地獄を生むだけでした。
 

「見るだけ・・・見るだけ・・・」
 
 

パカッ
 
 

「ヒィイイイイイイイイーーーーッ!!!」
 

「助けてーーーーーーーーッ!!!!!」
箱を開けた瞬間、いい香りと共に湯気に包まれたピザが顔を出し、そのあまりに美味しそうな見た目に僕は悲鳴をあげてしまいました。
いつでも食べることができる自分のピザが目の前にある。しかも美味そう。しかし食べられない・・・。
そんな感情が頭の中でグルグルと回り、気が狂いそうに鳴った僕は自分の腹をバンバン殴りながら奇声をあげ、急いでピザを押入れにしまいました。
 

こんなヤバいピザは明日食べることにして、もう本当に寝てしまいましょう。寝てしまえばこちらのものなのです。
僕はオバケを怖がる子供のように布団にくるまり、震えながら眠りにつきました。
 
 
【3月26日 7:00 健康診断当日】

さあ、そんなこんなで長い夜が明けて朝がやってまいりました。希望の朝です。
現在は7時。絶食は昨日の11時からしているので、大体20時間ほど何も食べていないということになります。
 

何だか一日で痩せた気がします。
空腹なのは当たり前なのですが、それ以外にも身体に力が入らなかったり、オナラがたくさん出たりと確実に身体に何か異変が起こっています。
早く・・・早く健康診断を受けて楽になりましょう・・・。
 

というわけで、僕は健康診断を予約した病院にへとやってまいりました。
この時点で完全に弱ったヤゴのような動きしかできなくなっていた僕は、受付を済ませて検査を開始しました。
 

空腹、もとい飢えというのは人を悲しい気持ちにさせます。
検査のために血を抜かれた僕は、ナースさんに「お腹が減っているのに血も取るんですか・・・?」と、悲しい目で訴えてしまいました。
ここまで身体の中の物を持っていかれてしまったら、もはやこれは健康診断ではなくキャトルミューティレーションでしょう。恐ろしいものです。
・・・そして、約1時間ほどで健康診断は終了。何とか餓死をせずに病院を後にすることができました。
 
  

そして僕は病院からテレビ台をもらい(何故かくれた)、空腹の状態で20キロのテレビ台を1kmも運ぶというエジプトの奴隷のような状況で何とか家へと帰りました。
「健康診断に行ってテレビ台をもらって帰ってくるって何?」と思う方もいるかと思いますが、本当に病院側がくれたので僕はその事実しかお伝えすることしかできません。
絶食をし、血を抜かれ、最後には20キロのテレビ台を運ぶという非常に過酷な2日間でした。
しかしこれも健康のため。僕よりも過酷なことは早々起こらないと思うので、皆さんも是非健康診断を受けてみてはいかがでしょうか。
ちなみにピザは家に帰った瞬間にレンジで温めて食べました。死ぬほど美味しかったです。
それでは、今日はこのへんで失礼致します。
ではまた!