滋賀・京都旅行ダイジェスト! 2日目 後編

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2日目 前編はこちら
 
〜前回のあらすじ〜

3時間かけて一生懸命書いた地図を、無くした。
ちなみに写真は、あらすじではなく、牛すじ。 
 
 
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俺 「どうしようシモさん・・・地図、落としちゃった・・・」
シモ「は!? まじで!?」
 
2日目の後編、というか、嵐山から京都に帰った後の予定としては、
僕の大好きな森見登美彦氏の小説、「夜は短し歩けよ乙女」(以下:歩けよ乙女)などの舞台訪問をする予定でした。

そのため、効率的にポイントをめぐろうと、僕は事前に長い時間をかけて地図を制作していたのです。
その地図を見ながら、京都中を全裸で練り歩くつもりだったのですが・・・
まさか、その地図を紛失してしまうとは誰が予想できたでしょうか。
 
俺 「多分・・・嵐山でおみくじを引いた時に落としちゃったんだと思う・・・」
 
回想
おみくじをアホ顔で引いたバチが当たったのかもしれませんね。しかも小吉だったし。
京都という見知らぬ土地で地図が無いということは、広大な砂漠の真ん中を目隠しでさまようようなものです。
 
俺 「あっでも! 地図を描いただけあって、若干は覚えてる!」
シモ「本当に?」
俺 「うん! 最初は『出町柳駅(でまちやなぎえき)』に行きましょう!」
 
僕等は地図を持たず、僕の記憶とシモ君の地図アプリを頼りに京都を回ることにしました。
しかし旅行1日目で、1時間に2本しか来ない電車のホームを間違え、乗り損ねた僕の記憶ほど怖いものは無い気もします。
しかしまあ、いざとなったらシモ君の地図アプリもありますし、大丈Vでしょう!
 
出町柳駅
と、いうことで、出町柳駅に到着しました! まさか地下鉄だとは!
なぜ出町柳駅なのかと言いますと、まずはこちらの地図をご覧ください。
 

これは出町柳駅周辺の地図なのですが、画面中央にある2つの川が1つに合流する地点が見えるでしょうか。
こちらは『鴨川デルタ』と呼ばれ、知る人ぞ知るようなスポットなのですが、
こちらの鴨川デルタは、「歩けよ乙女」と同作者の「四畳半神話大系」という作品に登場するのです。
どちらの作品もとても面白いので、是非読んでみてはいかがでしょうか。
 

鴨川デルタはこんな感じです。何故か背後から撮ってみました。
写真奥にある橋(賀茂大橋)から見ると、ちょうど三角形に見えるそうなのですが、
俺 「いや、遠いし。」
という理由でまた今度になりました。地図を無くしたショックがまだ続いているのです。
 

鴨川デルタには意外にも緑がたくさんあり、地元の方がのんびりと木陰でくつろいでいました。
僕も一緒に木陰で休んだ後に京都に永住したくてたまりませんでしたが、僕等は旅行の身。
時間は限られているということで、涙を飲んで鴨川デルタを後にしました。
 
糺の森
さて、次に来たのは「糺の森(たたずのもり)」です。
こちらは「歩けよ乙女」の第二章の舞台となった場所で、夏に開催される古本市でのお話が作中にあります。
 
齢の重ねた楠(くすのき)や榎(えのき)が立ち並ぶ糺の森を、広々とした参道が抜けてゆく。-p79
 
と、作中にあるように、糺の森の中は大自然と広い参道が延々と続いていました。

お前は!限度を!知らんのか!? と、突っ込みたくなるほどに横に広かったです。
 
シモ「これ・・・これどこまで歩くのー!?」
俺 「奥に、下鴨神社っていう神社があるからそこまでー・・・多分・・・」
嵐山でのモンキーパークの疲れが、僕等にズンズンと響きます。
 
俺 「・・・こんだけ広かったさー。」
シモ「うん。」
俺 「一瞬くらいチンコ出してもバレないよね。
シモ「などと供述しており・・・」
嵐山でのモンキーパークの疲れが、僕等の正常な思考までも蝕みます。(主に僕の)
 
糺の森を歩くこと20分程。僕等はその最北端に位置する「下鴨神社」に到着しました。
 

俺 「赤!! そんでもってデカッ!!!」
この時、僕の脳裏に浮かんだのは、マルちゃんの赤いきつねでしたが、絶対怒られそうなので口には出しませんでした。

 
俺 「ここの神社は『四畳半神話大系』っていう小説で出てくるんだよ。」
シモ「ヘェ〜」
俺 「では、戻りましょう。もうなんか、お腹ぺこぺこを通り越して、お腹ポコポコです。」
シモ「俺も〜。喉も乾いたし。」
その後、糺の森付近の自動販売機でジュースを購入して僕等は昼飯を探す旅へ。
自販機ではシモ君が500億個の乳酸菌が入ったジュースを飲んでいました。逆に下痢するわ。
 

飯を求めてさまよっていた僕等は、「出町桝形商店街」という商店街を発見。早速突撃します。
読み方は「でまちやなぎますがたしょうてんがい」です。復活の呪文か。
 

商店街内はとてもにぎやかです。自転車にも轢かれそうになりました。
天井には万国旗がぶら下がり、他の商店街に比べて圧倒的なグローバル感です。
ちなみにこの商店街も、森見登美彦氏の「有頂天家族」という作品に出てきます。
 
 

「作者の森見登美彦氏もこの商店街に来たのか・・・」と思いつつ、僕等は唐揚げ屋にて丼物を購入。
食べてみるとこれがまた絶品で、カリサクジュワァ〜な唐揚げ丼でした。
桝形商店街周辺には面白いお店がたくさんあったのですが、その最たるものがこちらでした。
 

こちらは、桝形商店街近くの「餃子の王将」なのですが、何とメシ代が無くともご飯を食べることができるそうなのです。
その代わりに30分の皿洗いをするそうなのですが、何とも粋な計らいでしょう!
京都の方々の器の広さをひしひしと感じました。
唐揚げ丼を食う前にここを見つけていたら確実に入っていたと思います。そんでもって皿どころか風呂まで洗いたかったです。
 
昼食を食べ、元気を充電した僕等が次に向かったのは京都大学でした。
ドーン
こちらの時計台は、先程の下鴨神社でも少し触れた「四畳半神話大系」という作品に出てくるものです。
また、京都大学の寮である吉田寮は、「四畳半神話大系」の主人公がなど住んでいるという設定の寮です。
 
超かっこいい
国立大学で最古の寮らしく、さすがにオーラが違います。
こう・・・何度も修羅場をかいくぐって来た歴戦の勇姿というか、元軍人的な・・・
 

もしも、この吉田寮の隣に六本木のマンションなぞを置いたら、
マンション「ぐっ! オーラが違いすぎるっ! 体が・・・言う事を聞かな・・・!」
と、ものの数秒でマンションは倒壊するに違いありません。
マンションが倒壊した衝撃で吉田寮も倒壊しそうですけどね。
ともかく、とても素敵な寮でした。
 
猫もいた
やたら画になる猫もいました。素敵三昧です。
僕は京大生ではないので住む事はできませんが、いつか色々な間違いが起こった結果どさくさに紛れてで住めないかなぁ、と思います。
 
さて、京都大学を去る頃には日も暮れ始め、だんだんと夜の気配が感じられるようになってきました。
そんな中、僕等はバスと電車を乗り継ぎ、「先斗町(ぽんとちょう)」という町へ向かいます。
先斗町というのは、京都でも有名な歓楽街! 夜の街なのです!
夜の街と言えば、「酒に女に踊りに※※※!」 という感じですが、旅行先で※※※を※※などはしません。
 
僕等の目的はこちらのバーなのです。

「bar moon walk」
こちらのバー、「歩けよ乙女」にも『月面歩行』と名前を変えて登場しており、
 
私は知人に教えられた、木屋町にある「月面歩行」というバーを選びました。その店はありとあらゆるカクテルが三百円で飲めるという… p13
 
と、あるようにお酒をお安く飲めるのです。作中には均一300円となっていますが、
実際には均一200円というお得さ!!
酒が好きなのに金の無い僕にとっては素敵過ぎるバーですね。
 

店内はLEDの光る今風でチャラチャラな感じです。
しかし、棚の上には美少女フィギュアがあり、そのギャップに混乱した僕等の脳細胞は全て死にました。
 

長い間歩き続けた足を休めつつ、しばしの間、僕等はお酒を飲みながら談笑をしていました。
メニューに載っているカクテルの名前はほとんどが変わった名前で、注文する時が面白かったです。
 
俺   「すみません。"暗黙""先斗町の女"を1つずつ。」
マスター「はい。」
やかましいわ。
あとは『プリンチャンの陰謀』というカクテルもあったのですが、死んでも注文したくないなと思いました。
 
シモ

シモ「何その飲み方www喧嘩売ってんのwwww」
俺 「えっ! 何が!?」
僕はお酒を飲むときに小指が立つ癖があるみたいです。写真で初めて知りました。
このままバーでずっと過ごして居たかったのですが、僕等には帰る宿があります。
ちなみに宿のお風呂は10時半までなので、これを逃すと僕等の周りには誰も近寄れなくなってしまいますね。
 
と、いうことでバーを出た僕等は、ラーメンを食った後に宿へ戻りました。

 
さてさて、読者の方々は「何だ、案外サクサク移動できてるな」と思っている方もいるでしょう。
しかーし! それは移動時間を省略しているからに過ぎません!
糺の森で迷い、桝形商店街に行くまでにも迷い、バスで行った京都大学も手前のバス停で降りてしまって迷い・・・
さらにはバスの中は満員で、外国人にバッグを持ってくれと頼まれたり、(仲良くなった)
バーでも、開店時間の約1時間前に到着してしまったため、ひたすら暇を潰していたり・・・
・・・などなど、数えたらきりがないので省略していますが、多分今日だけで10Kmくらいは歩いているのではないでしょうか。
 
そんなハードな運動をした後に入った宿のお風呂はまた格別でしたけどね。
 

また、宿のサービスということで、生八橋とお抹茶も頂きました。
 
極楽死ぬ
嬉しすぎて死ぬかと思いました。もしかしたらちょっと死んでいたかもしれません。
京都、本気で最高過ぎます。
 
 
部屋
部屋では、明日の準備ということで、シモ君が頑張ってルートを作成してくれました。
かっこいい
俺 「すげぇ・・・さすが簿記資格を持つ男・・・(意味不明)」
 
その後は、シモ君と恋愛話をしたり、まくら投げをしたり、背負い投げをし合ったり、
などはせず、僕はシモ君が就寝する前に力尽きてしまいました。
後からシモ君に聞いたのですが、僕が寝るのが早過ぎて、
「ARuFaの霊圧が消えた…!?」みたいになったそうです。そんなかよ。
ですが普段は非常に寝つきが悪いだけあって、何だか嬉しかったです。
こうやってすぐに寝つけたのも、京都旅行楽しんだ証拠ですね!
とても充実した2日目でした!
 
と、いうことで滋賀・京都旅行の2日目もこれにて修了!!
明日は京都最終日!! 果たして僕等は生きて地元に帰れるのか!?
そして結局僕の地図はどこに行ったのか!? まじで!!
激動の3日目に続く!
 
 
滋賀・京都旅行 3日目に続く