1日目前半はこちら
【前回のあらすじ】
大学を卒業するにあたり、友人同士で最後の思い出を残すため、卒業旅行をすることになった僕、ラユ君、ダイ君。
行き先は南国のリゾート地、沖縄県は石垣島でした。
真っ青に透き通った海に大興奮の僕等でしたが、南国といえど季節は3月上旬。しかも雨が降っており気温は低め。
南国の海は一転して、北国のオホーツク海と化しており、泳ぐ気満々だった僕等3人は水着姿で震えるハメに。
しかし僕は負けません。メンバーの先頭を切って華麗に海に飛び込み、「俺に続け!」と男らしい一声を揚げたのです。
・・・しかしその奮闘もむなしく、ラユ君とダイ君は「いや、いいです。」と言い残してホテルへと帰って行きました。
そして、信頼していた仲間からの裏切りと、凍えるような寒さに震える僕・・・
果たして、そんな救いようのない僕の運命やいかに!? まさか一日目にして風邪っ引きの烙印を押されてしまうのか!?
『卒業旅行!石垣島ダイジェスト! 〜1日目後半〜』のスタートです。
1日目 3月3日(月)
「ヤホーーーーーーーーー!!!!!!!!」
意外と無事でした。
石垣島には似合わない極寒の海へとダイブした僕でしたが、最初こそ震えていたものの、シャワーをたっぷり浴びたら無事にホッカホカになることができました。
むしろ海とシャワーの温度差で、シャッキリしたくらいです。
裏切り者であるラユ君とダイ君には、僕のシャッキリした股間を見せつけてお互いにダメージを負ったところで、僕等は街に繰り出して美味しいものを食べることにしました。
パンフレットを見たところによると、石垣島には素敵な食べ物が溢れかえっているそうな。
僕等はそれを全て制覇し、帰りの飛行機が離陸できないくらい太る勢いで車を走らせました。
俺 「まずは何から食べる!? マクドナルド!?」
ラユ 「ぶっ殺すぞ。」
ダイ 「はい! 石垣島のパンフレットに、すっごい長いソーセージを使ったハンバーガーがあるというのを見ました!」
俺 「何それ、すごい美味そう。」
ラユ 「まずはそこにするか!!!!」
・・・と、言うわけで、石垣島グルメの一番手は、『すっごい長いソーセージを使ったハンバーガー』を食べることになりました。
一体、長いウインナーというのはどういうものなのでしょうか。非常に気になりますね。そして、下ネタではないことを祈ります。
そんな訳で、僕等はそのハンバーガーが食べられるという石垣島の商店街へ到着。早速お店を探します。
ラユ 「あ、ここじゃない?」
あった
お店は商店街の中にあるフードコートのような場所にありました。ちなみにお客さんは僕等だけなので若干不安です。
とりあえず僕等はその『すっごい長いソーセ−ジを使ったハンバーガー』を注文。ドキドキしながらその登場を待ちました。
そして15分後・・・
店員 「はい、おまたせ〜!」
皆 『おお〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!』
大きなハンバーガーに、メチャクチャ長いソーセージがグルグル巻きになって挟んでありました。物凄い迫力です。
全体の大きさは僕の顔よりも大きく、一人で食べきるのは困難だと判断した僕等は、1つのハンバーガーを3つに分けて食べました。
皆 『うま〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!』
味は高級なホットドックのような味。ソーセージは肉汁たっぷりで、かなりのボリューム感です。
そんでもってビールにも絶対に合う味だったので、僕とラユ君は石垣島の地ビールを注文・・・。
幸せ
地ビールもキンキンに冷えており、熱々のハンバーガーとの相性は抜群。「ほんと、生きていてよかったわ」と思う一瞬でした。
・・・そして、ハンバーガーを完食し、その味を満喫した僕等は次なる石垣島グルメを求めて車を走らせ、今度は沖縄名産の『ソーキそば』を食べることに。
ソーキそばを食べることができるお店を調べてみたところ、現在地とかなり近かったため僕等は徒歩で次のお店へと向かいました。
僕はソーキそばが大好きなので、本場のものを食べられるとあって大興奮。歩き方も忘れて右手と右足で歩きながら目的のお店へと向かいました。
そして到着したのがこちらのお店。中に入ると店内にはお客さんがたくさんおり、その人気さが伺えます。
俺 「・・・俺、ソーキそば大好きなんだよね。」
ラユ 「お前もか。俺も大好き。」
ダイ 「俺も好き。だから凄く楽しみ。」
俺 「でも見て。俺たちの机に用意された箸の数を見て。」
1本
ダイ 「喧嘩になるじゃん。」
ラユ 「私の計算によると、これは一人も食べられません。」
さすがの人気店と言ったところでしょうか。お客さんの出入りが激しく、机の上の箸を補充してもすぐに無くなってしまうのでしょう。
僕等は店員さんを呼び、箸を補充してもらうついでに注文をしました。
そして数分後。店員さんの手により登場したのがこちらのソーキそばです。
俺 「ギャーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
出てきたのは、犯罪的に美味しそうなソーキそば。太めのそばの上には柔らかいお肉が乗っており、ダシの効いた湯気の香りは僕等を天国へいざないます。
ねえ、捕まらない? これ食べても捕まらない? こんなに美味そうなものを国が目をつけてないはずがないでしょ? 大丈夫?罠じゃない?
あまりの美味しそうな見た目に、これを食べたら警察に捕まるのではないかと不安でいっぱいですが、早速食べてみましょう。
「・・・・・」
「ズズッ」
「ひゃ。」
死にました。
とんでもない美味しさです。僕の中の"美味過ぎ裁判長"は、このソーキそばに対して「無期懲役」の判決を下しました。死ぬまで一生食っていたいということです。
ふと、前の席に座った残りの二人を見ると、彼等も同じように死んでいました。
固まってる。
なんて恐ろしい物を販売しているのでしょう。恐るべき石垣島。早くも永住したくなってきました。
ダイ君に至っては、「ウマウマデシュ!! ほふぁんつ!」とかいいながらスープも飲んでいましたからね。言語能力すらやられてしまったようです。
そして、ソーキそばをたらふく食べた僕等は、「もしも将来別荘を持つことになったら、こりゃ石垣島だな。」という結論を付けてお店を後にしました。
その後、僕等は腹ごなしに周辺を散策・・・
『女闘牛士の店』という、およそ店内の様子が想像できない店を発見したり、
でかい港で興奮したり、
ラユ君が急にいなくなったと思ったらカフェで勝手にシュークリームを食っていたので、近付いてみたら・・・
口がメチャクチャ汚くて死ぬほど笑ったりと、僕等は石垣島の繁華街を満喫しました。
そして、夕方頃まで繁華街で遊んだ僕等は、大満足でホテルの部屋へと戻ったのです。
で、ホテルに帰った後はお腹を休めるために休憩。夜までベッドの上でのんびりしていました。
俺 「幸せ過ぎる・・・・」
ラユ 「最高・・・」
ダイ 「・・・・」(寝てる)
美味しいものをたらふく食べて、ホテルに帰って寝る。最強じゃん。それ、最強ってことじゃん。
なんだかもう、死んだ後にこの反動で地獄に行くんじゃないかってくらい幸せでした。というか、もしかしたら僕はもう死んでいるのかもしれません。
そして、夜にはみんなで沖縄限定のお酒をしこたま飲みました。
泡盛、オリオンビール、沖縄限定のチューハイ。そのどれもが美味しく、僕等は買ってきたお菓子を食べながら皆でワイワイ楽しい時間を過ごしました。
しかし、お酒の弱い僕がこれらのお酒を飲んで酔わない訳がありません。
俺 「らっせーら〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
・・・案の定、僕はメチャクチャに酔っ払ってしまい、
気付いた時には服の下に着ていたピンク色のレオタード姿に変身し、部屋のベッドの上を跳び渡る新種のカエルと化してしまいました。
寝た
この時の記憶はあまりないのですが、後からダイ君に聞いた話によると、「あまりにもうるさかったから、飛び蹴りをしたらそのまま寝た。」とのこと。
ふと、「それって気絶したって言うんじゃないの?」とは思いましたが、何だかんだで今は生きているのでオールOK、あまり気にしないようにしました。
ダイ君
・・・さあ、そんなこんなで、僕等の卒業旅行の1日目は終了!
1日目をまとめるならば、『グルメ天国の一日』という感じだったと思います。
そして、明日はいよいよ卒業旅行2日目!
はたして、1日目だけでここまで石垣島を満喫してしまった僕等に、明日の石垣島は一体どんな素敵な一日をプレゼントしてくれるのでしょうか!?
そしてまさか・・・あんな体験をしてしまうだなんて!
続きは次回、『卒業旅行!石垣島ダイジェスト! 〜2日目〜』に続く!!
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